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日本で点字が使える人は何人?

タイトル画像:白杖を使って歩く人のイラスト

クイズ:点字が使える人は何人?

視覚に障害がある人たちの間で使われてる点字。

指ででこぼこを読み取る文字です。

この問題、学生にも出していて、結構学びがあるようです。

この時、考えずにググってはいけない、とも学生には伝えてます。一度ぐるぐる考えを回すことが、応用の効く知識になる、という論です。

その前に考えるポイント

すぐに解答を出してはもったいない話題。少し考えてみてください、とはいいましたが全く前知識がなければ推測もしにくい。

前提となる数字を考察してみましょう。

①そもそも視覚に障害がある人は日本では何人?
②点字が「全員使えない」としたら、どうやってるの?

などが分かってると考えやすいかもしれません。

重ねてになりますが、一度は仮説を立ててみてください。そのあと、続けて読んでいただくと、もう忘れません、というおススメ。

では、前提の解答から。

考えるポイントの答え:

①視覚障害を持つ人の数=30万+100万

視覚障害は、

・全く見えない

という方ばかりではありません。生活が困難になる「著しく視力が低い」方もいらっしゃいます。さらに、単なる視力の数値だけではなく、見える範囲が狭いとか、全体が見えず映像が大きく欠けている方、など様々な「見えにくさ」があります。

全く見えない「全盲」に対し、後者は「弱視」「ロービジョン」と分類されています。

その人数が、30万人と100万人。

②点字が使えない人=サポートやデバイスの音声

昨今のデジタルデバイスは、書かれているテキスト情報を、人間の言葉に再合成してしゃべることができます。スマートスピーカーを想像してください。ネットの向こうに人は居ません。

こういった機器がない人は、人間のサポートで補うこともあります。

もちろん、点字、音声、サポートは「どれかひとつ」があればいいわけではなく、様々なアクセス手段が選択できることは重要。

いよいよ最初のクイズの答えです。

答え:点字が使える人は約3万人

自分は少なくとも全盲の方は全員点字利用者だと思ってました。

実際、90%の多くは、別の手段を使っています。

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日々の生活で、障害のある方に接してる人は少ないと思います。 幸い様々な方と仕事で知り合い、様々な気付きがありました。その気づきを書いていきます。 一見雑に見えることも書きます。リアルな接触体験は、ヒューマニズムに溢れたものばかりではないのです。 そのため、少しだけ敷居を作らせていただきます。

様々な障害を持つ友人がいて、一緒に活動するだけで、様々な知見が得られます。無力を感じることも。 でも、少しでも自分の気づきを世の中にシェ…

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