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風俗嬢と自己肯定感、私が肌を出す理由

2022年になりましたね、正直年があけた実感はあまり無いのですが、新年は悪くない走り出しができていると感じる日々です。
新年一発目の記事のタイトルがそれかよ!という皆さんの内心でのツッコミ、しかと受け取っております。(笑)
2022年も反骨精神むき出しで、したたかに生きていこうと思うのですが、ひとつ自分の中で踏ん切りがついたことがあって、ちゃんと書きたいなと思いました。

寂しさをお金で埋めていた話

はじまりは2020年、成人した年の10月のことでした。その頃ちょうど男の人が怖い、苦手という気持ちが結構強くなっている時期で。
私は普段頼られる役回りとかリーダーをよく任せられる割に、ほんとはめちゃくちゃ甘えたがりで。親にもよく、「前世は猫だね」なんて言われるくらい、甘えたいモードの時はとことん甘えたいタイプ。(そうじゃない時はまあまあドライらしい)
そんな、人肌恋しい!抱きしめて欲しい!っていう気持ちが強くなっている時期とちょうど自分のセクシュアリティが曖昧になっている時期が重なっているタイミングで、とっても甘美な誘惑に出会ってしまったんです。


レズビアン風俗。

お店によって色々システムとか利用条件は違うと思うのですが、女性ならばセクシュアリティは問わずに、女性のキャストさんが相手をしてくれるというもの。メニューにはもちろんそういうことをするコースもあるんだけど、デートだけとか、一緒に添い寝するだけとか女性特有みたいなのもあって。
過激な感じのお店だと開発とかSMメニュー豊富なとことかもあったかな。

なにはともあれ結論を言うと、めちゃくちゃ好みな年上のお姉さんに1年ちょっと遊んでもらってました!きゃー!新年早々カミングアウト!
最初は、1回だけのつもりだったんです。まあでも女の人の柔らかさは最高なので、キスの感触とか、ハグの心地良さがクセになってしまって。
寂しいときに、恋愛っていうステップをかっ飛ばして人肌に溺れるのってめちゃくちゃ危険。120分間だけの関係。一緒に歯を磨いてシャワーを浴びて、部屋を暗くしてキスをする。恍惚の時間。
だけどお別れして家に着くと、また寂しくなっちゃう。
マジで合法的な危険ドラッグ
私がいつも指名していたキャストさんはほんっとに素晴らしい方で、私のプライベートな相談をすごく親身になって聞いてくれたり、私との些細な会話を覚えててくれていたりと、精神的に近い部分までよりそってくれていたので、余計に辛かった。嬉しいし救われるんだけど、どう頑張っても私とその人は一線を越えられないから。

私の自己肯定感は彼女からのプレゼント

私は自分の身体に自信があります。
人よりも長い首、胸元を飾る鎖骨、しなやかなくびれ、突き出た丸いヒップ、薄く筋肉のついた背中。
だから身体のラインが出る服が好きだし、肌を出すことにも抵抗がない。
この自己肯定感は彼女が私にくれたものです。

彼女に会うまでは、自分の身体が大嫌いでした。薄っぺらくて、日本人の思う「ナイスバディ」みたいなむちっとした肉付きじゃなくて、好きな人に欲情してもらえなかったらどうしようとか、そんなことをよく考えてました。
だけど彼女はほんっとに褒め上手で、私の身体をすみからすみまで美しい言葉で魔法をかけてくれました。もちろん、彼女に会う以前から筋トレをしていたので、コンプレックスを克服しようとはしていたんだけれど。彼女の言葉で呪いが解けたんです。

肌を出しても、体のラインを強調させても、いやらしくならないのが私の絶対に譲れない強みです。
同性から見ても嫌な感じがしない露出が私の中での鉄則。むしろ同性が見て「うわあ、いいなあの子。色っぽいけどイヤミじゃない。」ってなる女でいたい、というかいるつもり。
肌と体の線を出すことによって、コンプレックスを魅力として昇華させることによって、やっと私は救われる。
私が肌を出すのは私のため。
よく冗談で周りの人に「私露出狂だから笑」って言うんですけど、正直1ミリも自分のことを露出狂だなんて思ってないです。私が私を好きになる方法なんです。

2022年も

彼女と最後に会ったのは2021年の10月の、けっこう最初の方かな。
彼女と会って少し経ってから実生活で色々あって、自分の周りの人間関係が変わったんです。
私は元々人間不信みたいになってしまっていて、誰を相手にしても言葉や行動の意図を探ってしまうとこがあって。だから余計にお金で繋がってる関係が少しラクだったんですよね。
だけど、ほんとに何年ぶりだろうってくらい久しぶりに、「この人には騙されていたとしても信じてみたい。この人の人生に興味がある」と思える人ができて。その人との出会いがわりと、昨年の人生のターニングポイント。
正直人をお金で買っている罪悪感もかなり感じていたし、足を洗うなら今だなと昨日の昼下がりに思いました、めっちゃタイムリーだけど。

私は今年、人間としての力をつけていきたいとずっと考えています。
女性としての魅力、自立できる経済力、この格差社会を生き抜く思考力と探究心、自分の生きる環境をつくりあげていく人間力。
全部完璧にはむりだけど、私はいつも手に入らないものばっかり欲しくなってしまうんです、ヒトもモノも。
本末転倒かもしれない、彼女に甘えることを卒業したところで、私が今そばにいて欲しい人は私の隣におちてこないかもしれない。
だけど私は、自分のために肌を出して、「私がいちばん魅力的でしょ?」ってその人に笑いかけると思います。
たとえ誰が相手でも、媚びるために、肉欲を掻き立てるために肌を出すことはきっとしない。そんな風に、歪な自己愛を抱えながら、誰かを愛することを新年の目標にする私のお話でした。


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