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生と死を見つめて

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#うつ

こんな世界はぜんぶ嘘だから

こんな世界はぜんぶ嘘だから

「こんな世界、ぜんぶ嘘なんだよ、始めからぜんぶ無かったんだよ、きっとただの悪い夢なんだよ」

この言葉を自分に言い聞かせ、何度、この現実から逃れたい、あの雲の上に消えてしまいたいと思っただろう。何度、「自分に正直に生きたかった、でも正直に生きれませんでした」と後悔しただろう。

目を閉じても息が上がってしまって呼吸が苦しくて眠れない。薬を何錠飲んでも直ぐに寝付くことが出来ない。

布団の中で冷えた

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1月16日の夜、雪明かり②

1月16日の夜、雪明かり②

あの日から、1年が経った。

先の見えない未来への不安を、眠れない夜を何度も過ごしてきたことを、心が壊れるまで努力してしまったことを、知って欲しかった。

何も理解を示さない両親に自身の苦しみを分かってもらいたかった気がする。そのための、最後の手段だったんだろう。

高校時代、登校するものの朝から嘔吐したり、過呼吸起こして倒れたりと授業をまともに受けられなくなった。見えない筈のものが見える。治まら

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呪いと祈り

呪いと祈り

今年1月から現在12月までを少し振り返る。

2020年12月、整形外科に入院していた。

飛び降り時の怪我で、治療のため入れた金属を抜釘する手術を受けるためだ。

そしてあと1ヶ月程で、飛び降り自殺未遂から1年が経つ。そもそも今回の入院、手術は、私が飛び降りなんて馬鹿馬鹿しいことをしなければある筈の無かった事だ。

今年の1月、私は空を飛んだ。

今でもその感覚を忘れられないままフラッシュバック

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精神科閉鎖病棟に入院した話

精神科閉鎖病棟に入院した話

このnoteでは、初めて精神科へ入院する方や、閉鎖病棟の実態が知りたい方のためにも記録しておく。あくまでわたしの入院した病院の経験上なので、注意してほしい。

きっかけ「死にたくなるの?じゃあ、入院して治療してみようか」という主治医の一言で、9月9日から1週間ほど精神科の閉鎖病棟に入院していた。

その数日前から希死念慮が増してきて、あぁ、このままじゃまた自分が駄目になる、自殺衝動を起こしかねない

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