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なぜ人は病気の時でも働いてしまうのか?

なぜ人は病気の時でも働いてしまうのか?
ダブリン大学トリニティ・カレッジの研究
対象者:さまざまな分野で働く従業員126人
期間:15営業日

・研究の意図
世の中には病気になっても休まず、仕事を続けるプレゼンティズム(疾病就業)という人がいる
体調が悪いのなら素直に休めばいいのに、どうして休まないのか?
どういう状況で人は病気を押してまで仕事をするのか解明したい

・研究の内容
IT、教育、財政、などの分野から従業員126人を集めた
従業員の営業日の仕事の進捗状況、健康状態、労働時間などのデータを分析した
(研究が実施された期間はコロナウイルスが流行して、リモートで働いていた期間に実施している)

・結論
ノルマを達成していない場合、従業員は病気を押してでも仕事をすることが明らかとなった
仕事に余裕がないと病気でも働く
同僚や会社に迷惑をかけたくない、そのため罪悪感から働くと考えられる

病気を押して仕事をすると、体からの危険信号の警告を無視することになる
それには多大な精神力が必要になる
当然、肉体にも負荷がかかってしまうので、病気の治りが遅くなる
結果として、より大きな被害を生むことになる
(病気を移す可能性もあるので、個人の問題がチームの問題に発展することもありえる)

研究者はマネージャーが、従業員の不調を感じたら、仕事を減らしたり、休むように促すべき、と述べています
積極的にプレゼンティズムを阻止する必要がある、とも述べています

つまり、仕事は余裕を持って対照しましょう、ということである
一人二人が抜けて仕事が回らなくなるのは、論外である

プレゼンティズムになりやすい職業もあり、医者や教師が代表である
医者などは代わりのものがいない、というプレッシャーでなってしまう
仕事をしか自尊心を満たせない人もなりやすい
他にも、単にお金が欲しい場合でもなってしまう

とにもかくにも、プレゼンティズムは効率が悪いので、組織全体で対処する必要がある

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参考文献
Should I stay or should I go? The role of daily presenteeism as an adaptive response to perform at work despite somatic complaints for employee effectiveness.
https://doi.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Focp0000322

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