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『ザ・ドキュメント もやい 福島に吹く風』放送決定

『もやい.next』が、関西テレビにてドキュメンタリーとなって放送されます(1時間番組)。

■ザ・ドキュメント もやい 福島に吹く風

9月9日(金)深夜1:25~2:25 カンテレで放送

 福島原発事故で避難した自らの人生を朗読で語る母と子、チョルノービリで胎児被爆したウクライナ人女性、沈黙する人々の思いを繋ぐ写真家。一同が「もやい展」に集結した。

 表現者と来場者が入り混じるどこか懐かしいアートの場「もやい展」。写真家・中筋純さんが発起人だ。廃墟の撮影の延長で訪れたチョルノービリ(チェルノブイリ)で今なお続く原発事故の現実を目の当たりにする。その最中に福島で事故が起きる。言いたいことが言いにくくなった福島で、「もやい」のように再びつながることを願う。

 福島から京都に避難している井上美和子さん。3年前、原発賠償訴訟での意見陳述や「もやい展」での純さんとの出会いなどをきっかけに朗読劇「ほんじもよぉ語り」を始め、今回の「もやい展」で披露する。福島県民として誰かと思いを共有したいと言う美和子さんの答えがここにあった。

 今回の「もやい展」には、ウクライナ人のアーティスト、マリコ・ゲルマンも参加した。チョルノービリ原発事故で胎児被爆し、甲状腺障害を抱える。6年前、初めて訪れた福島で、マリコは原因不明の症状で入退院を繰り返した半生について語った。被曝による甲状腺障害と診断されたのは大人になってから。その間ずっと病気について両親にさえ話すことができなかった。一方、福島でも甲状腺がんで苦しむ子供たちが増えているにも関わらず、それを口にしにくい現実がある。

 マリコは自分と同じ痛みを抱える子供たちとつながるための作品に挑んだ。 表現者たちがもやい、見えない現実を伝える。 福島に吹く風のごとく―

<ザ・ドキュメント公式ページ>

予告動画

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関東圏では、Our-Planet-TV主催「福島映像祭」にて、特別上映&ディレクターズトークが行われます。

上映&トーク「分断の溝を埋め、沈黙を破る~チェルノブイリと福島~」

9月23日(金・祝)18:30開場 19:00開始 21:00終了
Space&Cafeポレポレ坐 ※配信はありません
宮田輝美(関西テレビ ディレクター)×白石草(OurPlanet-TV)
[A] 会場チケット:定員60人【1,500円】※配信はありません

福島映像祭2019で上映したドキュメンタリー『マリアとフクシマ』のディレクター宮田輝美さんがこの夏、再びフクシマにカメラを向けた。テーマは「もやい」。フクシマにこだわり、「もやい展」と銘打ったグループ展を続けているアーチストたちにカメラを向けた。『マリアとフクシマ』の主人公で、甲状腺疾患を患っているウクライナ出身のマリアさんも展覧会に招待を受け、再び来日する。地域のつながりを切り裂いた原発事故。表現によって、その溝を埋め、沈黙を打ち破ることがでるのか。オンエアされたばかりの最新番組を参考上映し、宮田さんに話を聞く。

宮田 輝美(関西テレビディレクター)

1990年関西テレビ放送入社。2000年「放送ウーマン賞1999」受賞。報道局のドキュメンタリー担当ディレクターとして企画した主な番組に『夢への扉「課題研究」~先生を越えて進め~』(2017年・FNSドキュメンタリー大賞優秀賞) 『マリアとフクシマ』(2018年・ 日本民間放送連盟賞優秀賞)、 『ファミリー~2人のママがいる~』(2019年・ギャラクシー賞奨励賞) など。『学校の正解~コロナに揺れた教師の夏~』(2020年)、『となりのミライジン』(2021年)はいずれも坂田記念ジャーナリズム賞を受賞。

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