今シーズン（2021年度）のりんごジュース
2021年、弐七農園では７種類のりんごジュースを作りました。これを書いている2022年1月現在、在庫は６種類です。そしてすでに在庫わずかな品種も出てきております……。
当園のりんごジュースへのこだわりについては別記事にまとめてあります。
酸化防止剤無添加とか飲み切りサイズとかラベルのこととかを書いてあるのが上記の記事です。こちらではジュースのラインナップについて説明いたします。……ま、ざっくりいうと全部りんごなんですけど。
全部りんごであるためにわかりづらく、逐一説明を加えて、できれば対面で販売したいところですが、なかなかそうもいかないので説明をしようという試みです。基本的にはフィーリングで選んでいただければそれで構いません。
種類は全部で７種類
●シナノへトリップ（シナノリップ100％・完売）
●つがるのバカンス（つがる100％）
●赤すっぱい〜RED SOUR APPLE JUICE〜（つがる＆メイポール）
●オー・マイ・スイート・ラヴァー（シナノスイート100％）
●ぶれんど（シナノゴールド／ぐんま名月／シナノホッペ／グラニースミス）
●胸いっぱいのふじを （サンふじ100%）
●ALL YOU NEED IS FUJI（サンふじ100%）
2021年は「りんご酢ドリンク」も作ってみました！
☆りんご酢ドリンク（サンふじ・グラニュー糖・りんご酢）
シナノへトリップ
シナノリップ100％ すでに完売してしまいました。
当園で１番最初にしぼった夏りんごの品種です。今季が初めてのジュース。
ライトな口当たり、そしてなぜか漂うベリーのような風味。りんご自体はそんなベリー感があるわけではないのに不思議でした。
また次の夏に作ろうと思います！
つがるのバカンス
夏りんごの代表格つがる100％。夏りんごならではの爽やかさが香ります。個人的には、「りんごジュース」をイメージした時に１番王道の味に近いというか、クセがなくてとても飲みやすい印象がこちらのジュース。さっぱりさわやか、やさしい甘さ。喉が渇いた！スポーツの後！といったシーンにおすすめです。王道といえば「サンふじ」になりそうなもののそのあたりがジュースの不思議なところ。
ラベルについては、この数年マイナーチェンジをしながらも少女系ラベルが定着しているジュースです。来年あたりラベルを変えようか……でもタイトルは気に入っているんだよな……というのが生産・販売者のボヤき。
赤ずっぱい 〜RED SOUR APPLE JUICE〜
受粉花として知られる赤い小さなりんご「メイポール」。とにかく小粒でえぐみを感じるほどの酸っぱさゆえ、普通は食べません。
さすがにメイポールだけでジュースにするのはきびしそうなので、つがるとブレンドしてジュースにしました。配合はその年ごとに変わりますが、入っているものはつがるとメイポールのみです。メイポールの赤さがそのまま色に出て、りんごジュースなのにしっかりと酸味があって、とても斬新な味わいに仕上がりました。りんごジュースというよりも、アセロラや梅ジュースを連想させます。その酸味ゆえ、とても好き嫌いがはっきり出るジュースで、ありがたいことにコアなファンがいらっしゃいます。
良くも悪くも酸化防止剤無添加の影響が１番わかりやすいジュースで、搾汁から時間が経つほどに赤い色合いが徐々に薄くなってきます。そして味はマイルドに。そのあたりも含めてお楽しみください。
オー・マイ・スイート・ラヴァー
人気品種のシナノスイート。甘くてジューシーという品種の特性がそのまま活きて濃さ・甘さ・フレッシュ感のバランス良好な仕上がりです。正確に調べているわけではないのですが、ジュースのなかでは売れ行きが１番いい気がします。さすがはシナノスイート。このあたりから秋のりんごという味わいが深まり、なんというかジュースに濃厚さがのってくるイメージです。
2021年ラベルをリニューアルしました。実は当園で多様されている少女系のラベルの先駆けはこのジュースです。そういう系統で攻めたいわけではないので、そろそろ変更したいなぁ……とは思うものの、ネーミング的に１番少女系ラベルが似合いそうな品種なのでなんとなくイメージを変えてシックにごまかそう、というのが今季のデザインに込めた下心です。
ぶれんど
