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No.273 「部の垣根を超えた交流を」

先月、東京ビックサイトで開催された「JAPAN SPORTS WEEK 2023」に参加する機会を得た。想像を遥かに上回る大規模な催し。スポーツに関するあらゆる器具・製品・食品の展示がなされ全てに目を見張った。均整の取れた体形の方々が散見され、年齢に負けない体づくりをせねばと刺激を受けた。

同時に様々なワークショップが開かれており、その中の「勝利へと導くコーチング」に参加した。
勝田隆氏と陸川章氏(両氏とも東海大学体育学部教授)が、ご自身のこれまでの経験をもとに対談形式で進められた。
おこがましいが、話の内容は普段から認識しているものであり、あらためて指導者の変化が求められていることを痛感した。

お話しの中で、「東海大学、やってるんだ~!」と大変嬉しく思ったことがある。私も普段から団体競技部チーム力強化を通して、やればいいのに!と思い続けてきたことだ。
それは、部の垣根を超えた交流である。東海大学では週に一度あらゆる運動部の関係者が集まって自由に意見交換を行っているとのこと。そこから様々なヒントやアイデアが生まれるそうだ。具体例を挙げてくださったのが、バスケットボール部とラグビー部の交流。
ある日の意見交換会でバスケ部から「海外選手など体が大きな選手に対して体負けすることが多い。その対策を考え中・・・」との意見に対し、「体の当たりに関してならラグビーじゃない」という意見が出され、早速バスケ部員がラクビー部員に体の当たり方について指導を受けたそうだ。その後、随分と体負けしない体の動きを身に付けたという。

これまで様々な団体競技部を指導してきたが、同種競技間での意見交換や交流は多く見られるものの、異種競技間では私の知る限り行われていない。
前述の身体の使い方やトレーニング内容は勿論、ピンチになったときの声出しやムード作りなど、異種競技部からチーム力を高めるヒントが大いにある筈だ。
機会があれば、同時に複数の団体競技部指導に携わってみたいものである。大きな化学反応が生じるに違いない。


2023年7月


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