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孫氏からマーケティングを学ぶ。

「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」

孫子

「向かう相手の実情と
自分の実力を正しく知ることで、
負けない戦い方ができる」

紀元前6世紀の中国、
軍事戦略家である孫子の格言。

ビジネスにおいてマーケティングを考える際に
よく思い出す指針となる言葉だ。


現代は大量な情報が
錯綜するデジタル社会。

競合他社はもちろん、消費者の趣向や
行動パターンも刻々と変化する。

孫子の言葉にある「彼を知る」とは、
現代において単に競合の動向を
把握することに留まらない。

市場全体の流れや
顧客一人ひとりの心理に至るまで
洞察する必要性がある。

一方で「己を知る」とは、
自社の強みや弱点、ブランドの位置付け。

競争優位性や差別化ポイント、
社会性など提供できる価値の本質を
深く理解することにあたる。


今後一層進展するデジタル社会において、
孫子の格言をどう生かすべきか。

蓄積されるビッグデータ、
SNSに流れ続けるリアルタイムの声、
AI技術の著しい発展。

情報過多な社会において
「彼を知り、己を知る」ことの
難易度は日に日に上がっている。

ビジネスの進化するスピードも速く、
1ヶ月後、半年後、1年後などの
彼と己の成長曲線も含めて
予測する必要がある。

その為、「彼」と「己」だけではなく
「社会」もしっかりと把握しておかなければ
勝機の是非や実力差をしっかりと認識する
ことは難しいだろう。


紀元前6世紀では
圧倒的な兵士数などの戦力差がある場合は
基本的に「小」は「大」を倒せない。

しかし、現代はIT技術の進展もあり、
孫子の時代よりも人の数の影響力は少ない。

会社の規模が「小」でも「大」を倒せる時代だ。

そんな時代だからこそ、
「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」
という言葉は、一層重みを増す。

彼と己、規模の大小だけではなく、
社会において「本質的な実力差」を正確に知ること。

2,600年を超えて今もなお、
孫子の格言に込められた叡智は
ビジネスに対する洞察と行動の指針を
明るく照らしてくれる。


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