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「表題の問いかけに対し、あなたは何と答えますか?」

あなたは覚えていますか?
少し前に私が「風のクロノア」の
ゲームを紹介したのを。

同作において悪の大魔王として登場するのが
「ガディウス」というキャラクターです。

魔王が出てくるというのは
いかにもファンタジックな世界ですね。

「魔王なんてしょせんおとぎ話の存在」

あなたはそう思うかもしれません。

ですが想像してみてください、
もし今目の前に魔王が突然現れて
「人類は滅ぼすべきか否か」
と聞いてきたらあなたは何と答えますか?

上記の出だしで始まる衝撃的な本を
先日見つけました↓

「品田遊著 ただしい人類滅亡計画」

表紙に書かれているかわいい絵とは裏腹に
かなり過激なタイトルですね。

著者についてと思ったのですが……

さて、内容に入っていく前に
まずは著者について少し触れていこう……
と思ったのですが、著者の品田遊さんについては
東京都出身の作家という以外、あまり情報がありません。

一体何者なのでしょうか?

表題の過激さに対して中身は?

では本の中身に入っていきましょう。

まず出だしは魔王が先ほど述べた問いを
様々な立場の人間10人に告げ、
問いかけられた面々が
人類は滅びるべきか否かを
議論していきます。

「いや、そんなの答えは決まってる……」

あなたは今上記のように思ったかもしれません。
しかし本の内容はそんな簡単ではないのです。

何故なら議論を行っている面々の中に
「反出生主義」の人物がいます。

反出生主義は以前私も何度か
関連書籍を紹介しましたので
ここでは軽く触れるだけにとどめますが、
「人間は生まれてこない事が何よりも良い状態である」
と考える思想の事です。

つまりこちらの本は反出生主義を中心に
様々な考えを持つ人物が議論するというのが
中心であり、魔王は理由付けとして
登場しているだけにすぎません。

本書で反出生主義と絡めて議論されているのは

・道徳
・善悪
・野良猫
・ナチスと優生思想
・ロシアンルーレット

主に上記5点ですね。
もちろん他にも様々な話が出てきますが、
大きな主題となっているのは以上となります。

読んでみた感想

それではここから読んでみた感想になりますが、

「反出生主義についての議論が
まるで今目の前において
繰り広げられているような
臨場感を覚えられてぐっと心をつかまれた」

という物になります。

著者もあとがきで書いていますが、
現代においては反出生主義に限らず
揚げ足取りやレッテル張りが横行しており、
中々建設的、意見を出し合う議論というのが
行われていない気がします。

そんな中で疑似的とはいえ、
議論を体験できるのは貴重な経験だと
私は読んで思いました。

本の中でも明らかな極論や
相手の意見を無視するような場面はありましたが、
それでも現実のツィッターなどで見られるような
悲惨な光景に比べればかなりマシだと思います。

反出生主義の賛否は脇に置いておくとしても、
議論のやり方を学ぶ教科書として
ぜひ読んでほしいです。

今回紹介した「ただしい人類滅亡計画」は
あなたが現在心の中で

・人類に対する疑問がある
・議論のやり方を勉強したい
・哲学的な思考を深めようと思う

と思っているのであればぜひ読むべき。

まとめ

日常演舞の読書感想文、今日は
「品田遊著・ただしい人類滅亡計画」を
読んでみました。

明日またお会いしましょう!!

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