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掃除をすることは自分を大切にすること 〜つい散らかる部屋や家をきれいに保つのは骨が折れるけれど〜


【きれいな部屋は…】

きれいな部屋は気持ちがいい。

旅先でホテルに泊まるとき、無駄なくセンスよく整えられた部屋に癒されることがある。

スーツケースの中に必要最小限の必需品や衣類が入っていたら、部屋の備品が少なくても一、二泊なら困ることはない。

自宅を思い出し、帰宅したら部屋をホテルのようにきれいにしようと空想してみたりする。


また、友人を自宅に招くときなどの掃除したての部屋は、まず自分が気持ちいい。

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【自宅の良さ】

旅先から自宅に戻ったとき、いつもの見慣れた家や部屋は懐かしくほっとする。

使い慣れた物や見慣れた家具は安心感をもたらしてくれる。

ホテルの整った部屋のようなよそよそしさはなく、温かさを感じ取ることができる。

自宅に置いてあるのは、自分や家族が選んだ物、友人がプレゼントしてくれた物などいろいろで、それぞれ存在する経緯や理由がある。

自分の家や部屋でしか味わえない安心感がある。

ここをできればいつも快適にしておきたい。そのためには掃除は欠かせない。

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【掃除について】

掃除については多くの人が色々な立場で語っている。

会社の経営者が従業員に、教育者が生徒に、掃除の得意な人が掃除の苦手な人に。

掃除の大切さを伝えたり、掃除が好きになる方法を解説したり、具体的な掃除の方法を紹介している人もいる。


人が生きている限り掃除をしないわけにはいかない。

食べたり着替えたり本を読んだりスポーツをしたり、化粧をしたりおしゃれをして出かけた寝たり…。生きている限りたくさんの物や道具を使うしゴミも出る。


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その都度片付けたり捨てたりしたら部屋が汚れることもないのだ。

しかし、いつの間にか散らかる。

散らかっていく過程は人により状況により様々である。



【家族構成】

一人暮らしと二人以上の暮らしでは状況が違う。


もし幼い子どもがいたら最も大変なパターンとなる可能性がある。

子どもは片付けるより散らかすほうが得意である。

子どもが小さい間は思い通りに掃除ができず頭を悩ませることが多い。

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二人以上の人間が暮らすときは、きれい好きの人の方に負担と不満が溜まりがちである。

喧嘩になることもある。

ルールが必要となってくる。

その点一人暮らしは気楽でいいが、誰にも気を使わず誰からも指摘を受けることもないので、うっかりするといろいろな物や汚れがたまっていく。


【住宅事情】

狭くて収納の少ない家より広くて収納の多い家の方が片付きやすいに決まっている。

しかし、日本の住宅事情を考えるとそんなに都合の良い家に住むとは限らない。

物を収納するスペースがあると床に物を置く必要がなくなり掃除がしやすい。
収納スペースがなく物が床にあると掃除がしにくい。

家の中に段差があったり部屋の配置が複雑であったりと収納以外の条件もいろいろあり、掃除が得意とか苦手とか言う前に、掃除がしにくい家や部屋はある。

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【気力と体力の問題】

掃除が得意な人は、
「物を出したらすぐに片付ける。汚れたらすぐに掃除をする。物や汚れをためない。」
と明快に掃除の極意を教えてくれる。

確かにその通りでそれはわかっている。


しかし気づいたら部屋は散らかっている。

「すぐ」というのはハードルが高いこともある。


例えば、学校の課題、アルバイト、会社の仕事、人との付き合い…疲れるときはある。毎日睡眠不足が続いていることもある。

そんなときは、家に帰ったらとにかく「寝たい」とか「休憩したい」とか思う。

そういう日が何日か続くと、たちまち部屋は乱れてしまう。

体調が優れないときは掃除どころではない。

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【経験の差】

例えば、初めての一人暮らし。

快適に暮らせていたのはしばらくで、そのうち家事全般がたまってくる。

片付ける物ってこんなに多かったのだ。


家族と暮らしていたときは誰かがしてくれたことを全部自分ですることになってようやく見えてくるいろいろなこと。

気づくのが遅かったかもしれないが気づいてよかった。

そんなことを考えているうちにも部屋は汚くなっていく。

経験の少なさが部屋の状態に現れる。

また、誰かと一緒に暮らすようになって、自分は全然気にならないことなのに、相手にとってはストレスでしかないという状況もある。


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いろいろなケースを考えてみたが、部屋や家が散らかってしまうのには理由や事情がある。

いらない物をためらわずに捨てられる人は悩まずきれいにできるかもしれないが、簡単に捨てられない人もいる。

思い出の品を写真に収めたら未練なく捨てられる人もいるが、実物を手元に残しておきたい人もいる。

わかっていることは、油断すると部屋はすぐに汚くなるということ。

そのままにしておくと汚れはたまっていく。

これは、ご飯を食べないとお腹が空く、歯を磨かないと虫歯になる、ちゃんと寝ないと体調が悪くなる、とよく似ている。

掃除をしないと部屋が汚くなる。

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【自分を大切にする】

自分がどんな環境で過ごしたいかを決めることは大切だと思う。

自分にとって過ごしやすい部屋、居心地の良い家をイメージしてみる。

その環境を自分に用意することができるのは自分しかいない。


もし、掃除はあまり楽しくないと思っているのなら、掃除を好きになるようにいろいろ試してみるべきだと思う。

工夫次第で好きになることはできる。好きなことなら続けられる。

これは、部屋や家をきれいに保つための、遠回りのようで近道かもしれない。

頭の中で、掃除=楽しいこと、と変換できるように工夫する。

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ほんの少しのスペースを片付けて達成感を味わう。

それを繰り返す。


掃除をした時のスッキリする瞬間を何度も味わう。

お気に入りの掃除道具を揃えて使ってみる。

プロの掃除テクニックを調べて真似てみる。


人を招待する。

物を減らす。

衝動買いをなくす。

掃除のルーティンを決める、など。


まず、掃除を好きになるために工夫する。


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心地良い部屋は幸せな気持ちになる。
自分を幸せにするために掃除をする。
自分を幸せにするために毎日ほんの少しずつ続ける。


つい散らかってしまう部屋や家をきれいに保つのは少々骨が折れるけれど、掃除は、自分を大切にするために続けることなのだと思う。




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