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旅が本当に嫌いかを確かめたくて、旅に出た。その2 宿泊と温泉編

前回の旅行でそこまで旅は嫌いでないことを知った僕は、たまには遠出してもいいかなという気持ちになっていた。

江ノ島の旅で自然を見ることが好きになったので、明治神宮の森をみたり、家に花瓶を増やして植物を飾っていた。

旅が嫌いな理由はまだ残っている

しかし、これで旅が完全に好きになったかというとそうではない。

一番嫌いな要素が片付いていない。
お風呂と宿泊だ。

前回、旅行が嫌いになった原体験は修学旅行だと書いたが、
団体でお風呂に入ることがすごく嫌だった。
同じ部屋で寝ることも嫌いだった。

また、引越しの都合などでビジネスホテルに泊まったことが何回かあるが、
心が落ち着かず、一度もベッドで熟睡できた試しはないし、お風呂も備え付けのシャワーしか使わなかった。

嫌いな理由を確かめる旅の今回の目的

そこで、次の旅はこれらの嫌いな理由を見つめることを目的にすることにした。

1. 家から遠く離れた場所で寝ることに耐えられない
2. 旅先のお風呂が好きじゃない。特に共同温泉が嫌い

前回ぼっち旅が楽しかったこともあり、ひとまず団体旅行や大浴場は候補から外した。
集団行動とお風呂・宿泊の問題は切り分けることにした。

家より良い施設に泊まれば良い

旅にお金かけるなんでバカバカしいと思っていたタイプなので、いままで宿泊するときは、安いビジネスホテルにしていた。

このケチさが問題と仮定して、逆にハイスペックの施設を探すことにした。

部屋が狭くて圧迫感を感じるなら広い部屋にすれば良い、
他の人がいるから温泉に入れないなら、貸切の温泉にすればよいという発想だ。

いろいろ悩んだが、最終的にこちらの宿に決めた。

ここのキングサイズベッド+自室露天温泉プランだ。

箱根に向かう

バスタ新宿から2時間ほどかけて箱根に向かう。
バスのチケットを買うときに戸惑うかなと思っていたが、スムーズに終わった。

バスの揺れは結構辛かったが、目的地の箱根仙石に到着。
非常に区画が広く取ってある住宅地(別荘地?)の中に旅館があるらしい。

雨が降りそうな天気もあって、誰も歩いていなかった。
人がいないのもたまには良いなと思いつつ、旅館へ進む。

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旅館について、チェックインをする。
やはり、数万円払う宿は全然違う。
手続きを待ってる間に紅茶のサービスがあった。
周りはカップルが多いのかと思いつつ、天井を見つめては紅茶を飲む。

夕ご飯までは時間があったので、名物のススキを見に行くことにした。

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宿泊日の前に強い雨が降っていたことで、ススキ畑の中には入れなかったのだが、黄色の世界が広がっているのがすごくきれいだった。
風が強い日だったので、遠目からでも分かるほどススキが波をうっていた。

写真がきれいに撮れないものかと角度を変えて試行錯誤した。

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(カメラスキルがほしい。。)

旅の目的

部屋に帰ったあとは、旅の目的の一つ、個室の半露天風呂に入ることにした。

案外、温泉は好きだったようだ。
脚を伸ばせるのが気持ちいい。
熱くなりすぎないように窓を少し開けておく。
昼間からお風呂に入ったのだが、窓の外から見えるお庭がきれいだった。

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こういう風に背の高い緑で敷地が囲われているため、裸でも見られる心配はない。

熱くなったら立ち上がって庭を見て、しばらくしたらまた浴槽に入ってを1時間繰り返した。
(写真スキルがなさすぎるので、旅館のためにお風呂の写真はやめておく)

お風呂から上がったあとは、もう一つの旅の目的地であるキングサイズのベッドで少し横になることにした。

キングサイズは興奮した。
身体を大の字にしてもベッドが余る。
身体を1回転しても2回転しても余裕がある。

メーカーは不明だが、部屋のソファにリーンロゼを採用していたので、相当高いベッドであることは想像がついた。
固さの残るマットレスではなかった。外泊で横になっていたいと思ったのは初めてだった。

長い夜が来た

夜になって食事を食べた。
コース制なこともあって、1時間半は食事の時間だったはず。
国産牛ってやっぱり美味しいんだなと、食事をケチらなくてよかったとしみじみ思いながら食べた。

その後、もう一回、さきほどの半露天風呂で1時間くらい過ごした。

宿泊している部屋は離れになっていて、離れ用のエントランスロビーがあったので、そこに行くことにした。
寝るには早い時間だったが、箱根まで来てテレビを見る気分ではなかったからだ。

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ホールには誰もおらず、外は雨が強く降っていた。

写真の赤いソファに腰掛けて、雨音を聞きながら、ライトアップされた木を1時間くらい見ていた気がする。

雨音を聞きながら、この旅は贅沢な時間を過ごしているんだなと実感した。

お風呂だってシャワーを浴びればいい、ベットもシングルサイズで寝ることはできる、人口密度が高い施設に泊まることもできるが、
いつもよりもじっくり時間をかけて、いつもより広くて静かな空間にいる。

雨音だって雨さえ降れば聞けるが、特別に感じたのは、旅のなせる業なのだろう。

そのあと、キングサイズに改めて感動を覚えつつ、眠りについた。

帰りのバスの時間を間違えてしまったが、

翌朝になって、帰りのバスの時間に余裕を持ちすぎていたことが判明した。

一人で時間を潰さないといけないのかと落ち込んでいたのだが、旅館の方に事情を話すと、チェックアウト後もバスの時間まで旅館にいてもいいよと言ってくださった。

途中、ご好意でコーヒーを出してもらった。
美味しい。これがコーヒーのコクというものなのかと感動した。

バスの時間まで、番頭さん(?)とお話をしていた。
ススキの話、一人旅の話、停電の時の話いろいろ話した。
お相手のトークスキルのおかげとは思うものの、僕は旅行先の人と話すことが好きだったようだ。
普段の生活では関わることがない人の話を聞くのはとても楽しかった。

その後、バス停まで送ってもらって、東京の自宅に戻ってきた。

旅の振り返り

今回の旅も収穫が多かった。

1. 家から遠く離れた場所で寝ることに耐えられない
2. 旅先のお風呂を好きじゃない。共同温泉が嫌い

1は、リッチなベッドなら平気だった。
2は、個室についてる温泉は大好きなようだ。

もともと予定していた目的だけではなく、他の旅が好きではなかった理由もクリアできた。(前回の旅が嫌いな理由リストより)

3. 行った先での料理とかが高いからきらい
4. 一人ぼっちの旅がきらい

3は、高い料理を注文すると、普段食べない食材を食べれて、よい刺激になる。
4は、高い旅館だとホテルスタッフとの会話があるから、ぼっちじゃなくなるのかと知れた。

一方で、目的地までの移動時間が嫌いな件は、やはり解消しなかった。2時間強のバスは辛かった。

今回の件ではっきりしたのは、
僕はケチった旅行は嫌いで、お金をしっかりとかけた旅行は結構好きということ。

お財布の都合上で何回もいけないが、たまにはこういう非日常を味わう旅行はいいなと感じた。

次回の目標

まだ確かめていない項目がある。
飛行機は大丈夫か?と旅行先でのアクティビティに耐えられるか?である。

行った先で料理体験とか試してみたいのだが、いまはこのご時世で東京からは旅に行けない状態になってしまった。。

旅が嫌いな理由を確かめる旅の3回目ができるのは、いつになるだろうか。

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