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ニートになろうか迷っている方へ【本編無料】

始めまして、nienteと申します。

僕は2023年3月末に新卒から3年務めた中小SES企業を辞めました。
それから半年間、就職活動をするでもなくアルバイトをするでもなくニートを謳歌して現在に至ります。

本記事はニート歴半年の現状を伝えることで、これからニートになるか迷っている方の判断材料になればと思い執筆しています。

また、本記事は前半を僕の自分語り、後半をお役立ち情報であるニート生活ノウハウで構成しています。

自分語りでは僕がどのような状況からニートになったかを書きます。
僕と同じような境遇の方にはそれらもニート決断判断材料として必要な情報になると思いますが、それに当てはまらなかったり興味がない人は後半だけ見てください。

本編は無料で公開しますが、おまけ部分だけ有料とさせてください。
noteで収益を得るという経験をしてみたいのと、単純に収入がないので生活費の足しにしたいからです。
皆様のお布施お待ちしております。


自分語り

なぜ仕事をやめたのか

一番の理由は業務内容が楽しくなかったからです。
このまま続けていても自分がやりたいことができないと思ったから退職することにしました。

僕は学生時代にプログラミングに出会い、個人でスマホアプリを作っていました。

就活シーズンになり、プログラミングをして開発する仕事がしたいと思ったのでIT系の会社に絞って就活を始めました。

当時の僕はIT系の企業にもSESやSIer、自社開発などが存在し、それらが全く違うことを知らずに適当に就活を進めてしまい、最初に内定をいただいたSES企業に入社することを決めました。

これで一日中プログラミングができると思っていました。

1年目はバリバリ開発ができる案件に入れてもらえてすごく楽しかったです。
一日中C#でなんか作ってました。

2年目はいろんな案件を転々としていました。
だいたいサーバー構築がメインでした。
AWS,Linux,WindowsServer,Apache,wildfly,DBサーバー構築,java,PHP etc…
ソースコードをいじることはあまりなかったので、やりたかったこととは違うなぁ…と思いつつ働いていました。
ほとんどが初見の技術だったので当時はとても大変でしたが、今思い返すととんでもなく贅沢な経験をさせてもらっていたなと思います。

3年目は運用保守がメインでした。
手順書を作成したり動作確認をしたり
丸一日Excelで資料を作るだけの日も珍しくありませんでした。
そんな日々が一年続き、ずっとプログラミングができていなかったフラストレーションが爆発し退職を決意しました。

退職したらなにかしら個人開発で収益を得て生活していきたいなぁ~と漠然と考えていました。
人生を舐め腐っています。

周囲(家族、友人)の反応

周囲の反応は意外と暖かかったですね。

親からは若いうちは好きなように生きればいいと言われ
友達からはいじられはすれど、今までとそんなに変わらず接してもらっています。

特にニートになったからと言って誰からも特別な反応はなかったです。
ふーんとか、おー!って感じ

僕がまだ26歳で新卒からずっと働いていて、その気になればすぐに社会復帰できる見込みがあるというのもありますが、
いまどきニートなんて珍しくもなんともないんじゃないでしょうか。

これは僕の環境が特殊なのかもしれませんが、年の近い親戚も普通に働いている人間よりニートのほうが多いです。
どうなってんの?

ニートになる前に想像していたニート生活

出勤退勤時や業務時間中で余裕があるとき、キラキラしたニート生活を妄想していました。

朝は社会人と同じ時間に起床して、同じ時間に家を出て
オフィス街のカフェに行って通勤している社会人を見守りながら読書をする

読書に飽きたら気の向くままに移動して聞いたことのない駅で降りてぶらぶら散策したり、いろんなところを観光したり…

個人開発も頑張って、自炊もできるようになろう
あれをやりたい、ここに行きたい、いろんな妄想をしました。
想像するだけで残りの社会人である期間を耐えられました。

実際になってからのニート生活

想像していたようなニート生活を送れる日は少ないです。
時期にもよるけど特に予定のない一日はこんな感じ

日にもよるけど大体11時ごろに起床
まず朝起きるのが難しいです。

そこからまとめサイトやTwitter、YouTubeをチェックしながらだらだら
気づいたら14時ごろになっています。
このあたりで適当に家にあるカップ麺をいただきます。

引き続きゲームしたりYouTube見たりだらだら
20時ごろにスーパーや弁当屋に晩飯を調達しに行きます。
たまに気になっていた飲食店に行くこともあります。

飯食ったらまただらだら
夜は配信見ながらゲームすることが多いかな、スプラトゥーン3とか
3時ごろに就寝
なんの生産性もなく一日が溶ける…

実際にはこんなゴミみたいな日ばかりではないけどデフォはこんな感じです。

個人開発してた期間は寝てる時間以外はPCに向かっていたし
ゲームにはまってた期間は一日のうちほとんどゲームしてました。

何かやり始めるとそれ以外のことはしなくなるタイプです。

ニートになってからの生活の変化

必要な睡眠時間が伸びる

社会人時代は6時間から長くても7時間睡眠でした。
しかし、ニートになってからは8時間睡眠でも一日中眠いです。
6時間睡眠なんてしようもんなら日中気絶するほどの睡魔に襲われます。

