実践コミュニケーショントレーナー・西田弘次 NISHIDA Koji

実践コミュニケーショントレーナー・西田弘次の独り言。 1999年9月より、月に一度のペ…

実践コミュニケーショントレーナー・西田弘次 NISHIDA Koji

実践コミュニケーショントレーナー・西田弘次の独り言。 1999年9月より、月に一度のペースで気ままに配信しています。 https://nishida-koji.com

最近の記事

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No.253 「note 簡単! お世話になります!」

公式ウェブサイトのリニューアル中だ。ご縁を賜ったデザインプロデューサーの方が、一意専心に作業を続けてくださっている。完成も間近。楽しみだ。 1999年9月、千葉大学教員だった頃、ゼミナール生の提案で『独り言』を始めた。月に一度のペースで呟いていたら、今回で253回目となる。塵も積もれば・・・というところか。 これまで、『独り言』の保管場所に苦労してきた。千葉大教員時代はゼミ生達に任せきり。その後は誰かに言われるがまま状態で、訳も分からず保管してきた。 今回のウェブサイト

    • No.282「はじめまして!日本国際学園大学」

      昨年度末、感動的なメールを立て続けに2通いただいた。 1通は今月から慶応義塾大学4年生になるという学生さんから。 「就職活動をする中で過去の自分を振り返ってみたところ、あの時の西田さんの講座が私の人生を変えてくれたことを実感し、お礼を申し上げたく、ご連絡差し上げた次第です」から始まる心温まる感謝のメッセージが綴られている。高校生の時に私の講座を受けてくれたようだ。 受講後間もなく講師冥利に尽きるメッセージはよくいただくものの、何年もの月日が流れた後にいただけるとは、感極まっ

      • No.281「千葉大学西田ゼミ2025年1月25日(土)ラストイベント」

        来年、2025年の1月に還暦を迎えます。早速有志達から還暦のお祝いをしましょうと連絡を貰いました。千葉大教員時代から今日に至るまで、様々なイベントを催してくれましたね。その一つひとつが大切な宝物として心に刻まれています。我が家には思い出の品々が溢れていて、老後の楽しみには事欠かないでしょう。心の底から感謝します。 さて、これまでイベントの参加については、くれぐれも無理をせず都合が合うようだったらいらっしゃいと伝えてきましたが、今回は少し程度の無理で済むのなら、是非とも参加して

        • No.280 「還暦前の大失態と決意表明」

          「これからも基本を忘れずにお互い心地好いコミュニケーションを図ってまいりましょう。本日は有難うございました」と、丁寧に頭を下げる。受講者の皆さんから賜る温かな拍手。 無事大切な研修を終えたと安堵した瞬間、司会の方が私の耳元で、「先生、終了時間は12時ですが・・・」と、申し訳なさそうに仰る。時刻は、11時30分。そう、私は終了時間を勘違いしたのだ。 今や全国からご依頼をいただく身。更には、人様の前でお話をする方々にも心構えやノウハウをお伝えする身。そんな身にとって、あり得ない

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        No.253 「note 簡単! お世話になります!」

          No.279 「あと365日」

          今月13日、満59歳となった。あと365日明日を重ねれば還暦だ。生まれ出た日から21,536日過ごした計算になる。この数字が多いか少ないか、正直ピンとこない。50代は「オジサン」だろうが、60代は「オジイサン」なのか? オジイサンもピンとこない。でも孫がいる同級生も少なくない。彼・彼女らは、「ジイジ」「バアバ」なんて呼ばれている。呼び方なんて、そんなのかんけえねえ!(おっぱっぴ~)。笑 先日、大谷翔平選手が「30歳を迎えた感想は?」と聞かれ、「もっと大人だと思っていた」と答

          No.278 「手紙や手間に含まれる手」

          カナダに留学中の娘から手紙が届いた。中学入学と共に家を出た彼女との連絡手段は、通常はメールやLINEだ。よって、カナダの切手と日付スタンプが押されたクリスマスムード漂う封筒の差出人が娘であるとは、まったく予想もしなかった。封を開ける前から心躍った。 手紙に文字を書き、封筒に入れ、切手を貼り、郵便ポストに投函する。手紙は異国の地まで飛行機に載せられ、海を越えて運ばれ、届け先の郵便局で仕分けられ、最終地の宛先に届けられる。手紙を受け取る相手は封を開け、中の紙を取り出して読む。こ

          No.277 「頼まれごとは試されごと」

          10年以上も前のことだ。恩師・花岡美智子先生が、中村文昭さんという方の講話CDを下さった。中村さんは若い頃、飲み物を買ってきてと頼まれたら、それがたった水一本だけだったとしても全力で走って汗だくになって買いに行っていた。一見無意味に見えそうだが、そうすることで、先輩や上司が「そんなことに全力でやって凄いな!」と評価してくれ、とても可愛がってくれたと話されている。 「頼まれごとは試されごと」 中身の伴った素晴らしい語呂合わせだなと感銘を受けた。 コロナ禍の長いトンネルが抜けた

          No.276 「模範はアナウンサーからAIに?」

          生まれ故郷は福岡県。東京での生活が長くなり標準語は板についているつもりだが、稀に自分の発する日本語が模範的であるか迷うことがある。そんなとき、これまでアナウンサーを模範としてきた。 しかし最近はアナウンサーから発せられる日本語が実に心許ない。多くのアナウンサーがタレント性を押し出し、純粋な言葉のプロフェッショナルとは言い難い存在となっている。 一方、AIアナウンサーの進化には驚かされる。数年前まで、模範的な標準語からは程遠かったが、今ではその進化が飛躍的だ。 日本語の模

