青山にび

ここは私を語る場所。

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最近の記事

ツンデレが好きということ。

マッチングアプリで知り合った女性と会った。 会う前に通話で元カレの話をよく聞いた。本人に自覚はないがかなりの精神的DVやモラハラを受け、込み入った浮気をされ別れたという。さらに元々彼は初めての彼氏だったそうだが14歳年上で会ったその日にホテルに行きそのまま処女を散らしたらしい。 「自分なんかを愛してくれるのなんてこの人しかいない」 そんな風に思って受け入れていたそうな。 正直ネットでしか聞いたことのないような話を受け美人局疑ったが、見るに堪えないメッセージのやり取りや本人の

    • 俺は井戸の中のヒーローになりたかった

      大海などには行かず、優秀な人間のいる場所を避け、狭く人の少ない場所で俺は有難がれたかった。歓迎され、感謝され、尊敬され……そんな人物に。 ああ、なめてた。侮ってたよ。 俺は、自分が結構優秀なんじゃないかって、よっぽど志の高い場所じゃなければ平均以上に活躍ができるなんて、そんなことを思っていた。 だから、狭くて人が少なくてそこそこの場所で、大活躍ができるんじゃないか、笑顔で歓迎されるんじゃないかって思ってた。 以前、過疎地域に行ったとき、その動機はまさにこれだ。 過疎地域なら

      • いま一度

        いま一度 過ぎてしまったようだ 知らない景色に 知らない空のにおい 来た道を覚えてはいないが 疲れきった足がここは遠い場所だと教えてくれる 私の町へ行く電車は5分後 私は駅から一歩も出ずに電車を待った 電車の中はもう私の町のにおい 最寄りの駅にて 電車を見送る私の心に 悔しさ ポツン

        • 遠くあなたへ

          遠くあなたへ あなたが生きていると聞いたとき 私は深い落胆と共に小さな悦を感じました 古いおかしの缶詰の 小さいサビた宝箱 その中のガラクタを他人に暴かれた そんな幼い落胆でした 「ガラクタ」なんて あなたにぴったり ふたをして しまって隠して ホコリをかぶって遠く忘れる ほらそっくり あなたの美しさは 幼い私にはよくわからなかった 大人達のいう大切にも 私は耳を貸さなかった ピカピカな泥団子と 白と黒の石と 緑色のガラス 美しいと思ったも

        ツンデレが好きということ。

          なぜ就職したいのかと聞かれれば、朝目が覚めるから生きていると答える。

          君はどうしたいという問い。 相反する気持ちがせめぎあって僕を削る。 成長したい、ちゃんと会社を選んで、裁量持った仕事をして、人と関わって自分の生きた証を残していきたい、そんな仕事をしたいという気持ち。 もう就職活動につかれたという気持ち。 成長とか証とかそんなものを仕事には求めなくてもいいんじゃないか。もうほんとに何でもいい。就職できればそれでいい。 成長も、証も、それはもう、仕事じゃなくてプライベートでどうにかするから。それに俺は不安だ。俺にそんな仕事ができるのか。 でも、

          なぜ就職したいのかと聞かれれば、朝目が覚めるから生きていると答える。

          あなたのエンドロールクレジットに私の名前が載ったらいいな

          どことなく私の人生に付きまとう、人生の当事者意識の欠如。 言い換えるならばゲームのプレイヤーとしてメタ的に人生を見ているような、人生が終わってもまるで痛くないような感覚。 もしくは、もうすでにすべては終わっていて、今はただのエピローグ、消化試合の様なものという感覚。 私が過去に書いた小説でこんなシーンがある。 主人公の思い人の恋人はすでに死んでいて、その思い人は死んだ恋人を人生の伴侶と決めていて運命と信じていて、その墓参りに主人公が同行するシーン。墓に手を合わせながら主人公