おそらくニートになって睡眠時間が伸びたのではなく、社会人時代は全く睡眠が足りてない状態で無理やり頭を動かしていたのでしょう。
一体どれくらいパフォーマンスが落ちていたのでしょうか…

全ての体の不調が治る

社会人時代は
常に頭にモヤがかかっているように感じたり(ブレインフォグと言うらしい)
頻繁に無意識にため息をついていたり
すぐにイライラしてしまったりしていました。

しかしそれらはニートになってすぐに治りました。
頭は冴えるしため息なんてついた覚えがありません。
滅多にイライラしないしついでに肌荒れも治りました。
仕事が健康にどれだけ悪影響だったか身をもって知りました。

これまでのニート生活でやったこと

せっかくニートになったのだから、今しかできないことをやりたい。
これまででニート期間中にしかできなかったであろうことを列挙してみます。

AWSを触ってみる

業務でAWSを触ったことがありましたが、下っ端の僕が触れるのはごく一部なので個人でもいろいろ使ってみることにしました。

EC2、RDS、Route53とVue3で簡単なサイトを作ってみました。
httpsで繋がるようにしたしDNS設定もしたし結構細部にこだわれたと思います。

Pythonで遊んでみる

Pythonはライブラリが充実していてとにかくプログラムで遊んでみたい!というときにおすすめの言語です。

そんなPythonとChatGPT APIを組み合わせてデスクトップアプリを作って遊んでいました。

Pythonは色々簡単にできてホント楽しいですね。
これ使って仕事してるベンチャー企業とかあったら働いてみたいです。

ちなみに作ったアプリについては秘密です。
いつか公開できればと思っています。

じゃんけんカードバトル2開発

学生の頃、スマホ向けゲームアプリ「じゃんけんカードバトル」をリリースしました。

一部の界隈で流行ったり、有名なYouTuberの方の影響力のおかげで
かなりの人数に遊んでいただけました。


ありがたいことにApp Storeのランキングに入ることもできました。

総合ランキングにランクイン
カードゲームジャンルにランクイン

しかし社会人になりずっと放置してるうちにプロジェクトファイルが破損しメンテナンスができなくなってしまいました。

今でも遊んでくださっている方がいるのにこの状況はマズいと思い、新たに機能を加えた「じゃんけんカードバトル2」を開発、リリースすることにしました。

開発期間は一ヵ月半くらい
その後宣伝活動にさらに一ヵ月ちょい
この期間中は一日14時間以上開発に充てていたのですが、とても充実した生活を送れていました。

ニートにおいて何かに熱中するというのはとても大切なことだと思います。

ちなみに「じゃんけんカードバトル2」は以下からDLできます

新作ゲームを発売日に一気にクリアする

社会人はこれ中々できないですよね
ニートと学生の特権です

・ゼルダ ティアキン
・レインコード
・スプラ3 サーモンラン新ステ カンスト
などなど

ティアキンなんかはボリューム多すぎて社会人の方は大変だったんじゃないでしょうか?

サーモンランはナベブタの倒し方がわからない状態から二ヶ月くらいで全ステージカンストしました。
結局時間を作れるかどうかのゲームだと思いました。
ニートと学生以外カンスト無理じゃん…

髪を染めてみる

社会人には絶対できない髪型に前から少し興味がありました。

似合わなくても人とは滅多に合わないしやるしか今しかないと思い実行、赤メッシュにしました。

似合っているかはともかく、気に入ったのでニート期間中は継続する予定です。

遊びに出掛ける

人が少ない平日昼間に出掛けられるのはニートの特権です。

普段は人が多すぎて入る気が無くなるような飲食店や特等席で映画を見たりすることが多いです。

どこに行っても空いてるので本当に快適です。

残暑がおさまったら人生初の一人旅に行ってみたい!

