じゃがイモ

知能の遅れを伴わない自閉症診断がついたことをきっかけに、忘れないうちに色んな事を書き残…

じゃがイモ

知能の遅れを伴わない自閉症診断がついたことをきっかけに、忘れないうちに色んな事を書き残してみることにした。頑固で、偏屈で、日々の生活のなかでこだわりが強い一面アリ。好きなものは猫。

最近の記事

先住者が消えた

 日本の南のほうから北の豪雪地帯へ、仕事の転勤で引っ越しした。  生まれてはじめての北国。毎日毎日雪が降る。そして寒い。 我が家には引っ越し当初から先住者がいたらしい。  当時は夫婦2人と猫2匹で賃貸の一軒家に入居。その直後から誰もいないはずの2階でピシッ!パンッ!カツン!ドン!と床に固いものを落としたような、明らかに人為的な物音が昼夜問わず断続的に聞こえてくるのに気付いた。しかしそれも引っ越しの荷物をほどいたり、足りないものを買い足しているうちにいつのまにか忘れてしまった

    • 老いが怖い

       誰しもいつか必ずくる老い。最近、特に感じるようになった。 ちょっとしたケガの治りも遅くなったし、若い時と同じ運動量をこなしても痩せなくなった。分厚いベーコンと角切りパイナップルが乗った焼きたてアメリカハワイアンピザを2~3ピース食べた翌日は、必ずといっていいほど胃もたれに襲われる。そして特に顕著なものが身体の筋肉や柔軟性が衰えたのか、少しの段差につまずくことが増えた。  もうどれだけあがいても、20代30代の溌剌とした若さには敵わないのだ。 なんでこんなことを書いたかとい

      • お金よりも欲しいもの

         もしも自分の望みがひとつだけ叶えられるとしたら、何を望みますか? 以前はロト6の1等(キャリーオーバー付き)を望んでいましたが、お金だけではどうにもならないことがあるのです。  今、わたしが欲しいものは標準サイズの『 アゴ 』 と、それに伴う頑丈な歯質の歯、そして健康的な歯茎です。  少々、昔話をさせてください。 昭和時代にわたしが産まれたとき、出産に立ち会った産科医は 「身長も体重もふつうの新生児の半分しかない。おそらくこの子は20歳まで生きられないだろう。」 と、両親

        • 食事は本性が出る

           家族や友人とのランチ、職場の同僚たちと飲み会。結婚式などの改まった場面でだれかと一緒になにかを食べることを食事と言う。  食事とは、気づかないうちに相手から格付けされてしまう重要な儀式だと痛感した。いや、させられた。  とある職場の飲み会に参加したら食い尽くし系の男性社員が参加していた。 たしかその年の新入社員と中途入社の歓迎会だったと思う。  上司の挨拶とカンパイの音頭が終わってみんながグラスやジョッキをテーブルに置いた瞬間、その食い尽くし系の男性は自分の近くにあった

        先住者が消えた

          1 + 1 = ???

          あたまの中で考えていることを言葉として発するのはとても難しい。 でも文章として書くと滑らかにスラスラとつながってくれる。それはとても不思議なことだ。  計算の最初は1+1=2から始まることが多い。 初めて算数を習う子なら答えは 2 で合っている。そう、2で正解なのだ。いいえ、2が正解なのだ。2以外の答えは間違いなのだ。  じゃぁ、2以外の答えがあるかと問われたとき、あなたはなんと答える? 大人になると1+1には2以外の答えがたくさんあることに気づく。しかし今まで見たり聞

          タクシードライバーの話 2

           年末が近くなると深夜の冷え込みが厳しくなり、タクシーは終電から降りてきた客で取り合いになるほどの需要があったそうだ。  それを分かっている客は温かい終電から降りるといっきにホームの階段を駆け上がり、改札にいる駅員に見えるように定期券を差し出しながら走り抜けて駅の階段を駆け下りていく。そのままタクシー乗り場まで走っていくと、運転手もそれに応えるようにタイミング良く後部座席のドアを開けて、寒さにふるえる客が滑りこむように乗ってくる光景が冬の風物詩だった。  そんなある日、駅

          タクシードライバーの話 2

          タクシードライバーの話

           なんでもかんでも値上げの世の中、東京都内を走るタクシーの料金も値上がりした。ガソリンも値上げ、車検やメンテナンス代も値上げ、ほんとうにもうどこまで値上がりするんだか。そろそろ値上げの波がおさまってほしい。  タクシーといえば私の父親が若いとき、タクシーの運転手をやっていたので私が幼い頃はタクシーにまつわる話をよく聞かせてくれた。おかしな乗客や不思議なお客の話、乗客同士のトラブルなどなどお客の人間模様まで色々なことを話してくれた。 今回はそのなかのいくつかを書いてみよう。

          タクシードライバーの話

          ゴマすりの、成れの果て

           自分より偉い人にゴマをすった経験、だれでも1度はあると思います。 揉み手をしながらお世辞を言ってみたり、上司の好物をサプライズで送ったり、人によってさまざまな方法があると思いますが、真冬に上司の家の庭にある池にふんどし1丁で入ってドブさらいをした強者がいました。  すでに半世紀以上前のこと、わたしの父親が若いころ勤めていた会社に、Aさんという出世欲が非常に強い人がいたそうです。当時の会社は年功序列と身分と出身によって、出世できる最高位の階級があらかじめ決まっているルールが

