09 子安浜オデッセイ 序章
この建築は、学部 2 年で制作した自邸。それを新人戦、台湾で行われたアジア新人戦、院試のポートフォリオで、何度もなんども自問自答しながらブラッシュアップしたものである。未だにこの建築は、 作った自分でも説明不可能な事象が多く、言葉にすればするほど迷宮に入る。
この建築の一番魅力的な部分は、僕の言語力では表現できない。論理的に分解するほど、建築自身とは乖離していくのだ。
でも、そこがいいのではないかとも思う。この距離感が、建築の本来の姿であると。みんなにもこの迷宮で、ぜひ混