再びの帰り道、探すのではなく生み出す己
幾度となく通った通学路のような
初めて訪れた面接会場のような
そんな岐路。また
まるで今までもそこにあって、ずっと昔から世界の外で大切にしてきた。
そんな風に騙ったりもした。
全部嘘だ。
初めからなかったのだ
張りぼてだ
探すなんて、見つけるなんて
無いのだから。
あるのは空気と熱。
そして足などないのに足跡がある。
問われるならば、必要とされるのならば。
そうまでしなくてはその門を通れぬというならば
作り出そうではないか
足跡から足を。
空気と熱から魂を。
ひとたび足を作ってしまえば、もう空も海も歩けまい
ひとたび魂を作ってしまえば、その魂の形に縛られる続けるだろう。
どうやらこの先はそういう風に生きねばならないらしい。
なんでもつかめるのに手を作るという。
すべてで考え感じるのに頭を作るという。
それが生きることらしい。
そのカタチが人生らしい。
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