【エッセイ】旅動画を作ろう④─宿問題─(『佐竹健のYouTube奮闘記(46)』)
6月中旬。ひとまず、予算問題が落ち着いた。
予算額は一人あたり7万円。相方との相談の上でこの金額となったらしい。
この7万円という予算の内訳について後輩は、
「何かあったときのために」
と言っていた。
この改正予算案について、正直私はそれでも多すぎるとケチをつけたかった。でも、万一にということや日程のことを考えると、まあ仕方ないか、ということでケチをつけるのを辞めた。
※
長期間の旅に必要になってくるのが、宿の存在である。
6月末の配信で、宿をどうするかという話題が、企画会議を兼ねた配信の中で出た。
後輩は、車中泊にしようかなと言っていたが、相方が、
「車中泊は嫌だ」
と言っていたので、急きょ考えることとなったのだ。
「宿か……」
私は宿問題について考えた。
宿代を安く抑える方法を、私は2つ知っている。
1つ目は、カプセルホテルとゲストハウスを上手に利用することだ。
実を言うと、3月の初めから諸事情あって2週間ほどホテル暮らしをしていた時期があった。そのとき、自宅から近いカプセルホテルやゲストハウスを渡り歩いていた。
カプセルホテルとゲストハウスは、宿代がかなり安い。具体的な値段を言うと、大体3000~3500円くらいであっただろうか。一番安かったところだと、2800円くらいだった(2023年3月時点)。
それでもWi-Fiは使い放題で、お風呂もずっとやっている場所も多かった。食堂やコインランドリーもあるので、その気になればここで暮らしていける。ただ、上や隣のいびきや雑音がうるさいという欠点もあるが。
2つ目は、ネットカフェに泊まるというものだ。
若いとき、私はよくこの手段を使っていた。
ネットカフェもいいもので、漫画もあればドリンクバーもある。それに、部屋にある備え付けのPCから食べ物を注文すれば、店員さんが持ってきてくれる。
ネットカフェにも、もちろん欠点がある。布団のように柔らかいところがないので、寝られないということだ。
どこでも寝られるという人に関しては、一向に構わない。だが、布団の上じゃないと寝られないという人にとっては苦痛であろう。
安いということはもちろんいいことではあるが、その代わり何かしらの代償が付きまとってくるのである。
宿代をできるだけ安くする算段については、先ほど思いつく方法をいくつか考えた。だが、ここで問題が発生した。
一つは、新潟にカプセルホテルやゲストハウスの類があまり見つからなかったこと、もう一つは、時期が時期なので、最悪予約が取れないということだ。
新潟にカプセルホテルやゲストハウスの類が少なかったことについては、単に私の調べが足りなかったという感じだろうか。これについては、本当に申し訳ないと思っている。
もう一つの問題である、時期が時期なので最悪の場合予約が取れないかもしれない、ということについては、早めに手を打っておかねばならない。行くのがお盆なので、早めに予約を取らないと誰かに取られてしまう。
これらの問題を踏まえて、多少宿代がかかっても仕方がないと思った。一人あたり1万円以上も覚悟しておく必要がある。
(あ、やっぱりこの企画、予算少し多めでいいかもしれない)
私は多すぎる予算7万円を認めてよかったと思った。
後日このことを話した。
宿問題については、この旅の発案者であった後輩も考えていたようで、宿の予約サイトをいくつか見ていたことを話していた。また、最悪宿の予約が取れなかった場合は、車中泊にすることも考えていたらしい。
ひとまず、宿の件については二人に任せることにした。住んでいる場所の環境の違いとか、(後輩の)相方が了承しない可能性が高いことを考慮すると、この方が好都合だ。
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