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悲しくなるとチョコレートが食べたくなる

毎日生きていて、楽しい〜!!!人生最高〜!!!ってなる瞬間より、死んだ方が幸せなんじゃない?みたいな瞬間の方が多い気がしてしまうのはどうしてだろう。涙がぐっと鼻の奥で疼いて、じっとりと心が濡れて重くなる時、どうしてチョコレートが食べたくなるんだろう。

甘いもの中毒

甘いもの、特にお砂糖の中毒性って科学的にも立証されているみたいですよね。脳が幸せ〜!って思うみたい。美味しいものは脂肪と糖でできているなんてこともよく言いますし。勉強や仕事の合間についつい間食しちゃうとか、夏場のアイスとか、生理前生理中に甘いものが無性に食べたくなるとか。五臓六腑全身が「あまーい!おいしー!」ってなる感覚、クセになりますよね。

もうちょっとがんばるためのお守り

日常生活の中で、ぐっと涙をこらえる場面が私はよくあります。うまくいかなくて悔しい時、自分の気持ちを伝えられない時、周りの人達がうんと遠くに感じる時、未来の漠然とした不安に襲われる時。

そういう時ぶわっと感情の波に飲み込まれそうになるんですけど、口元をきつくしばって食いしばるんです。だめだ、このまま流されちゃいけないって。多分その波に身を任せてみたら、死という甘く恐ろしい未知なる誘惑の手を取ることになるかもしれません。

そしてその大きな波が引いて行く時、その波は私の周りにあった世界をひっちゃかめっちゃかにして、混沌とした残骸に変えて引いていく。私は自分の中の散らかったものたちをひとつひとつかき集めて、元あった場所にもどしたり、新しい場所に並べなきゃいけません。そんな時にきまって、チョコレートがたべたくなります。カカオの香り、舌に溶けていく甘さが喉を通って、心を通過して、胃にたどり着く。その甘さは私に優しい甘さ。

まだ戦える、チョコレートの甘さは私にほんのちょっと勇気をくれます。私への「がんばってるで賞」。今日はどんなチョコレートを買おうかと思いながら、電車にゆられる私のお話でした。

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