弐七農園

信州安曇野のりんご農家「弐七農園(ニイナナノウエン)」です。 長野県出身の園長ZEN&…

弐七農園

信州安曇野のりんご農家「弐七農園(ニイナナノウエン)」です。 長野県出身の園長ZEN&鹿児島県出身のsachiko。 農園の妻sachikoによる日々のブログも兼ねたnoteです。 農園公式HPはこちら。https://27noen.rocks/

最近の記事

あっという間にひと月がとぶ。それがりんご農家の秋というもの

ふとnoteを書こうと思い立って「紅玉」について書いてみてからはや1ヶ月。10月も末ですけど。 え?1ヶ月?と思いますが、この日のとびかたそのものがりんご農家の秋という気がします。 9月下旬に紅玉を収穫して、今月初頭に全部出荷して りんごの木(シナノスイート)のオーナーさんの収穫祭をやって シナノスイートの収穫が本格化して、とにかく発送をしていって 気づけば他の品種も収穫期を迎えていて やっぱり発送は続いていて グラニースミスを収穫した今日に繋がっています。

    • 紅玉を「お料理りんご」と言い切れないりんご農家です

      紅玉の発送を始めました。第一弾を今日の便に乗せております。 紅玉というと大抵「お料理りんご」と言われてしまいます。確かにお料理にちょうどいいりんご。加熱しても煮崩れしにくく、酸味が程よくまろやかになりお菓子作りにはこの上ないのは確か。同じく酸味推しのグラニースミスに比べると、お料理した時の水分量も出過ぎることなくちょうどいい。 けれど「お料理りんご」と言い切ってしまうのはもったいない気がしてしまうんですよね……。そんな「生食推し」のりんご農家です。ほっぺたがキュッとなるこ

      • 再び農園noteはじめます

        前回の記事更新から約半年が過ぎ、ああこういうところダメだなぁというボヤキももらしたくなりますが、それでももう一度noteに戻ってこようとするところに希望を見出したいと思います。そんな長野県のりんご農家のnoteです。 畑作業を終えてパソコンに向かうこのひと手間。これって農家にとってものすごいハードルなんですがそれを惜しんではいけないと自戒をこめて。せっかく丹精込めて作ったりんごを、ちゃんと伝え切らないと無駄にしてしまう可能性もあるわけで。 夏のりんごが終わり、これから秋本

        • 作業ログが少なすぎる!という反省

          夫婦で農園を営む我が家は、明確に役割分担をしているわけではなく「そのときできる方がやる」「できるだけそれぞれの得意分野をやる」みたいな感じで動いております。農作業の技術面については、圧倒的に夫なので、基本的な農作業はほぼ夫(園長)、単純作業的な部分を妻がやっています。そして冬の期間、剪定は100%夫、切り口に薬を塗ったり枝を拾って集めたりという作業は園長母が抜かりなくやっています(この抜かりなくちゃっちゃと作業を進める様は本当に尊敬する)。 そんな冬の間、妻の方は何をしてい

        あっという間にひと月がとぶ。それがりんご農家の秋というもの

        マガジン

        • 農園で発送するりんごについて
          5本
        • 農園のりんごのこと〜品種編〜
          3本

        記事

          独立開園7年目に思うこと

          昨年夏以来noteの更新をせず、繁忙期を迎え乗り越え年を跨ぎました。 しかも気づけば春が…。 微弱でも間が空いても想定外でも、気が向いたらまたいつでも始めればいいじゃないか。しばらく書かなかったnoteも気が向いたら書けばいいじゃないか。こうでなくてはならない、こうやって進めなくてはならない、はとりあえず置いておいて、……ま、いっか。というおおらかさと心の余裕を持っておきたいもの。そうありながら目標というか方向性だけは見失わずにいたい。そんな感じで農園始めてまる7年が過ぎよ

          独立開園7年目に思うこと

          田舎に暮らして、街へ飲みに行くということ

          りんご農家の妻の日常や思うことなどをつづっております。 先日、久々に飲みに行きました。「田舎に暮らして飲みに行く」というのはものすごーく特別なこと。夜の街に繰り出すと新鮮な思いでいっぱい。なのでついつい書き記しておきたくなりました。 公共交通機関がなければなかなか飲みにはいけない住まい環境 農園、そして自宅のある安曇野市は公共交通機関が全く充実しておりません。JRは走っていますが、我が家は駅から自転車でおそらく30分はかかるんじゃないかな(しかも帰りは上り坂!)という場

          田舎に暮らして、街へ飲みに行くということ

          絵日記の補足 23年7月〜8月

          自分の暮らしの満足感向上のために(いわゆるQOLの向上ってやつだな)絵日記を描いています。それをせっかくなので農園のインスタで公開しています。こどもたちの怒涛の夏休みが終わり、ついでに農園の方もシナノリップの収穫を終え、ほんのちょっとだけど一息。夏休みを振り返ります。 フジロック行ってきた 7月にフジロックに行った。家族でフェスデビュー。夫(=園長)がコリーウォン目当てでフジロックに興味を持ち、UAも出るから!と妻(=私)を説得し、子どもたちにはキャンプと音楽のお祭りだか

          絵日記の補足 23年7月〜8月

          農園の中に美術部つくりました。

          当園は2017年開園。夫の就農は2014年、妻(私)は2017年の開園と同時に出産、そこから会社勤め・育休産休と並行しながらぼちぼちと農作業をはじめ、仕事をやめて専従者となったのが2020年。仕事内容・量は年によってばらつきがありますが(つまりまだ模索中)、最近はやるべきことをこなしつつ、仕事の中でも好きなことに近づけられるように自由にやっております。今日は農園の妻サイドの働き方のはなし。 完全な分業制でもなく。農作業どっぷりでもなく。今年は農作業率低めで、おそらく手伝いに

