中野信子「ヒトは「いじめ」をやめられない」読書感想

今現在のコロナ渦でも時折問題になる「学校と子供の問題」
皆さんも経験があるのではないでしょうか?
勿論私にもあります。

そんな学校の問題の中でも代表的なのが「いじめ」ですが、
実は人はこれをやめる事(やめさせること)は出来ないのではないか?
という衝撃的な内容の書籍があります。それが此方↓

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「中野信子著 ヒトはいじめをやめられない」

以前から何度か紹介している脳科学者の中野信子氏が
いじめについて脳科学的に解説している本です。

それによるといじめが生じるのは集団に所属して得だけしようとする
(つまりタダ乗り)のを防止する為であり、その仕組みの名残が
現在不具合を起こしているのが根本的な原因であると言う事です。

そしてそれを引き起こすのが以前何度か著作を紹介した
精神科医の岡田尊司さんが愛着障害の原因と述べている
「オキシトシン」ではないかと結論づけています。

本の最後に解決策として中野氏は
「学校内のいじめが起きやすい場所に監視カメラを設置する」
「こまめにクラスを入れ替える等して人間関係を深まらせない」
等の案を出されています。

ここからは私の感想ですが、正直理性に頼った方法では
何時まで経っても収まることはないと思うので
中野氏の解決策に全面的に同意します。

そして「こう考えてみると前述の岡田氏の著書【ネオ・サピエンス】で
描かれている世界がいかに理想の社会であるかが良く分かる」
「オキシトシンは愛の~等という精神科医も居るが、そうした人達は
一方でこの様な負の側面が有る事を分かっているのでしょうか?」

と、これまで読んできた著書の内容を思い起こさせる部分もありました。

学校問題に関わる全ての人に是非読んで頂きたいです。

というわけで本日は日常演舞が
「中野信子著、ヒトはいじめをやめられない」
を読んだ感想を述べた読書記事でした。


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