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パーパス・ミッション・ビジョンを刷新。込めた思い、目指す「ファーストモデル『熊野街道』」とは

ユニスト・ホールディングス代表の今村です。
シリーズ「ユニスト社長ブログ」は長らく休止状態だったのですが、9カ月ぶりに始動します!

今回のテーマは、新しいパーパス・ミッション・ビジョンについて。
2023年12月にグループ経営体制へ移行したことを機に、日本ユニストだけではなく、グループ全体をまとめる理念の必要性を感じ、新たに策定しました。内容は以下の通りです⇩

パーパス   地方が誇れる未来をつくる
ミッション  ファーストモデル 熊野街道
ビジョン   熊野街道2030年 30億円商圏をつくる

今回は、この理念に込めた思いや、策定の裏側をお話ししていきます。

不動産だけのMVVでは、グループ全体に適用しなくなった

日本ユニストは、企画販売・開発販売などの不動産事業を行っています。
まだグループ経営にも乗り出していなかった数年前、以下のミッション・ビジョンを作成しました。

存在目的 :未だかつてない新しい価値を世界に提供するために
      リスクを取り挑戦し続ける
ミッション:付加価値の高い不動産を提供し、社会に貢献する
ビジョン :不動産で金融をイノベーションする

策定当時から年月が流れ、日本ユニスト社内では熊野古道事業が発足し、グループ傘下に合弁会社・ホテルマネジメントいとをかしが設立するなど大きく変化が起こりました。
そのため、不動産に特化した旧来のMVVでは、グループ全体をまとめ上げることができないと感じ、グループ経営体制への移行を機に、会社のアイデンティティーともなる理念を見直すことにしました。

解決したい究極の課題
「日本の地方に関わる人が、地方の未来を変えられず、もどかしさを感じている」

まず、パーパス・ミッション・ビジョンの定義について。

◆パーパス    …存在意義 なぜ存在するのか(why) 
◆ミッション   …企業・ブランドの取り組み     何をするのか(what) 
◆ビジョン    …取り組みで目指す姿 何を実現するのか(when、where) 

これらを導き出す前提として、ユニストグループが事業を通して解決しようとする課題が何なのか?が重要になります。

グループとして今後展開する大きな新規事業に、大阪から熊野詣へ向かう人々で賑わった参詣道「紀伊路(熊野街道)」を現代に復活させるプロジェクト「紀伊路SCAPE」があります。
また、日本ユニストは熊野古道沿いに宿泊施設「SEN.RETREAT」を運営する事業を展開してきたほか、熊野古道の中でも特に宿不足が深刻な和歌山県新宮市熊野川町小口地域でまちづくりを行うプロジェクトも計画しています。

SEN.RETREAT TAKAHARA

そこで、理念の元となる、事業を通じて解決したい究極の課題を、「日本の地方に関わる全ての人が、地方の未来を変えることができず、もどかしさを感じていること」としました。

この課題を解決しようと思った原点は、数年前に初めて熊野古道を歩いた際のことです。宿不足が深刻な地域にある空き家や空き地を見て、「不動産会社の目線を入れれば、この地域をより活性化させられる。可能性にあふれている」と確信しました。

ただ、地域活性化1本だけに取り組んで経済的利益を得ることは、簡単なことではないとわかっていました。でもだからこそ、「コア事業である不動産事業が軌道に乗っているのであれば、誰もやらないような事業を会社の1つの軸に据えてみよう」という思いを持つようになったんです。

そして、熊野古道をはじめとした日本各地の地方には、ビジネスチャンスにもなりうる資源がたくさんあります。
それにもかかわらず、地元の良いところに気づいていなかったり、「地方からはビジネスを作れない、稼げない」と考えていたりする人々が、地方を中心に少なからずいると感じてきました。これは非常にもったいないことだと、僕自身もどかしさを感じていました。

地方が誇れる未来をつくる

そうした地方に根付いた現状を解決し、実現したい理想の状態として、「地方に関わる全ての人が誇りを持てる状態」を掲げました。
地方にワクワクしたり、地方から独自の産業が生まれ、経済が成り立ったり、地方から日本全体が元気になったりすればいいなと思い、理想の状態から導き出したパーパスは「地方が誇れる未来をつくる」となりました。

