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『今日も上司に怒られた、、。』

オレの名前は木暮。
都内にある50名程度のしがないコンサルで働く係長だ。

この会社でちょうど2社目。

前職は、塾講師で生計を立てていた。
それなりに頑張って、副学長の候補にまでなっていた。

生徒からね信頼も厚かったと思う。

難関大にも多数の生徒を送り込んだ。

ただ、ある時を境に未来ある若者の目を見て話せなくなった、それで辞めた。

オレも高校生までは神奈川の高校で、バスケットボールに情熱を傾けていた。


これでも高3の時に、全国大会に出場して日本一の有名校にも勝った経験がある。

大学ではバスケはせず、経済学部で社会の構造を経済の視点で基礎から学んだ。
アダム・スミスから始まり、ピケティまで網羅したつもりだ。

ただ、高校時代の夢の1つでもあった、指導者への情熱が忘れられず、高校の先生にはなれなかったが、その代わりに講師という道を選んだ。

最初は子供の夢を一緒に掴もうと必死になった。


毎日、毎日、公式や受験の受かり方ばかりを教え続けている時に、ふと思った。

「違う。オレは、こんな指導をしたいと思っていた訳じゃない。」

それからは授業にも身が入らず、気づいたらあっさり辞めていた。


それが39歳の時だ。

半年はブラブラと旅に出かけた。好きだったバスケも少しは楽しんだが、生きるためには働かないといけない。

39歳というギリギリの年齢、これといって特徴のないキャリア。


唯一の救いは、経済学部で学んだ数々の理論とビジネスモデルだ。
これを活かして、なんとか今の会社に入社したのが40歳の夏。

未だに係長。

上司は、織田という関西人。
どこかの高校にいたうるさいバスケプレーヤーと同じ名前だ。嫌になる。

これから、オレの日々を少しずつ綴れたらと思う。
見たい人は見てくれ。人生は苦しい。

この苦しみから解放される日は来るのか。

教えてくれよ、先生。

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