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自責思考・他責思考はバランスが大事
みなさんは、職場の上司に全て自責思考で考えなさい、と言われたことがあるでしょうか?
自責思考とは、何か起こった時にその原因が自分にあると考えることです。
この逆は他責思考と言います。
仕事をするうえでは、環境や他の人たちのせいにするのではなく、自分の改善点に目を向ける姿勢が評価されます。
もちろん、自己成長のためにも自責思考は役に立ちます。
何事においても自分が携わっていたことなら自分に全く非がないということはありません。
何かしら行動する余地はあるはずで、それをしなかった、またはできなかったということだからです。
ただ、全てにおいて自責思考でいるべきなのかというとそうではありません。
今回は、自責思考と他責思考の良いバランスとはなんなのか、考えていきたいと思います。
自責思考が効果を発揮する条件
自責思考は、どんな場面でも起こったことを自分の成長につなげることができるというメリットがあります。
例えば、自分の取った案件の後続対応を次の部署に依頼する際、その部署の認識違いでミスが起こった場合。
もし他責思考であれば、
「その部署の担当者が間違えたのが悪い!」
「ちゃんと確認してくれれば良かったのに!」
となります。
逆に、自責思考の場合は、
「自分の伝え方に至らない点があった」
「次からはこの部分を詳細に説明するようにしよう」
と考えることができます。
他責思考の場合は、その部署にミスについて指摘をしない限りは、いつまで経っても何も改善しません。
さらに、ミスを指摘したとしても、相手が「こちらのせいではない」と判断してしまえば同じく改善の見込みはありません。
つまり、自責思考には、自己成長を早めることができることと、問題を早急に解決できるという2つのメリットがあるということです。
こんな時の自責思考は意味がない
逆に先ほど挙げた2つのメリットが機能しない状況もあります。
事象が自分にはコントロールできないことである時
どうしようもないことに関しては、自分に原因があると思ったところで成長につながりません。
例えば顧客の懐事情が要因で発注が減った場合、私たちには何もできることはないので、これに関して自分のせいだと思ったところで何も変わりません。
また、二つ目のメリットとして挙げていた、問題を早急に解決できるということもないですよね。
以上のことから、自分のコントロール外のことに対して自責思考を持つことには、意味がないと考えています。
自分を責めることで逆に自分の成長が止まってしまう時
自分のコントロールできることであっても、自分を責めることで逆に自分の成長が止まってしまうことがあります。
例えば、自責思考により自分を追い詰めすぎたり、自分の不甲斐なさを過度に意識して何度も反芻したりしてしまうと、自己肯定感が下がってしまうことがあります。
そのため、できる限り、自分の不甲斐なさを意識するのではなく、改善できる点を見つけたことを前向きに捉えることが大切です。
ただ、疲れている時や何か嫌なことがあった時は、どうしてもネガティブに物事を捉えてしまうこともあると思います。
そのため、自分の心の状態をちゃんと把握して、よくない状態の時には自責思考を一度やめてみるという動きをした方が良いです。
私も、実際仕事で自責思考を続けたせいでメンタル不調になったことがありました。
その時は、週次の定例実績報告で毎週のように自分の仕事について改善点を指摘され、そのことが頭から離れない状態が続いており、心身ともに限界だったのだと思います。
そういった場合には、自責思考をセーブすることを逃げや甘えだと思わずに、自分の心を守ることが何より大事です。
自責と他責の良いバランスとは?
ここまで、自責思考のメリットとそれが発揮できない場面について解説してきました。
自責思考・他責思考はどちらか一方だけに絞れば良いというものではなく、
その場面場面でより効果の高い方の思考を採用するという形が理想です。
自分の成長が見込め、問題も早期に解決できそうなら自責思考を選択すべきだと思いますし、どうしようもない時や自分のメンタルに不調を感じるような時は他責思考で考えることも大事です。
一番良くないのは、「他責思考は悪」というイメージを持ってしまうことだと思います。
経営者の方々の中には他責思考を認めないような方もいるかもしれませんし、その方がより高い成果につながるという考え方があるのだと思います。
ただ、常に自責思考を実践することで、自分自身が壊れてしまったり、どうしようもないことに対して常に悩みを抱えてしまったりということが起こるくらいなら、他責思考もうまく使ってバランスをとっていくことが大切だと思っています。
いかがだったでしょうか。
今回は、自責思考と他責思考について考えてみました。
自責思考に囚われ、自分を責めてしまってどうにもならないという人がいましたら、どちらも必要な時に選択できるようバランスを取ってみてはいかがでしょうか。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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