ネギ

何を隠そう、社会人になってます。 大きく見せている背中は、実はとても小さなたんぽぽだっ…

ネギ

何を隠そう、社会人になってます。 大きく見せている背中は、実はとても小さなたんぽぽだったら?どう思うか? あることないこと書き記します。 何も意味なく。何も意味なく。何も意味なく。 大事なことなので、2+1回言いました。 意味もなく読んでください。

最近の記事

今日の日記 4ガツ6ニチ

もう先輩になっていたようだ。 駅のホームでは、 ピッカピカのスーツに身を包んだ、 新社会人と思われる、新社会人が、新社会人として、新社会人のような面持ちで、 新社会人として佇んでいた。 ピカピカのスーツは、それはそれはピカピカで、 子供の頃に作った泥団子のようだった。 僕はもう社会人2年目人間となるようであった。 泥団子で言ったら、まだ水っぽいといえば良いのだろうか。 泥団子は少しのひびから一気に亀裂が入り、 一気に終わりを迎えることで有名である。 それで名を馳せている

    • 梅雨前の水

      梅雨の近づきを知らせる雨がひとしきり降り、止んだ。 後は梅雨までお預けだ!と言わんばかりに、止んだ。 雨の後のなんとも言えぬ静けさに耳を傾ける僕。 蒸し暑さが我慢できず、半袖の袖を肩上まで捲り上げなんとか暮らす夜。 汗として流れ出た水分を補給するために水を飲む。 ゴウゴウと慌ただしく音を立てている冷蔵庫の中から、 大きめのペットボトルに入った水を取り出す。 その水をコップに注ぐ。 コップに収まった水と、少しこぼれた水。 飲んでもらえる瞬間を今か今かと楽しそうな

      • 石ころ

        僕にしたら君は砂漠のオアシスで、 君にしたら僕はなんなんだろうね? 大層な花とかだといいな。 夜空に浮かぶ月とかだともっといいな。 そんなことを思っても現実は石ころか何かだろうな。 僕は君という王をいかに掴むか考えているよ。 何手先までも読んで。 それでも君には一向に近づけない。 まるで生きている世界が違うようなんだ。 僕は君を前にすると言葉を発せず、息を呑み、目を逸らすだけ。 僕は君が蹴った石ころだ。 少し離れた場所に飛ばされた少し角張った石ころだ。 それでも

        • 健康診断とトマトスープと何か。

          僕は今、 健康診断を目前にしている。 どのくらい目前にしているかというと、 それはそれは目前で、 少し耳をすませば、 健康診断の寝息が聞こえそうなくらいに。 少し鼻をきかせれば、 健康診断の汗の匂いが嗅げるくらいに。 その健康診断の汗の匂いで、 ご飯が5、6杯は優にいけそうなくらいに。 僕はポケットに入れて持ち歩いていたご飯を、 健康診断の会場で炊いてみた。 多くの看護師たちは慌てて僕の周りへ駆け寄り、 お椀を片手に、「私にも!」と声を揃えていった。

        今日の日記 4ガツ6ニチ

          食べすぎたお菓子。

          食べすぎたお菓子が胃袋で踊ってる。 食べすぎた横文字だらけのお菓子が胃袋で踊ってる。 電子音楽を流しながら。 ミラーボールを回しながら。 へその隙間から漏れるミラーボールの明るさ。 へその隙間から漏れる音楽。 いつもよりもお腹がパンパンになっていた僕。 何も考えずにお菓子を食べすぎたからだ。 なんでもないYouTubeの動画を見ている間、 手を止めずに無心で食べていた。 今にも破裂しそうなお腹。 僕はそっと温かいお湯をかけ、反時計回りに撫で回す。 お菓子

          食べすぎたお菓子。

          道端の花

          道端の花が泣いた。 何の前触れもなく。 気がついた時には、花が泣いていた。 声も出さず、周りに気づかれないように、 そっとうずくまりながら。 綺麗な体と、綺麗な色。 そんなに持って生まれてきているのに、何を泣くことがあるのか。 僕はそう思った。 花は怒った。 私の何がわかるの、と。 声を荒げた。 僕は笑った。 君の笑顔を見ると、笑えるんだ、 なんて話をしながら。 誰もいない部屋で一人。 暗い夜だった。 君はいなかった。 いると思っていたのにいなかっ

          道端の花

          君と体調不良。

          君が寝込んでるらしい。 部屋の蛍光灯が不規則に点滅する。 つけていたテレビはいつもと変わらずに映像が流れている。 僕は、このテレビのように、 君もまた変わらない笑顔で僕の前に出てきてくれと祈る。 耳につけているイヤホン。 右耳のイヤホンが取れそうになり右手で押し込む。 そうするとそれに押されたかのように左耳のイヤホンも取れそうになる。 どちらかをやりすぎればどちらかは溢れ出す。 そんなちょうど良いが溢れている世界。 これほどにもバランスの取れた世界。 どこか

          君と体調不良。

          就活生と不安

          僕は就活生。 一人、スマホの画面と睨めっこをしながら、 夜ご飯を黙々と食べている。 内定はまだない。 部屋の窓が風に煽られ不気味に揺れる。 このままの僕で、近い将来企業に入ることができるのか。 社会人として一歩を踏み出せるのか。 不安になることがある。 不安は僕に容赦なく襲ってくる。 自然と壁際にいる時間が増える。 壁は僕に興味がないかのように、 顔色一つ変えず、その場に佇む。 不安、それは未来を考えたときに生まれるもの。 つまりだ、 不安が襲ってくるとい

