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朗読後記

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自分の朗読の反省文などをまとめました。(マニア向け)
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#芥川龍之介

【朗読後記】芥川龍之介の『蛙』を読む

【朗読後記】芥川龍之介の『蛙』を読む

私は昔から蛙が大好きです。キャラクター化されたグッズを集めていたこともありますが、今はどちらかというとグッズよりも本物の方が好きです。昔本気で飼育を検討しかけましたが、生き餌の問題があり即断念しました……。
恥ずかしながら蛙好きなのにこの作品のことを知りませんでした。私が読まなくてどうする!という変な使命感のもとに読みました。

作者が蛙のたくさんいる池を眺めて、彼らの議論と近くにいる蛇の様子を見

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【朗読後記】朗読発表会での話

【朗読後記】朗読発表会での話

12月25日、朗読教室の発表会がありました遠方であることとコロナ禍が重なり、前回の夏の発表会や先生の朗読会には行けず、今回念願の初参加になりました。

楽しかった〜♪ スポットライトや音響などにまで気を遣っている発表会を経験したことがなかったのでワクワクしました。お客様も今までで一番多かったとか。先生や朗読会の仲間も、初参加の私を温かく迎えてくださって嬉しかったです。皆様どうもありがとうございまし

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【朗読後記】表現について

【朗読後記】表現について

自分の趣味がそうだからかもしれませんが、最近朗読が流行っているなと思います。私が朗読をし始めたのは10年以上前ですが、その頃から比べて随分メジャーになりました。朗読とひと口にいってもいろいろなやり方があります。楽しみ方も目的も目標も人それぞれです。今回は表現についての考えをお話をします。

朗読を習っている人の中には、感情を抑える読み・作品を届ける読みというのを聞いたことがあると思います。また逆に

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【朗読後記】「沼」に嵌って出られなかった話

【朗読後記】「沼」に嵌って出られなかった話

まさに底なし沼でした芥川龍之介の「沼」を朗読しました。まだまだうまく読めていないのですが、ここまで来るのに3か月かかりました💦
ゆっくり読んでも7分かからない短い話なのですが難易度高けぇ~~!今まで読んできたものの中で一番難しいかったです。かっこいい文章なので上手に読めれば相当かっこいいはずなんだけど、かっこいいとか悪いとかそういうレベルで読めるまでには至らず、朗読の体を為すことで精一杯でした。

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【朗読・後記】「蜘蛛の糸」を読んでみる

また芥川龍之介の作品についての話になってしまいます。実は数週間前から太宰治の作品に取り組んでいるのですが、大変手こずっております。分からなくていつも顔がしわくちゃになってしまうので、シワ防止のために別な作品を挟みながら練習をしています。
「蜘蛛の糸」は何回も読んでいますし収録もしています。でもしっくりこなくて.だめだな〜違うな〜と思いながら読んでいました。
朗読を初めて習った時の課題がこの作品だっ

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【朗読・後記】芥川龍之介『藪の中』を読んでみる

【朗読・後記】芥川龍之介『藪の中』を読んでみる

 この話は藪の中で死体となって見つかった男に関わる人たちの証言で構成されています。7人の人物が登場し、それぞれが語るスタイルです。

 いやあ難しかった💦 読むたびに難しいって言っているような気がしますが、いつも難しいのです。私の朗読は演劇的なのですが、今回は完全に演技モードでした。これは朗読なのか??
 ここに登場するのは19歳の娘から老齢の女性・男性まで幅広い。私、声優ではないので声色で勝負

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【朗読・後記】「魔術」を読み直してみる

【朗読・後記】「魔術」を読み直してみる

 先日Podcastにアップした芥川龍之介の「魔術」ですが、解釈を変えて再チャレンジしました。雰囲気を確かめたかっただけなので修正を省いています。アクセントの間違いも多数ありますが、習作としてアップしました。

 前回は主人公の「私」が複数の誰かに話している感じで読むことを目指して読んでいました。今回は「私」が自分を振り返ることに重点を置いて読んだつもりです。聞き返してみると、まだ振り返りの度合い

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「魔術」芥川龍之介【朗読・後記】

「魔術」芥川龍之介【朗読・後記】

 久しぶりにこの作品を読みました。7~8年前になりますが、ある朗読講座の教材でした。最後に自分で読んだものを添削してもらいましたが結果はさんざん。褒められたのはおばあさんの声だけ😓

 長いので2つに分けました。別録りです。12分と13分です。お時間のある方は聞いてくださるととてもうれしいです。

 この作品は解釈によって読み方を変えられそうですね。
①主人公の「私」が複数の誰かに向かって話して

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