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「榎本博明著 孤独 ひとりの時に人は磨かれる」読んでみた

「あなたは一人が平気ですか」
もし私が今こう問いかけたらどう答えます?

私は一人でも割と平気な方なのですが、
あなたも平気ですか?
それとも常に誰かと一緒にいないと落ち着きませんか?

もし後者だとしたら
「あなたはつながり依存症」かもしれません。

つながり依存症と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、
その危険性について書かれた本を
先日見つけて読んでみましたので
あなたに紹介します↓

「榎本博明著 孤独 ひとりの時に人は磨かれる」

タイトルから繋がりとは程遠い印象を受けます。
表紙も白と黒のシンプルで余計なものが一切ない
直球勝負ですね。

もしかしたらお気づきかもしれませんが、
著者の榎本氏は私が最初に投稿した読書感想記事で紹介した
「やさしさ過剰社会」の著者でもあります。
今見るとかなり未熟な記事構成ですが……よろしければこちらからどうぞ


内容について


ではまず本の内容について軽く触れていくと

・現代のつながりに対する著者の疑問
・つながり依存症とそれを助長するスマホの存在
・過剰になったつながりの弊害

・症状を治すための提案
・一人になる時間の重要さ

このような構成になっています。
各章を詳しく見ていくと
まず初めに現代人は過剰につながりを求め
その結果息苦しくなっていると述べています。

続く2章はつながり依存症の原因となっているのは
スマホとネット、特にSNSの過剰な使用であるという著者の考えを
述べている章です。

3章ではつながり依存症になった結果、
読書や勉強、ドラマなどを楽しむ時間が奪われており、
その結果思考や想像力が浅い人間が増えているといった
実害について解説されており、

次の4章において依存症を治すために
どうすればいいのかを語っています。

最後の章では過剰なつながりによって奪われる
一人の時間についての重要さを
改めて認識するための確認内容です。

私の感想


ではここから私の感想ですが

「言いたいことはわかりますが、
文の書き方から考えると恐らく
本来読んでほしいであろう今の若年層には届かない、
もし届いたとしても心に響かない可能性が高い」

というのが正直な感想です。

まず本書の書き方だと
つながり依存症がすべてスマホで引き起こされている
様な印象を受けますが、
実際は他にも様々な要因があるでしょう。

読書時間もスマホ登場以前から減少しており、
拍車をかけた可能性はあってもスマホだけが原因ではありません。

また本文のところどころに
「~ではないだろうか」という問いかけの様で
明らかに結論を誘導している書き方が散見され、
正直イライラさせられました。

文の書き方も硬くて依存症になりやすいとされる
10~20代が共感する部分が見当たらず、
上から目線の演説のようになってしまっています。

過剰なつながりが問題であるという点には同意しますが、
正直この本で問題提起は難しいです。

また著者は時間の節約ではなく
充実が大事だと最後の章で述べていますが、
充実した時間を増やすために無駄な時間を節約すると
考えることも出来るのでこの問題提起には疑問があります。


まとめ


まとめると「榎本博明著 孤独~ひとりの時に人は磨かれる~」は

・自分自身がつながり依存症であり、
かつ少しくらい上から目線でも読める

・周囲につながり依存症の人がおり、
その人にかみ砕いて説明する自信がある

・集団行動の心理について知りたい

あなたがこれらに当てはまるのであれば
読んでみてもいいかもしれません。

日常演舞の読書感想本日は
「榎本博明・孤独~ひとりの時に人は磨かれる~」を
読んでみました。

明日またお会いしましょう!!

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