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努力は人を変える。

時が流れるのは早いもので、
もう年末の雰囲気が漂い始めた。

約1年前に会社を辞めたのが
遠い昔のことのように感じる。

僕の退職間際に入社した24歳の社員。
なぜか彼のことを僕は気に掛けていた。

彼は長時間勤務も厭わないほど仕事に
前向きに取り組む真面目な男。

一方で、おとなしい性格ゆえに
会議で発言することもなく
議論が必要な場での存在感は皆無だった。

「会議で発言しないなら、
出席する意味はない」。

1on1をする機会があったので
彼に注意したのを覚えている。

厳しい言葉だったかもしれない。
ただ、彼の可能性を信じていたからこそ、
しっかりと伝えた。

そんな出来事を思い出した。


先日、前職の会社から連絡があった。

僕が当時携わっていたプロジェクトで
どうしても相談したいとのことで
出向くことに。

当日の打ち合わせは
関係者を含めて7名が出席して
その場には忠告をした彼も同席していた。

僕は議題と同じくらい、
彼の挙動にも関心があった。

何か変化はあるのか、成長はあるのかなど。

会議の進行とともに
一人ひとりの意見も飛び合う中で
彼は人が変わったように
積極的に発言をしていた。

恐れていたはずの視線も気にせず、
自分の意見をはっきりと述べている。

その姿に僕は感動した。

同じ職場にいたなら
恐らく感動はしなかったと思う。

1年前と今のギャップを如実に
感じたからこそ、成長に感動した。


彼は努力の階段を
一歩一歩登っていたようだ。

打ち合わせ後に話を聞くと、
対人術の書籍や有料ウェビナーなどに
自費で参加してスキルを磨いているという。

自分の課題に真摯に向き合い、
克服するために努力を続けていた。

あの時の忠告が
彼の成長を後押しできたと思うと
なんとも感慨深い。

上長の務めとは何かを
改めて考えさせられる出来事だった。




部下を信じ、
その成長に心を動かされる。

そこには役職など関係なく
一人の人間としても学びがある。

人は、変われる。

時には誰かの手助けが必要かもしれないが、
最終的には自分自身で道を切り拓ける。

僕の今の課題は何かをしっかりと考えて
彼のように真摯に努力して殻を破りたい。

1年で変わってみせた彼に感化され、
努力は人を変えると実感した日だった。



エッセイシリーズ 〜バックナンバー〜


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#1億円日記 Vol.66

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