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百貨店の起死回生は、化粧品と美術品にかかっている?
百貨店の売り上げが低迷していることはよくニュースで流れている。
今回は伊勢丹と高島屋の決算から百貨店のいまを探る。
こちらの記事にもあるように洋服の売り上げが低下しており、
実際に伊勢丹・高島屋の決算資料でも見て取れる。
資生堂が力を入れている?百貨店での販売
しかし、前回の記事にて、資生堂は百貨店経由の売り上げが伸びていることを話した。
この事実は、百貨店側の決算資料からも見てとることができる。
伊勢丹・高島屋の化粧品セグメント売り上げ
2019年度はコロナの影響が含まれているので、前年度よりも売り上げが落ちてしまったが、ここ3年は伸びていたことがわかる。
百貨店は基本的にはどの商材でも、前年よりも売り上げを落としてるのだが、実はもう一つ、前年よりも伸びている領域がある。
伊勢丹 高島屋の美術・宝石・貴金属売り上げ
それが美術、宝石、貴金属類である。
化粧品と美術・宝石との共通点
2つの商材の共通点はなんだろう。
前回の記事で、スキンケアという商品は、誰にでも当てはまる正解がなく、正解が分かるまでに時間がかかると述べた。
正解があやふやなので、詳しい人に尋ねたくなる商材だと。
宝石や美術品は、本物か偽物かの正解は存在するが、専門家の意見を聞かないとはっきりしない。
ここでも、詳しい人という共通点がある。
中価格帯の専門店街がない
また美術品のうち、絵画に関してだが、
百貨店での売られているものは価格が10万円超え30万円以内くらいである。
リアルに高い絵画は桁が1つ増えてしまうし、
高めのインテリアショップで売っているものは数万円から10万円、フランフランなどで売っているのは1万円以内くらいの価格帯になっており、
百貨店はちょうど穴が空いたところの価格設定になっている。
また、絵画に関しては、ルミネのようにそのフロア全部ファッションを売っているという専門店街が存在しない。
この中価格帯で専門店街が存在しない点は、化粧品と共通するところである。
インテリアとしての絵画は正解がはっきりしていない
絵画は、本物か偽物かの正解は存在する。
しかし、この絵を飾ると部屋がどういう印象になるとか、どの絵が家の壁の色に合うとかを知っている人はまだ少ないように感じる。
インテリアショップではちょこちょこアートを売り出すケースが増えてきたため、
この流れに百貨店が勝てるかは見守りたいところ。
まとめ 百貨店の勝機
・正解がはっきりしていない商材
・購入にじっくり時間をかけたい商材
・中価格帯の商品
まとめると、
市場の全体の流れを見ながら、この条件を満たす商品を絶えず探し続けることが、百貨店の生き残る道ではないかと今日のところは結論つけたい。
百貨店で私が買っている化粧品
わたしも百貨店でいろいろ肌のことを相談して、以降購入しているふき取り化粧水。使うようになって眉毛の上のニキビはできづらくなった。
使用にはコットンが必須で、コットンにこの化粧水をしみこませて、こすらないようにふきふきする。使用後はコットンが黄色くなっており、皮脂がとれていることがよくわかる。
※こちらのリンクは「Amazonアソシエイト」のものです。
出典 伊勢丹決算資料
https://www.imhds.co.jp/ja/ir/settlement/index_of_accounts.html
https://pdf.irpocket.com/C3099/yCGV/KfKW/mj7D.pdf
https://pdf.irpocket.com/C3099/FMlK/opf3/esio.pdf
https://pdf.irpocket.com/C3099/bGi3/j2xf/X20W.pdf
https://pdf.irpocket.com/C3099/iQkZ/PxKy/omgT.pdf
出典 高島屋決算資料
https://www.takashimaya.co.jp/base/corp/topics/200413x.pdf
https://www.takashimaya.co.jp/base/corp/topics/190408d.pdf
https://www.takashimaya.co.jp/base/corp/ir/tanshin/pdf/2018/2018_0410_hosoku.pdf
お金を稼ぐということが大変だということを最近実感しています。サポートいただけると幸いです。