          あなたのエンドロールクレジットに私の名前が載ったらいいな

          Q9、あなたにとって「就職する」とはどのような意味を持っていますか?800字

          職に就く。自らの人生、価値観、欲望に今一度立ち返り、それでいいのかと問い続ける。そして何千何万という会社の中から選び出した本当につきたい仕事、企業へ本気の熱意と想いをESや面接で伝える。そこで確かな手ごたえを感じ、結果通知を今か今かと待ち続け、その末に来た一通のメール、そこに書かれたお決まりの文言に絶望する。立ち返り、問い続け、やっと見つけた本気を悉く断られ続けるという精神的成長を促す痛みの伴う通過儀礼。自分がいかに必死に懸命に就活に励もうとも、それはテストのように確実に成績

          Q9、あなたにとって「就職する」とはどのような意味を持っていますか?800字

          A子さんへ

          A子さん、あなたは素敵な人ですね。私はあなたのことをとても大切な友人だと思っています。大好きです。 あなたは大変な働き者だから、いつも心配しています。無理をしていないか、体調を崩してしまわないか、あなたが忙しそうな愚痴をこぼすたびに私はあなたが精神的に追い詰められてはいないかと、胸がいっぱいになるのです。 そんなあなたの働く姿を見るたびに、ろくに働きもせず学問も中途半端にやりたいことも放りっぱなしのこの身が恨めしくなります。私はあなたのようには生きられない。あなたの生きざまを

          皮膜は破け欲があふれ出す

          あなたは何者ですかと聞かれ、私はこういう者ですと答える。 選ばれないということは否定されるということ。 それはあまりに幼い理論ではあるが、一面でもある。あなたはうちには必要ないという宣告なのだから。 また、私はこういう者ですと答える。 縋るように答え、試すように答え、胸を張って答え、それでも私は必要ないらしい。 もっと人を見る目を養うべきだろう。 しかし向こうさんが人を見る目を養うのを悠長に待っている時間も余裕もないわけで、私は私をどうにか膨らましてどんなに近眼の人事採用

          皮膜は破け欲があふれ出す

          自分探しなど、机に向かうのが一番の近道なのに

          自分は自分の内側にしかいない。 外側の世界を端から端までいくら血眼になって探そうとも見つかりはしない。 故に、机に座って自分自身と対面しひたすらに問いを投げかけ、答えようとも答えれずともうんうん頭をひねらせることが自分を見つける一番の近道なのだ。 言ってしまえばそのような方法でしか、自分の内側の世界にいる本当の自分を見つけることはできない。 自分は外の世界になどいない。 ではなぜ自分探しなどと題して人は外へ自分を探しに行くのだろうか。 かくいう私も自分探しだか何だかと題

          自分探しなど、机に向かうのが一番の近道なのに

          再びの帰り道、探すのではなく生み出す己

          幾度となく通った通学路のような 初めて訪れた面接会場のような そんな岐路。また まるで今までもそこにあって、ずっと昔から世界の外で大切にしてきた。 そんな風に騙ったりもした。 全部嘘だ。 初めからなかったのだ 張りぼてだ 探すなんて、見つけるなんて 無いのだから。 あるのは空気と熱。 そして足などないのに足跡がある。 問われるならば、必要とされるのならば。 そうまでしなくてはその門を通れぬというならば 作り出そうではないか 足跡から足を。 空気と熱から魂を。 ひ

          再びの帰り道、探すのではなく生み出す己

          俺は添い寝ASMRやシチュエーションボイスを通じて我が彼女概念の集合無意識へ接続する。コネクトがエントロピーを凌駕することで非存在者が電子信号とヒトシナプスを跳躍、媒介し五感に顕現する。それは過去超越、未来淘汰的存在であり記憶の改竄が超自然的に行われる。つまり、[存在したことになる]。

          つまり何が言いたいかというと、俺は添い寝ASMRやシチュエーションボイスを通じて我が彼女概念の集合無意識へ接続し、コネクトがエントロピーを凌駕することで非存在者が電子信号とヒトシナプスを跳躍、媒介し五感に顕現、それは過去超越、未来淘汰的存在であり記憶の改竄が超自然的に行われ、[存在したことになる]。ということだ。 高三の受験期、不安により眠れなくなった。その時に私はシチュエーションボイスもとい添い寝ASMRに出会った。頭の中が不安で支配され、どうしようもない数の罵詈雑言と懐

