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「正直」は難しいが最善である。

「正直は常に最善の策である」。

ネットサーフィンをしていた時に目に入った一文。
ジョージ・ワシントンの言葉だそうだ。

この言葉を見て
ふと想い出した出来事があった。

ITベンチャーで
大規模な開発プロジェクトを
請け負っていた時の話だ。


その開発プロジェクトの進行を
任せていたのは仕事が出来る
女性のマネージャー。

男性のエンジニアたちを管理して
コミュニケーションもしっかりできる。

そんな彼女が
開発の進捗が実際は遅延しているにも関わらず、
報告内容を誤魔化してオンスケジュールと
報告していたことがあった。

プロジェクトの進捗について
何かがおかしいと感じて調査をしてみると
遅延を隠していることが判明。

その理由を問いただすと
遅延が判明すると評価が下がると思い、
なんとか立て直そうとしていたという。

責任感や使命感が人一倍強い
彼女の資質もあってのことだった。


彼女には正直に報告する
必要性を説明した。

隠蔽や虚偽の報告は
自身と会社にとって大きなリスクになる。

事態の把握が遅れてしまい、
全てが後手後手に回り始めるとどうしようもない。

クライアントとの信頼関係にもヒビが入ると
会社の信頼も落ちてしまう。

小さな嘘は雪だるま式に
大きな嘘へと膨らんでいき、
収集がつかない事態にもなりかね無い。

そういった話をした記憶がある。



遅延の状況を把握できたので
社内でスケジュールをリカバリーするプランを考えて
その対策でスケジュール通りの納品が出来た。

結果的にプロジェクトは最終的に成功し、
彼女にとっても、大きな成長の糧となったと思う。

ただ、この出来事を踏まえても、
「正直であること」は案外難しい。

責任感や使命感、プライド、自己顕示欲。
これらが邪魔をして、話を盛ってしまったりする。

ただ、それを続けていると
実状とのギャップが広がっていき、
やがて、そのツケは自分に回ってくる。

そういうことを考えると、
正直であることは確かに
常に最善の策になる。

他人にはもちろん、自分にとっても
正直であり続けたい。



エッセイシリーズ 〜バックナンバー〜


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