社内コミュニケーションの手段を統一。属人的な営業活動をチームで行うスタイルへ
こんにちは!日本ユニストでDX推進を担当している、取締役の山口です。
実は先週、Sansan㈱のDXサービスを活用し、自社のビジネスや働き方に変化・イノベーションを起こしたユーザーを表彰する「Sansan Innovation Award 2022」を受賞しました!🏆
属人的な営業スタイルが根付くアナログな不動産業界において、営業活動とバックオフィス業務のDX化を加速させた点を評価いただきました。
私も東京で行われた授賞式に参加してきました!入社以来3年間かけて推進してきたDXを外部から評価いただけて、大変感慨深かったです。
さて、本題に戻って”不動産DXの軌跡”の続きについてお伝えします。
前回はDX推進に取り掛かる前に地図となる概念設計を描いたことについて、説明しました(以下参照)。
今回は、私が日本ユニストに入社して最初に導入したビジネスチャットツール「Slack」について、導入背景や選定したポイントをご紹介します。
入社してすぐ営業マンに業務の実態をヒアリング
私の前職はIT企業だったため、不動産業界の商習慣や日頃営業マンが何をしているのか、入社するまでわかっていませんでした。そのため、入社してまず最初に、営業メンバと個別に面談を行いました。
まずは1日の行動を時系列順にヒアリングし、分からないことや違和感があれば、突っ込んで聞く。当時5名の営業マンがいましたが、その中でも現場によく出ている3名の営業マンに対してヒアリングを実施しました。
その結果、不動産は人脈が非常に大切で、業者さんとの関係構築に大半の時間を使っていることが分かりました。関係づくりのために訪問以外にも、メールなどオンラインでのコミュニケーションも積極的に行っていることを知りました。
不動産の営業は大変だなぁ、と思う一方で、違和感もありました。それは、社内との連絡手段です。不動産営業は、情報と時間の鮮度が命。良い物件を紹介してもらったときには、即上司に連絡し、指示を受けます。当時、この重要な社内コミュニケーションの手段が統一されていなかったのです。
実態は、営業状況の情報が分散してしまっていた
営業マンが業者さんとやり取りする際は、MessengerやLINE、メールやSMSと様々なツールを相手に会わせて使い分けています。業者さんとの細かなやり取りにLINEやSMSを使いながら、物件情報はメールで送るといった形でした。
社内のコミュニケーションも同様で、営業マンが上司とやり取りする手段はLINEの時もあれば、メールの時もあります。コミュニケーションの取り方が属人的だったんです。また、上司と部下のコミュニケーションは1対1でされるため、他の営業マンは部門の営業状況が全く把握できていない状況でした。
このような状況が続き、情報が分散してしまっていたのです。
つまり、顧客との重要なやり取りがどこで行われていたのか、当事者ですら分からない状態でした。例えば、「あの物件の価格ってどういう経緯で決まったんだっけ?」や「○○さん(業者)とは今どこまで話が進んでいるのか?」といった内容が探さないと分からない状況だったのです。
解決すべき問題は何か?
目の前の単一的な問題に着目した取り組みは単なるIT化。
DXは、アウトカムを見据えた問題設定が大切だと考えています。
この時、我々は「コミュニケーションの属人化」という問題に直接取り組むのではなく、「生産性5倍」という目標から逆算し、組織の在り方を考え、成長課題を考えました。その時の課題がこちら。
Slackを選んだ理由
2019年当時、いくつかのビジネスチャットツールが候補に挙がりました。機能、データの保存性、対応デバイス、価格など様々な面から検討を行い、Slackに決めました。決め手は、拡張性の高さでした。
ユニストのDX構想を実現するために、ITツール同士が繋がり、1つのサービスにとして使えるようにすることが重要です。Slackは当時から様々なITツールとつなげることができ、当社DXの第一歩目に相応しいツールでした。
おわりに
今回は、Slackの導入背景や選定ポイントについて紹介しました。
次回は、ビジネスチャットツールを全く扱ったことのなかった営業現場で、どのようにSlackを導入し、定着を進めていったのかをお伝えします!
最後までお読みくださり、ありがとうございました!🙇
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