          俺は添い寝ASMRやシチュエーションボイスを通じて我が彼女概念の集合無意識へ接続する。コネクトがエントロピーを凌駕することで非存在者が電子信号とヒトシナプスを跳躍、媒介し五感に顕現する。それは過去超越、未来淘汰的存在であり記憶の改竄が超自然的に行われる。つまり、[存在したことになる]。

          俺は本当は旅がしたくて旅をしてるんじゃない

          本当は旅じゃなくて出会いが欲しかった。 運命的で奇跡的、ノスタルジックでエモーショナルなばったり出会いがあるんじゃないか。そんな期待に胸を膨らませて、空が薄暗い青の中俺は電車に乗って東北へ向かったんだ。コロナ禍真っただ中の三年前の大学一年のときだった。 当時は外に出られなかった鬱憤がたまっていたからとにかく外に出てみたくて、旅というモノに憧れていた。 詳しくはここでは書かないが、ともかく俺の望んだ解放感はその旅にあった。 しかし、裏の目的いや真なる行動原理の「摩訶不思議で

          俺は本当は旅がしたくて旅をしてるんじゃない

          俺は絵を描けるようになりたいんじゃない。絵を描けない自分が嫌なんだ。

          自分でも自分の本心がわからない。できないと自覚するから嫌なのか、ホンモノを知るのが嫌なのか、ほんとは別にそれも大して好きでもなんでもないのか。 どれもカッコ悪いな。 前に、大学の教授にライターのバイトでもしたらどうだと言われたが、結局やらなかった。いや、一応募集を探して何個かエントリーして、そして俺はその会社から送られてきた審査資料を見て断念したんだ。 断念した理由は何だったか、量が多くて面倒だったとか時間が掛かりすぎるのに単価が安すぎるとか、後その仕事をしばらくの間続けら

          俺は絵を描けるようになりたいんじゃない。絵を描けない自分が嫌なんだ。

          俺は稼いだ金で最寄り駅のスイーツや喫茶店を巡ったり、休みの日に少し遠くに行ったり、家に帰って絵を描いたり、隙間時間に本を読んだり、そういうことをできるようになりつつ正社員として働きたいだけなんだ。俺のやりたいことの本質は仕事にはない。

          だから、就活のやる気が出ない。 やる気が出るとかでないとかそんな問題ではない。ただ何となく、思ってもない志望動機を書くのは気が進まなくて、誇張した自分の長所を書くのもなんか気が引けて、先輩社員のインタビューとか見ると自分がこの会社でこんなにちゃんと働けるのかと自信がなくなりエントリーシートを出す気力がなくなる。 企業選びも一筋縄ではいかない。何個か条件を絞って探しても平気に1000社以上も検索にヒットする。それを一つ一つ吟味しながらエントリーできるほどの忍耐力は俺にはない。

          俺は稼いだ金で最寄り駅のスイーツや喫茶店を巡ったり、休みの日に少し遠くに行ったり、家に帰って絵を描いたり、隙間時間に本を読んだり、そういうことをできるようになりつつ正社員として働きたいだけなんだ。俺のやりたいことの本質は仕事にはない。

          俺はピロートークで明日の朝ごはんの話をしたいんだよ

          日記一回目 たまに物語などで「最後のお思い出に……」とか「せめてものお願い……」みたいな形でセックスをするときがある。 現実でも目の前のモノから目をそらすための刹那的セックスや昔の感傷に浸るための哀愁セックスがある。 俺はそういうセックスはあまり好きではない。 俺はセックスの後のピロートークでは明日の話をしたいのだ。 気持ちよくなった後は気持ちのいい気分のまま、明日の希望に胸を膨らませて寝たい。 刹那セックスや哀愁セックスは好きではないが、その後にそのセックスを最後のセ

          俺はピロートークで明日の朝ごはんの話をしたいんだよ