日本の英語を考える会

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日本の英語を考える会

私達の生活の中には、たくさんの英語が溢れています。街中の看板。行政のウェブサイト。公共施設の案内版。でも、その中にはちょっと変じゃない?これで伝わるかな?といった英語もたくさん。せっかくですもの、伝わる英語で正確に伝えたい。そんな思いの仲間達が意見交換、情報発信するグループです。

マガジン

  • 日本の英語オブザイヤー

    弊会が毎年末に選考・発表している「日本の英語オブザイヤー」関連記事です。

  • 自治体の英語HPを考える

    弊会のブログより自治体の英語HPに関係する投稿を纏めております。

  • 和製英語、カタカナ英語を考える

    弊会ブログより和製英語、カタカナ英語に関する投稿を纏めています。

最近の記事

英語看板のお手本第5回「緊急避難場所」

【見かける場所】 ·       道路標識 ·       公共の建物 ·       緊急避難指定場所 【英語表現】 EVACUATION SITE /   Evacuation Site 避難場所 EVACUATION CENTER  /  Evacuation Center 避難所 (Siteに比べてCenterの方が長期間滞留できる施設のニュアンス) EMERGENCY EVACUATION CENTER  /  Emergency Evacuation C

    • NNEブログシリーズ【英語看板のお手本】第4回「エスカレーターでのベビーカー使用禁止」

      2023年7月31日 By 鶴田知佳子 【よく見かける場所】 ・電車、地下鉄、汽車等の駅のエスカレーター ・ショッピングセンター等の施設内のエスカレーター 【英語表現】 NO Stroller & Pram No Strollers ベビーカー使用禁止 Do not use prams. ベビーカー使用禁止 No Strollers, Wheelchairs or Carts ベビーカー・車いす・台車を載せない Do not use baby carriage

      • NNEブログシリーズ【英語看板のお手本】      第3回 「立ち止まらずにお進みください」

        by 加藤 麻子 【よく見かける場所】 ・電車、地下鉄、汽車等のプラットホームや駅構内通路 ・オフィスビル、ショッピングセンター等施設内の通路 ・工事現場、大通り、駅前の道路 ・遊園地、スキー場、コンサート会場 ・競技場、その他 【英語表現】 NO STOPPING No Stopping 立ち止まり禁止 NO STOPPING Proceed to the center of the platform. 立ち止まり禁止 ホーム中ほどまでお進みください。 NO S

        • NNEブログシリーズ【英語看板のお手本】 第2回 「ホームドアから手や顔を出さないでください」(プラットホームドアでの注意)

          By 鶴田知佳子 【よく見かける場所】 ・電車、地下鉄、汽車等のプラットホームのホームドア上 ・電車、地下鉄、汽車等のプラットホームのホームドア前面部分 【英語表現】 Keep your hands and face away from the platform door. ホームドアから手や顔を出さないでください (乗客に特に身体の一部を出さないようにとの呼びかけ) Do not put your hands out ホームドアから手を出さない Please s

        英語看板のお手本第5回「緊急避難場所」

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          NNEブログシリーズ【英語看板のお手本】      第1回 「立ち入り禁止」

          By マヤ・バーダマン  【よく見かける場所】 ・工事現場 ・社員・関係者用出入口 ・オフィスや施設の管理室(防災センター、マンションの管理室など) ・控室(イベント会場や劇場)、ロッカールーム・更衣室、バックヤード ・厨房 ・倉庫 ・機械室(サーバールーム、空調機械室、電気機械室など) ・私有地 ・花壇、芝生、公園 ・ 遊園地 ・その他 【英語表現】 DO NOT ENTER Do Not Enter 立ち入り禁止  RESTRICTED AREA Restri

          NNEブログシリーズ【英語看板のお手本】      第1回 「立ち入り禁止」

          NNE note ブログシリーズ                    【英語看板のお手本】がスタートします!

          「日本の英語を考える会」(NNE)は、日本における英語の看板が読み手(英語話者)にとって分かりにくいので改善したい、という課題に長年向き合ってきました。そして、新年度、その課題に本格的に取り組むことにいたしました。 ご存知のように、英語の単語と日本語の単語は、数字のように1=一とならないことがほとんどです。下記の図が示すように、英語の単語の意味を表す青い丸と日本語の単語の赤い丸を描くと、意味が重なっている部分の方が少ないのです。それは、一つの単語を辞書で引いてみれば一目瞭然

          NNE note ブログシリーズ                    【英語看板のお手本】がスタートします!

          プールガードとストレッチスペース

          鶴田知佳子   英語圏には存在しないはずの英語なのに、日本人にとっては、日本語で書かれているよりはるかに簡潔で分かりやすいのがカタカナ英語。そう。勘違いして外国人に使うと「通じない」。でも日本人同士だとうまく伝わる。それがカタカナ英語。中には一体誰が作ったのかと感心するくらいの傑作もある。つい先日も、実にうまい!と感じるものに出会った。   それは運動不足解消に出かけたスイミングプールでのこと。プールの監視員の人がつけているゼッケン(これも英語ではない)には「プールガード」と

          プールガードとストレッチスペース

          ジェームズ・バーダマン氏講演会「英語で発信するために必要な英語力とは」

          2023年3月12日 鶴田知佳子 日本の英語を考える会では、Zoomにて14時から15時40分まで、ジェームズ・バーダマン氏の講演会を開催しました。バーダマン先生は40年以上前に来日されて、早稲田大学の教授を務められた後現在は作家著述業、講演などフリーランスの仕事をされています。元々、アメリカの大学院2カ所で専攻された日本の文化、アメリカ南部の文化史に加えて、来日されてからは日本でアメリカについての黒人差別やアメリカの公民権運動などについて書いたもの関する著書に加えて、日本

