デザイナーの自己分析
こんにちは。九州のフリーランスデザイナーの
Maru.(まる)です。
DTPを中心にWEBとUIデザインに領域を広げ、お仕事しています😉
そんな私の最近を綴ります。
突然ですが駆け出しフリーランスのみなさん。
自分の説明ってうまくできますか?
幸運にもお仕事のご依頼は紹介ばかりだった私。
先日、新規営業をしてみた時、ふと気づく。
…あれ?自分がどういう人間か、明確に言葉にできていない…。😰
先方からモワモワと溢れ出る
「結局は何つくる人?」
「何ができるの?」
という空気。
対して妙にはっきりと断言できない、わたし。
これじゃマズイ。
自分ってどんな人間?
どんなものを作る人?
何が好き? 何が得意? どんな人? 何してる人?
「3分で」などで自己紹介する時にふと、困ってしまった。
そういえばわたし。
デザインする上で、依頼者の目的を果たすことしか考えてなかった。
自分のカラーを消し、相手の目的に合わせ、デザインの効果で最大限に広報する。自分の主張よりまずクライアントの商品を立て、目的を果たすためにデザインする。機能する為のデザイン。
言いたいことや伝えたいことは「何を宣伝したいか」によって変わる。
自分が何が好きか。どんなものが作りたいか。
自分を主体に考えて、明確に言語化したことがなかった。
それはデザイナーとして、間違ってはいないとは思う。
仕事としてデザインするのであれば、むしろそれが正解だと思う。
ただ、全く私のデザインを見たこともない人に自分をアピールする時、
ハラ落ちする言葉で相手を安心させねばならない。
「デザイナーさんなら、デザインにこだわりがあるだろう」
「デザイン、好きなんでしょう?」
絶対、思ってると思う。
私だって建築家さんに内装を設計して欲しい場合、そう思う。
・この人の得意分野って、なんだろう?
・自分がいま作って欲しいものとマッチするだろうか? と。
いかん!
いま目の前にいる初対面の方の頭の中には「なんかデザインを作ってくれる人なんだな」ぐらいのフワフワ綿菓子のような認識しかされていない。
相手の目の泳ぎ方でビシバシ伝わってくる…。
目的に合わせてデザインするけれど
好きなテイストはコレ。得意な分野はコレ。
今まで自分の得意分野というのを深く考えたことがなかった。
でも、得意なテイストはなんとなくわかる。
今までの経歴から振り替えり、棚卸しをしてみよう。経験と案件が多い分野が、得意分野なはずだ。
新卒でファッションビルの広報や広告デザインの事務所に入社し、音楽・ファッション関連のグラフィックの多いデザイン事務所を経て独立。
前職ではアパレルECを運営する商社のEC運営兼インハウスデザイナーとして勤務していた為、ファッション・音楽要素が強めのデザイン。加えて近年プログラミングとアプリ開発を学んだことでWEBやUIデザインも始めた。
通っていたスクールがスタートアップの起業を応援する学校だったため、世の中に役に立つしくみ作りやDX推進的な未来の生活を感じさせるビジュアルも得意だ。
よし! ある程度自分の得意な分野がまとまったぞ!
意気揚々とスライドに集約し、自己PR用の資料をまとめて、いろんな方に見せてみた。しかし、数多くいただいたのは意外なご意見だった。
この中で、「好き」なデザインって、どれですか?
…。ドッキーーーーーーン!!!!💦
「自分の中の得意分野=好きなデザイン」かと思っていた。しかし。
目の前にあるのは仕事として作ったものばかり。100%クライアントを気にせず自由に作ったものは… 「ない」。デザイナーとして自分を説明するには、仕事としての実績でないと、信用を得られないと考えていたからだ。「実際の仕事」であることにこだわっていたし、むしろそうじゃないといけないと思っていた。 でも。
「この中で好きなデザインはどれですか?」この質問が複数人から出た。
ということは、わたしの個性がハッキリしたものも、見たいということ。
今までそれをできるだけ目立たなくしてきた。商品を立てるのが「機能するデザイン」だった。でも、同じ意見が何人も。
「らしさ」があるものも見たい。
この人はこんなものを作る。とわかりやすく脳にインプットされるもの。
見る側は、それを欲しているということ。
仕事ではなく、自由に作ったポートフォリオも、別で用意した方がいい。
中庸になんでもこなせるスキルがある、と証明できるポートフォリオとは別に、
自分の好きな世界観はコレ、と、自由に作ったポートフォリオも制作した方がいい。
そう感じた。
実はそういう結論に至った自分が、衝撃的だった。
… その理由は、また次回に。
【編集後記】
皆さんに見せたスライド。一つ一つのご意見が本当に宝物。
照れずに見せることで開く扉がありました。ありがとうございました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?