社名に「日本」を入れているのもそうですが、日本を元気にするような事業を手掛けたいという思いは、創業当初から持っていました。
他の人がやらないことをやりたい、難しいと言われていることに挑戦したいという思いだけは、誰にも負けないほど強い。「そこに山があるから登る」と言う登山家じゃないですけど、「宝の持ち腐れとなっている地方があるからこそ、活性化させたい」という信念を持っています。

なので、「地方が誇れる未来をつくること」は、ユニストグループの存在意義であるとともに、僕が人生をかけてやらなければいけない使命だとも思っています。

ミッションの「ファーストモデル」に込めた思い

企業の取り組みを表すミッションは、「ファーストモデル『熊野街道』」です。ミッションには、最終的に熊野古道での取り組みを成功させて、そのメソッドをオープンにすることで、他の地方でも他社が真似してビジネスを作れるような状態を目指したい、という思いを込めました。

ひいては都心部から地方に人が流れて、経済が動く状況まで作り上げたい。
僕は、現在の東京が抱えている問題って、東京に人が集まりすぎていることだと思うんです。

現状だと東京から地方に行く人って、都会に疲れてとか、都落ちというニュアンスがありますが、地方にも勝ちパターンがあることを証明して打ち出したい。
そうじゃないと、日本は持続性がなくなって終わってしまう気がするんですよね。
そうした状態を解消する1つのきっかけとして、熊野街道を地方のファーストモデルにしたいと考えています。

熊野街道・地方に振り切りすぎていないか?

このミッション・ビジョンは、熊野街道を前面に押し出していて、パーパスでも「地方が誇れる未来をつくる」と掲げていますが、今後の不動産事業において地方の不動産だけを扱うわけでは、決してありません。

不動産事業に関しては、これまで大手や他社が加工できないような物件やB級地をトータルプロデュースし、生まれ変わらせてきました。その延長線上に地方の不動産にもあると捉えてほしい、とメンバーには伝えています。

あくまで不動産をキャッシュエンジンに、熊野街道の事業に挑戦している会社だという位置づけは、変わらずに不動産メンバーにも持っていてもらいたいです。
実際に、営業先でも「ユニスト=熊野古道」という形で認知いただいているケースが多く、他の不動産会社とは違った特色を確立できている実感もあります。新しい理念を元に、この認知を今後も深めていけたらなと思います。

観光用不動産で、1000年先につながるアセット開発を

パーパス・ミッション・ビジョンとは別に、ユニストのブランドカテゴリ(業種)を「観光用不動産」、ブランドアイデンティティー(提供価値)を「1000年先につながるアセット開発」と定めました。

観光用不動産ってネット検索しても現状ヒットしないんですけど、そういうワードだからこそ、敢えて選びました。それくらい本当に新しくて、ユニストが勝手に言っているマーケットじゃないでしょうか。
一般的にそういう定義がない中で、新しい概念を作っていける会社じゃないと、おそらくこれからの社会で必要とされる会社にはなれないと思っています。その覚悟を込めて定めたブランドカテゴリでもあります。

前段の繰り返しのようになりますが、観光用不動産を掲げるからといって、今手掛けているような企画販売の物件を打ち止めにするわけではありません。これまでやってきたようなホテル開発だったり、それに類するような物件を目玉にしていこうというねらいです。

ブランドアイデンティティーの「1000年先につながるアセット開発」は、熊野古道が1000年以上の歴史を持っていることから考案しました。
自然文化との調和や新しい旅行スタイルの確立により、資本主義の次の価値観となる持続可能なビジネスを実現することを、譲れない価値としていきます。

最後に

というわけで、まだつくったばかりのパーパス・ミッション・ビジョンですが、これからじっくりと浸透させて、会社の軸に据えてまいります。ユニストグループがどういうブランドに育っていくのか、楽しみでもあります。

このパーパスを実現し体現するために、目下取り組まなければいけないのは、仲間集めです。これは採用募集している自社の社員もそうですし、一緒に事業を作り上げてシナジーをつくり出せる外部パートナーの方も然りです。
この記事を読んで、興味を持っていただいた方、共感していただいた方は、ぜひ採用ページを覗いてもらえたら嬉しいです!
現在は、不動産営業職とエンジニアを募集しています。

いつもより少し長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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