          ジェームズ・バーダマン氏講演会「英語で発信するために必要な英語力とは」

          続 電車の駅のホームで

          鶴田知佳子 今年の10月31日付記事で、気になった駅の表示についてとりあげた。 I線のS駅で、ホームの乗車位置のあらゆるところで、ホームの黄色い線の手前に乗車位置、Boarding Pointとありその先にこう表示されている。(以前にだした写真のヘッダー写真) 立ち止まらず、お進みください。 Without stopping, please advance around here. このとき、この英語について次のようにコメントした。 どのような英語にすれば正しく意図が伝わ

          続 電車の駅のホームで

          隅田英一郎先生講演会を受けて

          鶴田知佳子 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)先進的音声翻訳研究開発推進センター(ASTREC)ご所属、アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)会長の隅田英一郎先生に、「日本の英語を考える会」のワードオブザイヤーが発表されたタイミングで、ご専門の機械翻訳の観点からお話しいただいた。 日頃、同時通訳者としてどうすれば伝わる英語になるのだろうか、公共の場での英語は伝わるものであるべきで、そのためには何が必要か、などと考えている筆者にとってのみならず、参加くださった全ての

          隅田英一郎先生講演会を受けて

          和製英語は面白い!でも使い方には注意!

          前川誠 日本語に定着している和製英語は沢山あります。スキンシップ(skinship), ウォシュレット(washlet), マンダム(mandom), ナイター(nighter), ボリューミー(volumy)など枚挙に暇がありませんが、皆うまい具合に既存の言葉にsuffixを追加してできた言葉です。英語にはこのように簡単に言葉を創るメカニズムが存在しており、それをうまく活用しているわけですが、なかなかよくできていると思います。そこで英語の歴史を振り返って、少し和製英語につ

          和製英語は面白い!でも使い方には注意!

          発表!「2022日本の英語オブザイヤー

          かねてお知らせのとおり、当会では、日本独自の「和製英語」と、誤訳や不自然な英訳による「伝わらない英語」の中から、2022年を象徴するワードをツイッター上で一般公募(期間2022年11月1日~19日)。集まった約30の候補ワードやフレーズの中から、「日本の英語オブザイヤー2022」として下記を選出。今年の選考結果は以下となりました。 「和製英語」部門  「ライバー」 次点「メタい」、「リアル開催」 「伝わらない英語」部門  「Humishige Naka body」 (原文

          発表!「2022日本の英語オブザイヤー

          「伝わらない英語」部門 2022日本の英語オブザイヤー 候補ワード

          前稿に続いて、今回は「伝わらない英語」部門の候補ワードをご紹介します。誤訳や、あまり一般的には使われない英語表現によって、日本語原文の意味が損なわれてしまったワードやフレーズです。 ・Do not enter the green areas (≠ 芝生立ち入り禁止) green areaだと「緑色のエリア」の意味になり、レスリングの赤コーナー・青コーナーのようなニュアンス。英語だとKeep off the grass が一般的。植物を総称しての「グリーン」をそのまま言い換え

          「伝わらない英語」部門 2022日本の英語オブザイヤー 候補ワード

          「和製英語」部門2022日本の英語オブザイヤー 候補ワード一挙公開

          「2022日本の英語オブザイヤー」の候補ワード募集は、11月19日(土)24時をもって締め切りました。多くのご提案・お声をありがとうございました。 今後、当会にて以下の基準に基づいて審査を行い最終ワードを選出します。 1、意外性(和製英語や誤訳であることが一般に知られていない) 2、誤用や誤訳の程度  3、普遍性・汎用性(広く一般的に見受けられるワードか) 審査結果は12月初旬に発表いたします! 「日本の英語オブザイヤー」には「和製英語部門」と「伝わらない英語部門」の2部門

          「和製英語」部門2022日本の英語オブザイヤー 候補ワード一挙公開

          日本の英語オブザイヤー2022 候補ワード公募開始

          早いものでもう11月。今年も残すところあと2か月となりました。 当会では、昨年に引き続き「日本の英語オブザイヤー」を今年も発表することにいたしました。通じる英語、わかりやすい英語がもっと日本にひろがることを願い、当会の活動や問題意識をひろく社会と共有することを目的として行うものです。 部門は二つで、英語圏では使われない日本独自の「和製英語」部門と、誤訳や不自然な英訳による「通じない英語」部門です。12月上旬の発表に先立ち、ただいま各部門の候補ワードを、ツイッター上にて一般

          日本の英語オブザイヤー2022 候補ワード公募開始

          電車の駅のホームで?子犬のワルツ?

          鶴田知佳子 2022年10月15日付NHKニュースウェブ記事によると、「円安が急速に進む中、政府は、日本の観光地を海外でPRする事業など、外国人旅行客によるインバウンド消費の喚起策を今月まとめる新たな総合経済対悪に盛り込む方針」であるという。岸田総理大臣は、NHKとのインタビューで「インバウンド消費を年間5兆円にすることを目指す」と述べている。 ではコロナ前はどうだったのか気になり調べたら、2019年のインバウンド消費は前年比+6.52%の4兆8,135億円(訪日ナビとい

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