「この国をどう守るのか」 〜故松本零士さんとの出会い〜
松本零士氏が、先日2023年2月13日85歳で亡くなられました。
「銀河鉄道999」、「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」、「クイーン・エメラルダス」、「宇宙戦艦ヤマト」など、壮大なSF大作で知られた。反戦をテーマにした情感豊かな物語を多く描いた。
松本零士氏の、晩年、私の友人3人で自宅にお伺いしたことがあります。
自宅は東京都練馬区大泉学園の閑静な住宅街にあります。
こんな↓応接室です。
その時、2時間以上面談頂きました。
面談後、アテンド頂いた方から「先生がこんなに熱心に、初対面で長時間話をするのはとても珍しいですよ」と教えて頂きました。
その時のお話の中で、印象に残ったお話のひとつは、「核」「戦争」についてでした。
松本氏は、青森県の六ヶ所村の再処理工場を訪れたことがあるそうです。
一般では見学出来ない、地下深くにあるウラン・プルトニウム埋蔵施設も見学されたそうです。
「これらのウラン・プルトニウムは、核爆弾に利用出来る。日本では2,000発の核爆弾が作れます。」
「現在でも、核爆弾は、数日あれば作れます。」
といった話もされました。
(誤解ないように、お会いした時に、松本氏が「日本は核を持つべき」と主張されていたわけではありません。)
松本零士の弟様は、元三菱重工のエリート技術士で、様々な情報を持っていらっしゃる様でした。
第二次世界大戦中の疎開先の愛媛で、まだ幼少であった松本氏は、B-29「エノラ・ゲイ」が上空を飛び、広島に向かう情景を鮮明に覚えているそうです。
その頃の体験が、反戦をテーマにした漫画作りの原点と言われています。
心から哀悼の意を捧げます 合掌
実は、核爆弾については、超一流の科学者であり原子力発電の開発者でもある武田邦彦先生も、同様のことを発言されています。
「日本は、原子力発電を核爆弾製造に利用でき、世界は日本を凖核保有国と考えている」と。
2012年1月現在、世界全体で存在する高濃縮ウラン(HEU)の量は、約1440トンと推定されている。
分離済みプルトニウムの量は、約500トンである。
大まかに言って、この半分が核兵器用に生産されたもので、残り半分が民生用原子力計画で生産されたものである。
このような公式資料があります↓。
さて、話は変わり、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月7日、新型ロケット「H3」の打ち上げに失敗したと報道されました。
「H2」までは、世界的に見ても大きな成功を続けていましたが、今回の失敗は国の関与があったからです。
昔から、国(政府・官僚)が主導で、上手くいく事業は存在しません。
責任も取らないで、税金を無駄にし、肝心の成果もないのですから、罪深いと言えます。
このロケットも、核弾頭をつければ、すぐに軍事転用できます。
こうした事実に基づき、日本の「国民の生命と財産を守る」ためにはどうすべきなのかが問われています。
防衛費予算を上げることを議論するより、「どうやって国を守るのか」「そのために何が必要か」という議論が先になくてはいけません。
隣国の好戦的な態度に、日本はどうすべきかを、真剣に考えるべき時期だと思います。
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