          ゴマすりの、成れの果て

          トイレタンクの上に、食べかけのピザ1切れ

           アメリカは何よりも自由を尊重する国民性で、一人一人が文化にも政治にも明確な意見を持っている。  アメリカ人と話すときは自分が知っている知識を話すだけでなく、その知識に対して自分はどう思うのか、どんな意見を持っているのかを明言しなくては個人として認めてもらえないそうだ。  だから通常の会話の中でも、ニュースや身近な出来事に対してあなたはどう思うかと頻繁に訊かれるし、自分の言葉で意見をハッキリと言えない人はその場にいない者として扱われることがある。  日本人のように相手が言い

          トイレタンクの上に、食べかけのピザ1切れ

          様々な人種と、終わらない差別

           アメリカで人種差別によるリンチが犯罪と認められる法案が可決された。 この法案が1900年に初めて提出されてから1世紀ちかくも経って、ようやく可決されたのだ。肌の色が黒いというだけで大多数の黒人が無慈悲な暴力と殺人にさらされてきたアメリカの在り方に一筋の光がさしこんだ。  アメリカでは肌の色による絶対的な人種差別がある。その差別意識は黒人だけでなく、黄色人種に対してもはっきりと向けられている。しかし日本人は小さな島国に住む単一民族であるせいか人種差別にうとくて、白人と黒人の

          様々な人種と、終わらない差別

          下着泥棒

           みなさんはパンツと聞いたら何を思い浮かべますか? パンツという日本語はほとんどの場合、下着やズボンのことを指し示しますが、では成人女性の下着は何と呼ぶか分かりますか?  若い時に私が通っていたエステスクールでは、実習中に下着のことをパンツと呼ぶと先生から注意を受けました。成人女性の下着は『ショーツ』という呼び名で統一されており、パンツとは子供、または女児の下着を指し示すもので成人女性にパンツと言うのは失礼にあたるそうです。  サロンに来店されるお客様は、自身の美容に専門家

          子育ては理想通りにいかない

           地面から生えてくる農作物に自分の好きな味をつける方法を思いついた。 ストロベリー味が大好きだったからキュウリ、トマト、ナスをイチゴ味にするためにそれぞれの花が咲いたら根本にイチゴをまるごと1個埋めるのだ。そうすれば地面と同化したイチゴが根っこから茎に吸い上げられて、それぞれの花に分散されていって、花が枯れたあとにできる実がイチゴ味に染まるのだ。  キュウリとイチゴ、トマトとイチゴ、ナスとイチゴ、野菜とブレンドされてイチゴ味寄りのおいしい野菜が実ると思っていた、当時小学2年生

          子育ては理想通りにいかない

          経営状態は食事にあらわれる

           みなさんの昼食はどのような形態ですか? お昼ごはんを楽しみにしている人は、午前11時頃になると早くランチタイムが来ないかなと待ち遠しく感じますよね?  今日はお弁当にしようか、それとも外へ食べに行こうかと迷ったり外食に出た時もラーメンもいいけど、たまにはハンバーガーやサンドイッチにしようかと悩んでしまいますね。  わたしが高卒で就職した工場は、リーマンショックの業績悪化に伴って大々的な経費削減が実施されたとき、会社の食堂が提供する昼食にまで影響が出ました。  みなさんは覚

          経営状態は食事にあらわれる

          格上? 格下? そして婚活

           わたしが高校卒業後に就職した工場は日系ブラジル人の派遣社員が大量に雇われていた。  彼らの間には独自のルールがあって、仕事の共用の道具を使う順番などにそれなりの力関係が反映されていた。それを見るたびにわたしは、仕事なんだから誰がどの順番で使ってもいいじゃないかと思っていたけど、彼らの間では絶対的なルールだった。  その順番の格付け条件も日本語検定の取得階級や技能検定の階級、日本に何年住んでいるかなど、かなり細かかったのを覚えている。その中で男性も女性も日本人と結婚して、日

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          体重98kg→48kgダイエット その後 

           約3年かけて腸内洗浄と食事制限などのダイエットで、98kgの体重を48kgまで落としてリバウンド一切なしの完璧なダイエットに成功しました。  重い脂肪を脱ぎ捨てた身体は、身軽に動き回れるのでとても快適です。 オシャレな服を試着してもまったく違和感が無く、カカトが7cm以上のヒールを履いて歩き回っても自重でヒザが痛くならないのは最高ですね。  太っていたときは、ファッションも持ち物も実用性重視でデザインなんかどうでもよいと思っていましたが、痩せてからは自分に似合うファッション

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          体重98kgの直立明太子が、ダイエットで48kgまで痩せた 3

           ダイエット生活2年目はプール運動をメインに頑張った。1年目と同じような食生活を続けながら、1日おきにプール付きジムに通って水中ステップウォーキングと、一定方向に流れる水流に逆らって歩くウォーキングをやった。水中なら水の浮力で脂肪の重さが軽減されて下半身の関節に負担がかかりにくくなり、足首やヒザ、腰を楽に動かすことができる。おまけに水中では、水に浸かっている部分が全方位から常に水圧がかかり続けるので、自動的に揉みだしマッサージを受けているのと同じ状態になる。そのおかげで、太っ

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