          No.275 「カナダの学年は生まれ年で決まる」

          国際交流事業に長年携わってきて恥ずかしながら知らなかった。大学交流事業が主だったこともあるが、お陰で一つ賢くなれた。 No.245 「親離れ子離れのとき」で触れたが、娘は中学入学と共に家を出た。新たな旅立ちが始まり、「娘元気で留守がいい」を享受していた。 しかし、中学2年生を終える頃、高校からの留学を望むと告げてきた。小学生時代をインターナショナルスクールで過ごした彼女にとって、日本の教育に馴染めず疑問を抱くことが多々あったようだ。コロナ禍がなければ中学から留学をしていたこ

          No.275 「カナダの学年は生まれ年で決まる」

          No.274 「慶應高校野球部森林貴彦氏に期待する」

          丁度1年前の独り言「夏の甲子園:悲劇を生んでからでは遅すぎる」で呟いたが、今夏も常軌を逸する大会が行われ、全マスコミ総出でこの大会を盛り上げ感動の渦作りに躍起となった。 純粋無垢な高校生たちを過酷な場に置かせてまでも現状を死守したいマスメディアと巨額な利権。この矛盾だらけの構図に多くの常識人たちが改革の声を上げるも主催者側に届かず。大袈裟でなく大切な命が奪われる事態を招かないかと不安は募るばかり。 そんな中、頂点に立った慶応高校野球部。そして、高校野球の在り方に真正面から

          No.274 「慶應高校野球部森林貴彦氏に期待する」

          No.273 「部の垣根を超えた交流を」

          先月、東京ビックサイトで開催された「JAPAN SPORTS WEEK 2023」に参加する機会を得た。想像を遥かに上回る大規模な催し。スポーツに関するあらゆる器具・製品・食品の展示がなされ全てに目を見張った。均整の取れた体形の方々が散見され、年齢に負けない体づくりをせねばと刺激を受けた。 同時に様々なワークショップが開かれており、その中の「勝利へと導くコーチング」に参加した。 勝田隆氏と陸川章氏(両氏とも東海大学体育学部教授)が、ご自身のこれまでの経験をもとに対談形式で進

          No.272 「大学教員はChat GPTの利用を!」

          Q:デジタル社会におけるアナログコミュニケーションの重要性を解説せよ。 以上は、Chat GPTの回答。ものの10秒ほどで作成してきた。 この生成AIの登場と発展によって教育に与える影響が大きな議論を呼んでいる。制限をかけたり禁止を謳った具体策を打ち出す大学もあるが、誠に非現実的でありこの生成AIを利用しない手はない。 「レポート課題に対し、学生が生成AIを使う可能性がある。学生はAIを使って努力なくレポート提出が可能となり、それをそのまま提出する学生が増えるだろう」

          No.271 「仕事に楽しさを見つけなきゃ」

          羽田空港の利用が日常に戻った。コロナ禍前、空港内にある靴磨きのお店をしばしば利用した。先日久しぶりに靴を磨いてもらおうとお店に向かった。 お店の前には若い店員さんがいて、「靴磨きですか。今なら待ち時間なくご利用になれます。ご利用料金は、ーー円です」と初々しく話しかけてくれた。料金がコロナ禍前より倍以上に跳ね上がっていたので、「料金高くなりましたね」と伝えるも店員さんの初々しさが好印象だったのでお願いしようと思った。その矢先、後ろからベテラン店員らしき人が、「経営者が変わった

          No.270 「春風と恋心」

          いよいよコロナ禍の長トンネルから抜け出せそうだ。この3年間、自分を褒めたいくらいに徹底して感染対策を行なってきた。その甲斐あって罹患することなく周りにご迷惑をかけずに済んだ。 「油断した時が一番危ない」 亡き父が常に言葉にしていた戒め。気を緩ませることなく基本的感染防止を続けよう。 春一番の季節が巡ってきた。この時期は宴席の機会が多くなる。これまで最大人数3人と頑なに守ってきたが、こちらも解禁だ。 先日ある宴席に出席した。そこで思わぬ人と再会する。かれこれ30年振り。

          No.269 「仕事を楽しむ」

          コロナによってもぎ取られた翼が戻ってきた。空港、駅、ターミナル、懐かしみを以って闊歩するに、人々が行き交う場が本当に好きなんだと痛感する。これらの場や空間が醸し出す独特の空気感が私にはたまらない。と同時に、働いている人たちの観察がことのほか楽しみだ。 例えば、アナウンス。 顔は見えずとも声色に意識を注いでみる。聞く人の身になったアナウンスは、トーン、スピード、言葉選び、いずれにも気が配られる。その配慮は声色となって確実に表れる。 フライトアテンダント。一見マニュアル化された

          No.268 「アナログ屋の限界」

          トヨタの豊田章男社長が退任される。 「私は古い人間。車屋を超えられないのが私の限界」 会見でのお言葉だ。 豊田氏とは実力も次元も全く異なることは承知の上で、妙に納得した。 もしコミュニケーションの専門家として大学専任教員を続けていたら、 「私は古い人間。アナログコミュニケーションを超えられないのが私の限界」と、退任していただろう。 デジタル分野の進歩に追いつけず、口をかぱっと開けたまま頭の中が疑問符だらけになることがある。社会の仕組みも大きく変化し、人との結びつきや関係性