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りんごの木オーナーについて

弐七農園ではりんごの木のオーナー制度を実施しております。こちらの記事では、毎年お問い合わせの多いりんごの木のオーナー制度についてまとめてみます。(2022年3月現在、オーナー様募集はしておりません。募集は6月頃を予定しております。)

りんごの木のオーナー制度とは? 〜概要〜

1シーズン、りんごの木まるごと1本のオーナーとなっていただく制度です。
その木に実ったりんごは、もちろんオーナー様のもの!
秋には畑にお越しいただき、ご自分で収穫していただきます。
自然相手のため気候条件等により木の着果量が上下しますが、最低保証収量を設定しておりますので、足りない場合は園内の他の木から補填いたします。料金については木の大きさやその年の状況により変動いたします。(後述します)

りんごの木オーナーの醍醐味は、「安曇野に自分のりんごの木がある」というロマンを味わうことができることと(これが単なるりんご狩りとは違います)、秋には実際に収穫を楽しめるところです。期間限定にはなりますが、ご自身で選んでいただいた木を「うちの子」と呼んで成長を楽しんでくださる方、秋の収穫時に親族一同大集合される恒例イベントとして楽しんでいらっしゃる方、お客様それぞれの形で楽しんでいただいております。「こんな楽しみ方があるのか!」と開催している私たちが毎年驚くほど。収穫までにアルバムにまとめられている方、仲間で写真を共有される方、発送に合わせてメッセージカードを持参される方、サプライズでプレゼントされる方……。

ご家族はもちろん、職場仲間で1本、大学のサークル、ゼミ仲間で1本、バンドで1本、喫茶店の常連客で1本、ショップで1本。。。
信州安曇野に自分たちのりんごの木を持ってみませんか?
実ったりんごをみんなで一緒に収穫すれば、きっとステキな思い出になりますよ。


応募から収穫までのスケジュール

春先、りんごの花が咲く頃4月中下旬〜に、その年にりんごの木オーナーを募集するかどうか判断いたします。当園では「シナノスイート」と「サンふじ」のオーナーを例年募集しておりますが、2021年度は花の開花状況から判断して「サンふじ」に関しては見送りました。(←凶作の年で見送って正解でした……と安堵したのは秋のことでした。)

実際の募集に関しては、5月下旬から6月中旬にかけて行います。まずは、以前よりご利用いただいている方、事前にお問い合わせいただいた方など(「メール会員」さまと勝手に呼ばせていただいています)にメールで優先的にご案内し、その後HP(現在作成中!)や各種SNSで告知いたします。
木に限りがあり、基本的に夫婦2人で対応しているためそのような形をとらせていただいております。昨年はSNS告知とほぼ同時に受付終了いたしました……。

正式な応募につきましては、期間限定でお申し込みフォームを立ち上げるのでそちらからお願いしております。

そして7月。3週目の土曜日に開催することが多いのですが、開園式を実施いたします。実際に畑に来ていただき、ご自身の木を選んでいただきます。(希望者のみ。その他の方は抽選で木を選びます。)
看板作成もオーナーさまにお願いしており、開園式の際にはできた看板を木にかけていただきます。
この2年ほどは世の中の状況により、一斉開園式は見送り、オンライン開園式という形にしました。こういう状況でなければ、そして天候にも恵まれれば、「弐七祭」として畑でBBQイベントも同時開催したことがあります。畑で美味しい生ビールとシードル、安曇野産の肉を堪能する!という魅惑のイベントでした。

8月。例年、何か楽しくやりたいという園長の希望により、気まぐれですがオーナーさま参加型の夏休み企画をやっています。クイズを出してみたり、動画を撮ってみたり……。昨年は「看板コンテスト」を実施しました。

収穫まで、ご希望があれば畑にお越しいただくこともできますが、(お知らせいただいた上で完全にセルフサービスになりますが、ピクニック、畑にテントを張って夜を越してみたい!などの体験もできます)、管理作業はこちらで行い、2週間に1度を目処にりんごの木の様子を写真や動画でお伝えします。

そして収穫。シナノスイートですと10月の1〜2週目の土曜、サンふじですと11月の1〜2週目の土曜(生育状況によって異なります)を収穫日として設定いたしますので、そのタイミングで収穫にお越しいただきます。畑から発送することもできますが、荷造り・梱包はオーナーさまご自身で楽しくやっていただくようお願いしております。収穫の後は、りんごライフをお楽しみくださいませ。これで1シーズン終了ということになります。

