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日常の花束

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星空に恋う

突然の別れ、どうか悲しまないで。
鬱や精神疾患は死ぬこともある病気なので。この世は童話やおとぎ話じゃないんだから。死んだら小さな箱に詰められて、冷たい土に還るだけなので。私は美しい花にもお星様にもなれないので。
自殺で死ぬのなら、地獄で永遠に苦しむのかな。
愛する人たちを深く傷つけた罪の罰は想像もつかない程に重く苦しいよね、きっと。

尤も、私は死後の世界など信じていないけれど。
死んだら、心も何

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星になりたい

星になりたい

本当に馬鹿な話。
私がこの世を去ろうが、
どうせ、高い雲の上で煌めくお星様にも、朝日に照らされて、朝露で輝くお花になんかなれないことくらい、分かっている

好きな音楽も、響かない、うるさいって親の言葉がフラバして、じっと聴いていられない
遠方からの手紙の返事を受け取っても、何も感じない
庭に咲くさまざまな花にも、実を言うと、興味が薄れている

再び、空虚な日々に心を蝕まれている

死ぬことを考えて

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2022/08/03 雨の雑記

「雨は透明なのにどうして目に見えるの?どうすれば絵に描けるのだろう?」

登山で「山頂ですよ、今私達は雲の中にいるんですよ」と話す引率の先生に、

「雲はどうして掴めないの?白くて甘い、わたあめじゃなくて残念だったよ。」

と言った幼少期の私に、大人になった私が、その現象を科学的に説明してあげることが出来たなら。

当時の私は喜んだだろうか。どんな顔をしただろうか。

しかし、私にはそれは出来なか

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三十一文字の宇宙で

三十一文字の宇宙で

「音もなく涙を流す我がいて授業は進む次は25ページ」/キリンの子鳥居歌集 より

たった31文字の言葉だけで、心が震え、気づいたら視界が滲む。涙が頬を伝う。初めての経験で戸惑った。勝手で稚拙な解釈だが、自分の過去や心情に照らし合わされ、共感し、胸が詰まった。この歌人の言葉の持つ力の大きさを思い知らされた。

冒頭に引用したのは、歌人 鳥居さんの詠んだ短歌である。

今年の春先、歌集「キリンの子」

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拝啓、愛しきぬいぐるみたち

拝啓、愛しきぬいぐるみたち

2022年2月22日寅(ネコ科)年スーパーネコの日に便乗して、大好きなネコのぬいぐるみの話でもしようと思う。

4年前、インターネットで見かけたあるネコのぬいぐるみに一目惚れした。澄んだ大きな青い瞳、真っ白な毛、あんまりに可愛い。可愛すぎる。まさに私の理想のネコのぬいぐるみ。喉から手が出る程欲しくてたまらず、4年間ずっと雑貨店などを探し回った。それでも出会えない。どのブランドやお店のものかといった

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まっくらな夜に浮かぶ星みたいな錠剤を飲みこんで、過呼吸の末に見た、朝焼け、すごく綺麗だったな
現実は、病気病気障害障害言われて辛いから
朝は朝露で煌めく花になって、夜は高い雲の上で星になりたい
私は朝焼けに希望を見出したかった、ただそれだけ