          就活生と不安

          「余命十年」を見て。

          「余命十年」を見ました。 何かと、影響を受けやすい僕は、今日、カメラで良いと思った瞬間を記録してました。 「余命十年」を見て、思ったこと考えたことを記しておきます。 人間は、当たり前のように新しい人と出会い、大切なものを作り、普通の生活を繰り返しています。出会えた喜びを求めて、好きな人と暮らす日々の楽しさを求めて、僕らは生きています。 でも出会いがあれば、当然別れもあります。そしてその別れは、大切なものがあればあるほど悲しく、辛いものになる。それをなんとなくわかっています

          「余命十年」を見て。

          腕立て伏せをしたのだ。

          僕は今、腕立て伏せをした。広くもなければ狭くもなく、これを言ったら部屋に失礼かもしれないが、 これといった特徴のない部屋で、一人腕立て伏せをした。 腕立て伏せを一人でしている僕を、 俯瞰で見たら相当面白いと思った。 一人で何を必死に、 自ら自分の体をおろして、あげているのだ、と。 何かのためになっているのか?!と。 先日は雪が降り、まだ寒さも、降った雪も残っているため、 毛布にくるまりながら腕立て伏せをした。 冬の寒さは嫌いだけれども、 冬の寒さがある時だけ感じられる

          腕立て伏せをしたのだ。

          「ながらスマホ」

          寒さに震えている夜。 震える体をどうにか抑えつけようと言葉をかける。 僕「おい、体よ〜あまり震えないでくれよ。なんでかって?ほら、冬に失礼だからさ!」 我ながら意味のわからない返答をしてしまった。 冬の個性は寒さであると僕は睨んでいる。 冬の先にヤンキーがいたらメンチ切られていると思い込み、逆上してしまうほどに。 冬が自分だけの個性を存分に発揮している。 なのに僕は、寒いと言って体を震わしているのだ。 だから失礼なんだと思う。 自分で書いていても何を書いているのかわか

          「ながらスマホ」

          信号待ちカップル

          信号が赤に変わった。 「この青信号で渡るぞ!」と意気込んでいた過去の僕を嘲笑する今の僕。 青信号は大抵、「この青で行こう!」と思えば思うほど早く赤信号に変わるし、 「今回はいいか、次まで待とう!」と思えば思うほどなかなか赤にならない。 そんな赤信号を眺めながら、次の青信号を待つ僕。 後ろには、駅からずっと手を繋いでいるカップルの姿。 その姿を見て、そんなにずっと手を繋いでたら手が蒸れるぞ、と教えてあげたい。 でも、冬は乾燥してるから、むしろ蒸れる方がいいのでは、とも思えて

          信号待ちカップル

          信号待ちおばあちゃん。

          冬、寒さに震えながら自転車を漕ぎ、家を目指す僕。 雲が2つ3つあるくらいの晴天。 僕「あ〜寒い。今すぐにでもコーンスープを頭からかぶりたい。美味しいし、温まるだろうから、きっと一石二鳥になるだろうに。」 今すぐにでも赤になりそうな信号機を前に、自転車を漕ぐスピードを上げる。 このあとオンラインで予定がある。 遅刻寸前である。 僕「はぁ〜青信号と赤信号は嫌いだよ。僕は。黄色信号が一番好き。大好きすぎて結婚したいくらいだ。なぜならね、黄色はコーンスープの色だからだよ。」

          信号待ちおばあちゃん。

          バイトの面接。

          16時43分、 僕は、シンと静まり返った空気を震わせ、 バイトの面接へと向かった。 冷たい空気に纏われ、体を震わせながら自転車を漕ぐ僕。 まるで、水族館の水槽に放り込まれたイルカの赤ちゃんのように。 イルカの赤ちゃんは水の中を寒く感じないのかもしれない、ということに気づいたのはたった今だった。 バイトの面接が始まる。 コロナウイルスが蔓延している世の中だからか、 はたまた、面接官がそこに自分の顔を映し常に見ていたいからなのか、 理由は定かではないが、 面接官と僕の間には、

          バイトの面接。

          寒い日の買い物。

          僕はスーパーに入った。 「いらっしゃいませ〜」 店員の甲高い声が店内で響く。 本当に甲高かった。 ソプラノ歌手を特別に雇っているのかと思うくらいに。 一日店長で、ヨーデルを歌える人がいるのかと思うくらいに。 買うものはなんとなく決まっているものの、 僕はなんとなくさまざまな商品を目に入れる。 頭の中は買うものがぐるぐると駆け回っている。 買うものが駆け回っているのを見て、 僕は今日がマラソン大会だったのか?!と、焦った。 毎年一位を目指しているのに、今年はぼーっとしてる

          寒い日の買い物。

          突然の別れ

          今日で僕は実家を後にする。 慌ただしく、楽しかったお正月生活に別れを告げ、 慌ただしく、忙しい日常へと戻ることになる。 明日実家を後にすれば次はいつ帰って来れるかわからない。 もしかしたら、もう会えないような人がいるかもしれない。 これが最後の交流となる人もいるかもしれない。 お別れは突然来るものであるから。 お別れ直前の最後の出会いの時は、教えてくれれば良いのに。 そう思った。 「ここでさよならしたら、もう会えないですよ」 と一言言ってくれれば良いのに。 そう

          突然の別れ