ラインナップ

価格は年や木によって変動します。参考までに2021年度/2020年度の状況を掲載しております。

【シナノスイート】
際立つ甘さとジューシーさが絶妙で、ここ数年人気を伸ばしているりんご。信州のりんご三兄弟のひとつ。
15,000円(100個最低収量保証)/1本
収穫日:10月第2土曜

【サンふじ】
甘みと酸味のバランスが良く、言わずと知れた有名品種。不動の人気で日持ちもいいりんご。
25,000円(150個最低収量保証)/1本
収穫日:11月第2土曜日

あらかじめご了承いただいていること


○気象条件等の影響で収穫量や品質が極端に低下することが判明した場合、キャンセル、返金とさせていただく場合もございます。やっぱりこのあたりが、本当に毎年心配することです。この数年、異常気象は毎年のことなので……。

○品種によって価格を統一しておりますが、どうしても木によって収穫量に差が生じてしまいます。なので、できるだけご自身で木を選んでいただくことをオススメしております。

○世の中の状況やその他のご都合も考慮いたしますが、りんごオーナーのお申し込みは基本的には「実際に収穫にお越しいただけること」を前提に募集いたします。
なお、収穫は出来る限り、事前にご連絡する予定収穫日にお越しくださいませ。(予定収穫日以外ですと、農園の都合で対応できない場合があります。)
ただし、遠方にお住まいなどで来園はキビシイかもしれない……けれど「木を所有する」ロマンを味わってみたい!という方はあらかじめご相談くださいませ。

○収穫していただいたりんごの発送は可能ですが、送料・資材費をいただきます。(梱包はお客様にお任せして畑から直接発送します)

○お支払いは、振込もしくは選木の際の来園時、前払いでお願いしております。

○お申し込み受付は専用フォームを立ち上げますのでそちらからに限定させていただいております。SNSのコメントやメッセージでは受け付けいたしませんのでお願いいたします。


新型コロナウイルス蔓延防止の対応について

りんごオーナーの企画は、木や実の成長を実感して季節の移ろいを感じてもらいつつ、収穫を醍醐味として「楽しさ」にこだわっている企画です。「りんごをお得に購入すること」を意図してはおりません。こんな世の中の状況ではありますが、やっぱりダイレクトな人の繋がりを大事にしたいという思いがあります。本音を言えば、決して強制はしたくないもののできれば一度は農園に足を運んでいただきたいです。それが叶わないのなら、それに替わる手段でなんらかのコミュニケーションが取れれば……と思っています。

こちらとしてはそのような想いはあるものの、世の中の状況はどうなるかはわかりません。昨年は世の中の状況が安定せず、収穫に来られなかった場合は下記のような対応としました。

来園できない場合はこちらで収穫して30kg(3箱)を発送(※シナノスイートの場合)
梱包の都合上、木の全ての実を発送することはできないため、エリアにもよりますが追加料金なしで対応。(発送先を分けるなどは別途料金)
基本的に「無選別りんご」であるため贈答の対応は不可。なお、ご自宅宛でない場合は、事前に無選別である旨を先方にご連絡いただくようお願いしております。

そして収穫日についても「一斉収穫祭」は見送り、収穫ウィークを設けて密を避けるよう対応いたしました。あらかじめ日時をご連絡いただき、混み具合によっては日時を再検討していただくケースもありました。

その他思うことなど

りんごの木のオーナー制度は、園長ZENが就農した2014年から実施しています。もともと、人が集う農業、活気のある畑……というあたりを目指しての就農だったので、研修先の師匠の畑で実験的にやらせてもらい、独立した後もさらに力を入れて現在に至ります。

夫婦経営の農園なので、収穫日当日や一斉開園式の際には両親・親族の協力を仰ぎ、さらには地元の仲間に助っ人を頼んでまわしております。毎年、この準備が間に合ってない!ああここのケアが薄かった、ここがダメだった・至らなかった……などなど反省点だらけではありますが、まずはお祭り気分でとても楽しい!
そして、数ヶ月間、りんごの木を通じてその成長をわかちあったオーナー様と話せるわずかな時間がとてもとてもありがたいものになっています。仕事自体の励みになるのももちろん、新しい風を運んでもらうというか、発見があるというか、日々、農家仲間と同じような環境で過ごしていると気づかなかったことを教えてくれる存在というか。それをまたオーナー制度以外の、りんごの商品などに活かせれば……というしたたかな思いもあります。

そういわけで、試行錯誤しながら、少しずつ形は変えながらも長く続けていければいいなぁと思っている大切な企画がりんごの木オーナー制度です。


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