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ブロッコリー詰め放題
2023年6月9日 16:48
バーの風景の一つとして、素敵な女性がカクテルグラスを口元へ運ぶ姿はとてもよいものである。年の頃は30歳くらいだろうか。胸の形のよく分かるピタッとした品のいいハイゲージニットに、女性らしい腰の曲線を強調するタイトスカート。その先に伸びるスラリとしていながら程よい肉置きの御御足。おそらく普段ハイヒールのみで鍛えられた形のよいふくらはぎを、今日は低めのパンプスで優しく労る。彼女はボクのゲイズ(ガ
2023年5月29日 23:28
バーでのオツマミについて。バーにおいてはそれほど論じるべき話題でもないかもしれないし、ボク自身詳しいジャンルでもない。まずバーにもお通し的なものがあって、大概ナッツやおかき、ドライフルーツといった乾き物である。これは用語としては「バーチャーム」なんて言うのだが、ボクは勝手に寿司屋なんかの符丁みたいで、客側が使うと恥ずかしいワードな気がしている。このバーチャーム、「お通し的」と言ったとお
2023年5月15日 22:09
ウイスキーのお話しの最後に、チェーサー(チェイサー?)について少し。日本のバーで言うチェーサーは、ウイスキーなど主に蒸留酒をストレートで飲む際の口直しみたいなもののことで、大概黙っていても水が出てくる。そもそも「chaser = 追うもの」であり、メインの酒の後に追って飲むもののことを指すだけで、特に種類にも用途にも決まりがあるわけではない。メキシコ料理店長のホルヘ君は、店の営業が終わ
2023年3月16日 23:02
バーはカクテル以外では、ウイスキーを飲む場と言っても過言ではない。ボクはバーではほぼウイスキーで通す。そしてまたこのウイスキーが奥深い。ウイスキーを始めとする蒸留酒は、舌が馴れないうちはアルコールがキツく大概は美味さを感じられない代物だが、味が判るに従い、薫り、辛味甘味、飲み方などに好みが出て来て、コレ! という銘柄に辿り着くまでに相応の修行期間がかかるのである。※醸造酒と蒸留酒醸造
2023年3月9日 21:56
バー通いのひとつのシミュレーション素材として、ボクというキャラクタを紹介しよう。ボクの肝臓は健康診断では常にA判定でアルコール分解能も優れている。また常に喉がオシメリを欲していて、日頃から多量の水分を摂取する性質である。必然、放課後は多量のアルコール摂取に切り替えて、毎日グズグスと、あの愉悦と退廃の波に飲まれてゆくのである。まずは居酒屋にてビールや日本酒とオツマミ。お腹がくちくなったらバー
2023年3月4日 20:51
そんなこと言っても、バーを楽しむには実際どうすればいいのさ?なんて本末転倒な疑問が浮かぶイケテないキミ。キミはまずお酒の味を知る必要がある。バーは基本的に飲酒を目的に赴く店であって、初めからサンドイッチやオムレツを目当てに来店するのは村上春樹の小説だけである。腹が減ったら軽食くらいオーダーする事はあるけど、キミが求めているのはおそらく、そんな事じゃない。キミの求めるオーセンティックなバ
2023年2月20日 22:12
モダンジャズの流れる薄暗い店内と、棚に輝く無数の酒瓶。黒光りするマホガニーのカウンターの前には無言でグラスを磨くバーテンダー。奥のソファ席から聴こえるカップルのボソボソと低いトーンの会話。カウンターには琥珀の液体を片手に中空を眺めながらタバコを燻らす中年男性。あくまで謙虚、沈着、静謐に時が流れる風景の、そんな一部に違和感なく溶け込みたい。キミがバーに求めるのは、そんな所じゃないだろうか。