毎年配合が異なるブレンド。2021年は贅沢４品種をブレンド、しっかりした飲み口＆後味の酸味が心地いい仕上がりになりました◎甘味がガツンときたあとに、鼻に抜けるようにほどよく酸味が残る。シナノホッペの濃厚さ、ぐんま名月の甘さ、そこにシナノゴールドとグラニースミスの酸味がしっかりと活きています。「赤ずっぱい」ほどの酸味ではありませんが、当園の他の品種と比べて、違いがわかりやすい品種と言えるかもしれません。
このブレンドについては、当園の近所の温泉施設ファインビュー室山さん用に「湯上がりブレンド」として作ったのが始まりです。湯上がりにごくごく飲みたいジュース、そういうのをイメージしました。（現時点で今季はまだ納品できておりませんが、ファインビュー室山さんのみオリジナルラベルで展開しており、冷蔵庫で冷えたものを販売していただいております。）
2021年ラベルをリニューアルしました。昨年、別品種ですがリス模様のラベルを作り、個人的に気に入ってたので動物系のラベルにしたいなぁと思っていたのですが、ラクガキを重ねた結果なぜかステゴサウルスになってしまいました。不思議でなりません。
胸いっぱいのふじを
通称「サンふじ ハード」。ジュースを作成する際に完熟のサンふじを中心に選び、ジュースの濃厚さ・甘さにこだわりました。贅沢な味わいの大人のジュースです。濃厚さ・その完熟へこだわる情熱も含めて「ハード」と表現しております。
例年２種類つくるサンふじのジュースなので、サンふじに関しては２つのラベルになにか関連性を持たせたい……と思っております。そのせいか園長の趣味のせいか、なにかしらの音楽を意識したラベルになります。
こちらのサンふじ、「WHOLE LOTTA LOVE」を多分に意識した作りになっております。音楽でいうところのハードロック的な位置付けのジュース。デザインにあるミュージシャンは高見沢さんではなくジミー・ペイジを意識しております、念のため。
ALL YOU NEED IS FUJI
通称「サンふじ ポップ」。熟度を調整して、サンふじなので甘いけれどもライトな口当たり、さっぱりとごくごく飲める、誰にでも飲みやすいポップなジュースを目指しました。飲みくらべをしてもらうと、お子様に人気があるのがこのジュースです。
ラベルについては誰にでも親しみやすい≒じゃぁ音楽でいうところのThe Beatlesか、という安易な発想に基づいて作られております。ALL YOU NEED IS LOVEはアビーロードには入っていないけれど。
サンふじは例年２種作るのがこだわりです。ほぼ同時に搾汁し、できたてを飲み比べてきき酒風に楽しむのが当園のならわし。今季も無事に、どちらがどちらか当てることができました！……が、今季に関してはこちらの「ポップ」もやや濃厚な印象。サンふじ２種を飲み比べた場合に、昨年の方が差がわかりやすかった気がします。
りんご酢ドリンク 「す」
以前にとある加工所でたまたま出会った酢を使ったドリンクがあって、なかなかおいしかったので、21年度は出来心で、当園でもりんご酢ドリンクを作ってみました。
純りんご酢だと、免許の関係で加工所によっては作れずなかなかハードルが高いのもあって、あくまでも酢的なドリンクです。3〜5倍に希釈して飲用。
加工所の説明によると3倍希釈となっていますが、5倍くらいでもいい気がします。信州産のりんご酢に当園のサンふじを漬け込み、砂糖を加えて作ったドリンクです。砂糖が入っているので、まぁ清涼飲料水感覚で接するといいのでしょうか。そうはいってもお酢。健康的なイメージもあります。
酸っぱいもの好きの当園の夫婦としては、なかなか気に入っております。柑橘系のそういったドリンクよりは、りんごのマイルド感があって飲みやすい。お酢のキュッとした酸味とりんごのマイルド感が絶妙にマッチしております。お風呂上がりに飲みたいドリンクです。飲みやすいと思って子ども（幼児）にも飲ませてみましたが、さすがに幼児は喉に違和感があったようでジュースの方がいいや、と言われました。
当園長の母がいたく気に入ってくれ、普通に飲む他、酢の物など調理にも使ってくれております。個人的には、酢の物にはやっぱり柑橘系の酸味の方が合う気がするのですが、ドレッシングやソースにアレンジしたり、肉料理に使うなどの幅はありそうです。
こちらは500ｍｌのみの展開なので、ミニボトルと同時注文はできず、目下のところはファミリーボトル（1000ml）と同梱して直送を想定しております。近々、安曇野市内の直売所などで販売予定です。
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