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「メンヘラの精神構造 加藤諦三著」読破感想

今から私がある人物についての特徴を上げます。

・異常に自己評価が高い。
・他者から指摘されると逆上する。
・常に機嫌を取り続けないといけない

さて、これは誰の事を指しているでしょうか?
ヒントは「特定の著名人についてではありません」

「え、そんなんじゃ分かるわけないよ!!」
あなたはこう思いましたか、それとも
「もしかしたらあの人について言ってるのか」
と考えました?

もし後者であれば、
あなたは早急に身を守る必要があるかもしれません。
何故ならその人物は「メンヘラ」かもしれないのです。

「え、そんなこと言えるの?」
もちろん100%そうだとは言えませんが、
先ほど述べた3つの特徴は本日紹介する書籍↓

「加藤諦三著 メンヘラの精神構造」
の中でメンヘラの特徴として挙げられているからです。

著者について


私は以前著者の加藤諦三氏が書かれた
「モラルハラスメントの精神構造」についての感想を
投稿した事があるのですが、

当時著者について触れていなかったので
今回解説します。

著者の加藤諦三氏は現在
「早稲田大学名誉教授」として活動する一方、
心理学者、ラジオパーソナリティーとして
視聴者の悩み相談を行ったりしています。

さらにアメリカで行われている研究にも
積極的にかかわっており、
心理学のエキスパートとして活躍されています

心理学に精通した加藤氏が定義する「メンヘラ」
どのような物か気になりませんか?

本の内容について


では本の内容について解説していきましょう。

かなりざっくりまとめると加藤氏は、
生地の冒頭で上げたメンヘラの特徴について
その根底には「ナルシシズム」があると指摘しています。

ただし、ここでいうナルシシズムとは
「自分が大好き」という意味ではなく、
「空想の世界にいる理想の自分が大好き」という意味であり、

周囲の人間に指摘されることで
理想の自分像が崩れてしまうので逆上する、
機嫌を取り続けないと怒り出す、
異様な高い自己評価、という行動をとるのです。

さらに被害者意識が強く、
幼少期に愛されなかった等が重なると
本書で指摘されている「メンヘラ」になります。

メンヘラになってしまうととんでもない事件を起こしたり、
会話が成り立たなくなってしまうのです。

著者は現在日本のあらゆる問題には
根底に「ナルシシズム」があり、
それによってコミュニケーションの劣化も引き起こされていると
指摘しています。

私の感想


それではここから私の感想ですが
「ナルシシズムが問題の根底というのは
今までになかった指摘であり、同時に
問題を解決する難しさも物語っている」と思いました。

ナルシシズムに対処するには
基本的に本人が自覚し、自ら働きかけていくしかないのですが、
侵されている人は基本的に自覚していないのです。

理想の自分しか見えておらず、
現実も他者も単なる風景のようにしか思っていないため、
「訴えられた事で被害者を逆恨みする加害者」
のような状態になってしまいます。

なので早く距離を取り、
こちらに危害が加わらないようにするほかないのです。

まとめ


まとめると今回紹介した
「加藤諦三著 メンヘラの精神構造」は

・周囲にいつも振り回してくる人がいる。
・人間関係が泥沼状態。
・ナルシシズムについて詳しく知りたい。

あなたが上記3つのような事を思っているのであれば
ぜひ読んでいただきたいです。

日常演舞の読書感想、今週は
「加藤諦三著・メンヘラの精神構造」を
読んでみました。

明日またお会いしましょう!!

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