ニート生活ノウハウ

ニート適性がある人

ニートを続けられる人にはいくつか条件があります。

一つ目はお金

日本では生きているだけでかなり金がかかります。
それに加えてニートにも容赦なく鬼のような税金がのしかかってきます。
具体的な出費の内容は貯金の減り具合の項目で記述しますが、その出費に耐えうる貯金が必要です。

二つ目は孤独耐性

ニートになる際にお金の心配はみんなするけど、孤独の心配をする人はあまりいない印象です。
お金に余裕があっても孤独に耐えられずに社会復帰してしまうニートの方も少なくないとか…

僕はときどき元同期や地元の友達と会ったりしていたのでそこまで孤独感はありませんでした。
それでも平日は他人と会話することはありませんし、長期間予定が合わずずっと一人の時間が続くこともありました。

ニートになってわかったのですが、僕は孤独耐性が人よりもかなり強いほうでしたので一ヵ月間人と会わなくても全然問題ありませんでした。

周りにこのことを話すと「俺には絶対そんな生活できない」とか「発狂しそう」とか言われるので先天的なニート適性が僕にはあったということですね。

三つ目はやりたいことがある

夢でも趣味でもなんでもいいと思います。
没頭出来る何かがあると良いです。

何もしてないと現実を直視してしまうんですよね。
何かに没頭して自分がニートであることを忘れられるような人はニートに向いています。

四つ目はニートであることに後ろめたさを感じない

僕はニートであることに全く後ろめたさを感じていません。
ニートいじりをされても笑って返せるし、美容院の職業欄にもためらうことなく無職と記載します。

まあ後ろめたさを感じる人はいち早く現状を打破しようと行動すると思うので当たり前のことかもしれませんね。

貯金の減り具合

この項目がおそらく本記事で最も有益な情報になります。

恥ずかしげもなく所持金を公開します。
なにか自分にとって都合が悪いことが起こったら隠します。

ニート開始時点での貯金は362万円でした。
そして半年たった現在の貯金額は230万円です。

失業保険が18日分の9万円振り込まれているので
差し引き約141万円が消えました。

主な出費は
・家賃         ・・・6万/月
・生活費(食、通信含む)  ・・・5.5万/月
・税金         ・・・4万/月
・雑費、娯楽費     ・・・4~10万/月
くらいですかね

僕の状況は
・一人暮らし
・基本はカップ麺や弁当、自炊はごくまれに
・二日に一回外食
・色々サブスク加入
・たまに友達と遊ぶ
・お金のかかる趣味は無い
・遊ぶと決めた日は出費は気にしない
って感じです。
切り詰めてはいません。

税金と必要な手続き

僕が毎月払っている税金は以下の三つです。
大体の人はこの通りになるのではないでしょうか。

・年金
・健康保険
・住民税

会社員であるうちは会社に手続きをしてもらっていましたが
ニートになるとこれらを自分で払わなくてはなりません。

それぞれに手続きが必要でしたので僕がどんなことをしたか残しておきます。
地域や前職の状況によってはこの通りにならないこともありますので参考までに

年金
退職したら厚生年金から国民年金に切り替える必要があります。
一般的には退職してから14日以内に離職票を持って市役所に行く必要があります。

また、経済状況によっては相談すれば年金の支払いを免除してもらえます。
その代わり将来受け取れる(受け取れる?)年金が少なくなるそうです。

ちなみに僕は免除制度は利用せず国民年金を払いました。
一年分を一括で18万円くらいでした。

健康保険
退職日の翌日から今まで会社で加入していた健康保険の被保険者資格がなくなります。
退職した後も健康保険に加入する必要があります。

今までの健康保険を引き続き利用する場合は任意継続として加入することができます。
それに対して、切り替える場合は国民健康保険に加入する必要があります。

それぞれの支払額を調べて安いほうを選択しましょう。
僕は任意継続にしました。
だいたい月に25,000円ほど支払っています。

住民税
住民税は去年の収入によって額が決まります。
よってニートになって一年は働いていたころと同じように支払わなければなりません。

退職時に、その年度内で未納の住民税があれば、最後の給与から差し引かれるのが一般的だそうです。

僕の場合は3月末退社なので5月末までの住民税が3月の給与から天引きされていました。
それ以降の住民税は自宅に納付書が届いたらその通りに支払います。
だいたい月8,000円ほど支払っています。

失業保険受取り、ハロワ手続き

失業保険の受給開始日は退職理由が
会社都合か自己都合かによって変動します。

会社都合の場合は退職してから7日後から受給できるらしいです。

僕は自己都合退社でした。
自己都合の場合は退職して二ヶ月経ってからようやく受給できます。
(厳密には退職して初めてハロワに行ってから二ヶ月です。)
なのでこの場合は二ヶ月は貯金を切り崩して生きる必要があります。

受給期間は働いていた期間(雇用保険加入期間)によって異なります。
僕は3年働いたので90日分の手当を受け取ることができます。

受け取れる金額は離職前給与の5~8割程度です。
離職票に記載された月給から日給を算出して、その5~8割程度を90日分受け取れます。

僕の場合は1日分は約5,500円でした。
全部合わせて5,500円×90日=459,000円受け取れる計算です。

失業保険は退職すると勝手に口座に振り込まれるようになるわけではありません。
ハローワークに行って失業保険受給手続きをする必要があります。
退職してしばらくすると会社から離職票が届くので、それをもってハロワに行きましょう。

