パリの恋 〜素敵な先輩との思い出〜
＜たまには・・・私のプライベートな回顧録＞
先日、ビジネススクールで知り合った先輩のお見舞いに行きました。
彼は癌の手術をして、退院後転移した次の癌の治療に再度向かいます。
その先輩とは、長い付き合いで、学生だった頃、ビジネススクールの卒業（研修）旅行で、ヨーロッパにご一緒しました。
十数名の院生達との旅です。
ヨーロッパのスイス・イギリスなどの有名なビジネススクールを回り、４カ国観光も存分に楽しみました。
私はその頃付き合っていた彼女が、偶然同じ時期にパリに行くことを知って、彼女とパリで会うことを約束していました。
彼女はフィギュアースケートのオリンピック選手だったので、その当時のスケート仲間がヨーロッパ選手権の解説するということで、パリに同伴していたのです。
そして、いよいよ旅がスタートして、パリにつく直前、私はパリの彼女の宿泊先のメモを日本に置き忘れていることに気づきました。
今の時代なら、スマホかメールすればいいと考えるでしょうが、当時はメモしか手段がありません。
彼女は、私のパリのホテルの控えを持ってないことは分かってました。
どうしても彼女に会いたかった私は、その先輩にどうしたらいいか相談しました。
その結果、パリの5つ星ホテルに、片っ端からTELして探すことになりました。
インターネットはない時代ので、宿泊ホテルフロントから情報(名簿)を頂きました。
ホテルの部屋からパリのホテルに、電話しまくった訳です。
早朝からTELを続けて、昼前、40件目のホテルでしたが、やっと見つかったのです。
そして、私は奇跡的に彼女とパリで会えました。
その夜、彼女は私の宿泊ホテルに泊まることになりました。
その先輩が、ツインの部屋を譲ってくれたのです。
団体行動のツアーで、随分無茶なことをしました。
引率の教授達にばれないように注意して・・・。
何よりも、先輩と周りの同窓生には、暖かく見守って頂き感謝しています。
そのホテルへTELした日、その先輩は、大の競馬好きで、パリのロンシャン競馬場にいく予定でした。
それなのに、私の恋の橋渡しに辛抱強く付き合ってくれた。
それは、私の彼女との恋の熱い情熱を、感じて下さったからだと思ってます。
燃えるような恋の情熱があれば、それだけで人生は十分楽しめます。
彼女が、パリの友人の元へ帰った日、先輩への御礼のつもりで、(当時の私には分不相応な)ＢＭＷのアルピナを、レンタルしてパリの街を案内させて頂きました。
当時、アルピナに乗って信号や路上に止めていると、次々とパリっ子達が寄ってきて珍しそうに声掛けていくのが印象的でした。
先輩のお見舞い後、プライベートな旅のために、成田からパリに向かう機中で、ビジネススクールの頃（若かった頃）を思い出し、こうして投稿していることが、不思議な、その先輩との強い縁を感じます。
もちろん、彼の回復を心から祈りながら、思い出のパリにもうすぐ到着します。
後記 その後、懸命の治療にもかかわらず、その大好きだった先輩は、天に召されました・・・
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