          農園の中に美術部つくりました。

          日記を書くこと、つづること

          りんご農家、ただいま台風情報を見ながら夏りんごの収穫をしております。 それと並行してお盆だし子どもたちは夏休みだし、まぁやることは色々あります。しかも猛暑で頭がぼーっとしている。我が家はまだエアコンというのもがないのです(笑)毎日がサバイバルという心持ちです。 やりたい!やらなきゃ!と思うことは山のようにあるけれど(なんでだ、これは年がら年中言っている気がするぞ)、その2割も多分できていない。結論としては、やらなきゃどうにもヤバいことになるぞ!というのはなんとかこなしておい

          日記を書くこと、つづること

          看板コンテスト〜りんごの木オーナー2022〜

          こんにちは。弐七農園です。最近ときどきこちらのnoteにてつぶやきともつかない日記を(妻が)書いておりますが、今回は久々に農園らしい内容のブログです。 当園で実施しているりんごの木オーナー。農園と畑に集う人々、双方の「楽しさ」を追求していくというのが実は重要なテーマでもあります。看板も楽しいよね……というところから、昨年より看板も自由に作成していただくことにしました。それはもう絵を描くような感覚で作っていただいてデータで送っていただく。そして出来上がった看板をオーナーさんに

          看板コンテスト〜りんごの木オーナー2022〜

          家庭菜園は農家のたしなみ?

          8月後半、「つがる」の収穫真っ只中のりんご農家です。午前中に畑をまわって、収穫できそうなものは収穫しあとは選果。色づきの具合と出荷のノルマとを比べてみたところ、午後はちょっと時間が空く。そうだ!畑をしよう!と思い立つ。畑すなわち家庭菜園です。 農家とは言っても当園はりんご専業、りんご以外のことは全くわからない。そうは言ってもご近所さんを見回すと、果樹の周りで自家用の作物を作っている方々ばかり。まめに草取りをしてきれいに管理して……。どうしてそんなに手がまわるの?そして見事な

          家庭菜園は農家のたしなみ?

          かいのこ汁が食べたい。

          秋が近づくにつれりんご農家は忙しくなります。ちょうど今は「つがる」の収穫時期。仕事の比率が高まるにつれ家事育児への余裕が減っていくので、ふと出会う1人時間であれこれ考え事をして現実逃避してしまいます。 たとえば料理。 早朝から畑に行ってしまうので、ならば味噌汁の下煮でも……と冷蔵庫をのぞく。いただきものの夏野菜がギュウギュウと並ぶ。 冬瓜とかぼちゃ、厚揚げの味噌汁!ツルムラサキも入れたいところだけど、これはもう食べてしまった……。 ※ここらでちょっと補足。これは鹿児島出

          かいのこ汁が食べたい。

          りんご農家の、情報未満のゆるーい話を。

          信州安曇野のりんご農家、弐七農園です。夫婦でやっている農園ですが、これを書いているのは妻の方です。 りんご農家は1年中なにかしらやっている。年が明けてからの剪定期間はいくらか余裕があるものの、4月に花が咲いて以降は秋の収穫までずっと走り続けているような感覚でずっと忙しい。摘果も終わったかと思えば、見直せばそのぶんだけ永遠に続けている気もする。そして草刈り。たまに防除。その繰り返しが収穫までずっと続いていく。 不思議なことに「あれもしたい!」「こうした方がいいよね」などのア

          りんご農家の、情報未満のゆるーい話を。

          りんご酢ドリンク「す」の活用アイディア

          弐七農園では2021年度、初めて「りんご酢ドリンク」をつくりました。 当園のサンふじを、信州産のりんご酢に漬け込み、グラニュー糖を加えてつくった希釈用ドリンクです。つまり、原材料は「りんご・りんご酢・砂糖」のみ。直売所で試飲しておいしかったのでつくろう!と軽い気持ちでつくりました。500mlで直売所価格では700円。3本セット〜直送も承っております。 ただ、りんごジュースよりも「わかりやすくない」というのがこちらのりんご酢ドリンクの特徴でもあります。シンプルな活用法としては

          りんご酢ドリンク「す」の活用アイディア

          りんごの木オーナーについて

          弐七農園ではりんごの木のオーナー制度を実施しております。こちらの記事では、毎年お問い合わせの多いりんごの木のオーナー制度についてまとめてみます。(2022年3月現在、オーナー様募集はしておりません。募集は6月頃を予定しております。) りんごの木のオーナー制度とは? 〜概要〜 1シーズン、りんごの木まるごと1本のオーナーとなっていただく制度です。 その木に実ったりんごは、もちろんオーナー様のもの! 秋には畑にお越しいただき、ご自分で収穫していただきます。 自然相手のため気候

          りんごの木オーナーについて

          今シーズン(2021年度)のりんごジュース

          2021年、弐七農園では7種類のりんごジュースを作りました。これを書いている2022年1月現在、在庫は6種類です。そしてすでに在庫わずかな品種も出てきております……。 当園のりんごジュースへのこだわりについては別記事にまとめてあります。 酸化防止剤無添加とか飲み切りサイズとかラベルのこととかを書いてあるのが上記の記事です。こちらではジュースのラインナップについて説明いたします。……ま、ざっくりいうと全部りんごなんですけど。 全部りんごであるためにわかりづらく、逐一説明を加

          今シーズン(2021年度)のりんごジュース