失業保険を受け取るには毎月の認定日までに二回以上の求職実績が必要になります。

求職実績を作るには
・ハロワ職員に就職に関する相談をする
・履歴書添削してもらう
・面接練習をしてもらう
・職業適性診断を受ける
などの方法があります。

僕はいつも職員さんに相談することで実績を作っています。
職員さんには一年かけてゆっくり次の就職先を探したいと伝えているので
いつも軽めの雑談くらいで終わります。

ちなみに毎回違う職員さんに担当してもらいますが、
高圧的な人に当たったことはありませんでした。

本来は受給期間分しか受け取れない失業保険ですが、
受給期間の2/3以上を受け取るまでに職業訓練を受講し始めると
受講している期間は受給期間を超えて失業保険を受給することができます。

職業訓練はすぐに受講できるわけではありません。
審査やら面接やらあります。
いろんなコースがあるので一度目を通して興味があるコースがないか確認しておきましょう。
その相談自体を求職実績にできるので一石二鳥です。

僕はそのうち職業訓練を受講したいなと思っています。
決まったらその体験もnoteの記事にしようと思うのでフォローお願いします!

ニートになって良かったか

最終的な判断は事前に決めていた最大ニート許容期限である一年が経過して
ニートを卒業するときにしようと思っています。

それでも現時点で判断するとすればニートになって良かったと思っています。

一番の理由はニートになる直前にあった無根拠の万能感が打ち砕かれたことですね。

ニートになって時間ができればすごいゲームを作ったり、売れるソフトを開発して社会復帰することなく生きていく!と信じていました。

こんなバカバカしい事を考えていたのは、
会社を辞めたすぎて無自覚に自己を正当化していたのと、学生時代に作ったゲームがやや売れしたのが原因だと思います。

実際に学生時代に売れたゲームに機能を追加してパワーアップしたゲームをリリースしましたが、思ったよりもダウンロードされず、これで食べていくのは到底無理です。

自分の力だけで食べていくのは無理とは言いませんが、まだ早かったということを学べたのはよかったと思います。

残りの半年はより良い社会復帰に向けて動くつもりです。
まずは自分がどうなりたいのか探すところから…
ニートになってよかったと思えるように過ごします。

おまけ

ニートの方にオススメ!めちゃくちゃ面白かった映画

僕はよく面白かった映画やゲームを友達に勧めるのですが、
結構な割合で勧めた相手にも満足してもらえます。
僕に勧められたコンテンツはだいたい当たりだという定評があるらしいです。

そんな僕が時間を持て余しているニートの方に
めちゃくちゃ面白かった映画やゲームを紹介します。

2021年ごろから映画館で映画を見るのが趣味になったので
最近公開された映画が多めです。

有名どころから割とマイナーな映画まで紹介しています。
掘り出し物を探している方はぜひ

映画 8本
+ゲーム 1本

映画

MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

画像 出典元:https://mondays-cinema.com/assets/img/top/kv_sp.jpg

とある小さな広告代理店で働く主人公・吉川朱海(円井わん)は、「この仕事が終わったら、憧れの人がいる大手広告代理店へ転職する」と燃え上がる野心を持って仕事に取り組んでいた。しかし、次から次に降ってくる仕事で、余裕はゼロ。プライベートも後回し。月火水木金土日、休みなく働き続けていた、ある月曜日の朝。後輩 2 人組から、こう告げられる。「僕たち、同じ一週間を繰り返しています!このタイムループを、夢の出来事だと思って忘れないために、合図を覚えてください。鳩です…」。ひとり、またひとりと、「白い鳩」の合図に導かれ、タイムループの中に閉じ込められているのを確信する社員たち。だが、その脱出の鍵を握る永久部長(マキタスポーツ)は、いつまで経ってもタイムループに気づいてくれないのだった。

Filmarks引用

社畜がタイムループから抜け出せなくなる物語です。

登場する社畜たちは急にループから抜け出すと困るから…と毎週全く同じ業務をちゃんと仕事をこなします。
リアルにタイムループに遭遇したらそういう考えになるんですかね、ちょっと夢がないですw

同じ仕事を繰り返すため、どんどん仕事のクオリティが上がっていきクライアントにべた褒めされる爽快感が良かったです。

色々と語りたいことはありますがネタバレになってしまうのでここでは控えます。
ぜひ皆さんにも見てもらいたいですね。

2022年の邦画で一番好きな作品でした。


こんな感じで作品紹介します。
以下、興味がある方はお布施お願いしますm(__)m

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