空冷

好きな本や番組についての紹介と、読みたい本や記事の探し方などについて書いていきます。仕…

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好きな本や番組についての紹介と、読みたい本や記事の探し方などについて書いていきます。仕事の話はしませんが教育関係です。乱読のため本の紹介ジャンルはばらばら。かられい。 ※未読の記事には「スキ」は付けません。

マガジン

  • 誰かのための名探偵図鑑

    「発表からあまりに時間が経過しており収録メディアの入手が困難」 「作品のほとんどが短編な上に、数が少なすぎて刊行に至らない」 「作者の他の作品の探偵役が有名過ぎて話題に挙がらない」 ※必ずしも人気がないことを意味しない。 上記のような理由から相対的に情報が少ない創作名探偵の解説を行う記事を作成、アーカイブするマガジン。

  • 今日の空冷

    その日に読んだこと・聞いたことなどをまとめた気まぐれ更新日記。末尾には過去に読んだおすすめの本を簡単に紹介。

最近の記事

誰かのための名探偵図鑑No.2「桜総一郎(桜神父)」

桜総一郎(桜神父)は、青木吾郎(原作)・小川幸辰(漫画)コンビによって生み出された名探偵。「桜神父の事件ノート」のシリーズ名でアフタヌーンコミックスから出ているコミックス全2巻にて活躍する。 ・『栄光館殺人事件(桜神父の事件ノート①)』 ・『孤島館殺人事件(桜神父の事件ノート②)』 名探偵の特徴神父が登場するシリーズということもあり、作品にはキリスト教の知識がふんだんに盛り込まれている。それらの知識がなければ解けない謎はほとんどないが、

    • 誰かのための名探偵図鑑No.1「S夫人」

      S夫人は推理作家・大倉燁子の創造した名探偵。1934年デビュー作「踊る影絵」(元タイトルは「妖影」)にて登場し、翌年刊行された同名の単著では複数の短編で活躍する。 名探偵の特徴外交官の妻であったが、夫の没後探偵趣味が高じて探偵事務所を開く。夫とともに世界を回っていたため世界情勢に詳しく、また変装の達人でもある。本名は不明で助手の台詞の鍵括弧のなかでも「S夫人」と呼ばれている。モデルは著者(大倉燁子)本人か。 普段は語り手であり、そして事務所の助手でもある「私」(女性)と共

      • 「誰かのための名探偵図鑑」をはじめたい

        毎年恒例の多忙期間を過ぎ、何か書こうと思い立ったのだが、いろいろ使い方を忘れてしまっている気がする。まあその点は追々慣れていくしかない。 さて本題。 『名探偵コナン』の単行本カバーに「青山剛昌の名探偵図鑑」という名の各種メディアに登場する創作探偵の紹介文が載っていることは有名である。単行本が100巻を数えた今となってはついにその数も100人(99人+1匹?)に至ったわけだが、ここでちょっと待ってほしい。他にも紹介しきれない素晴らしい名探偵はたくさんいるはずだ。本稿は「まだ

        • 今日の空冷〜2021/08/19〜

          そろそろ試験の勉強を始めなくてはならない。読書も8月中は好きなものを読んでいたいが……。 今日は読書に絡めた野球ネタ。 ・オオタニサンが40号本塁打&8勝目 もはや異次元過ぎて言葉がない。私はダルビッシュを応援していたのだが、ここまで大谷が話題になると他のメジャーリーガーの名前が上がってこなくなる。悩ましい。 個人的には大谷が怪我せずシーズンを戦い抜くのならタイトルを取らなくても構わない。もうすでに誰もが彼を認めている。 世界のオオタニサン。雨天延期続

        誰かのための名探偵図鑑No.2「桜総一郎(桜神父)」

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        • 誰かのための名探偵図鑑
          3本
        • 今日の空冷
          6本

        記事

          『嘘解きレトリック(別冊花とゆめコミックス)』全10巻を読んだ感想

          『嘘解きレトリック』1〜10巻 都戸利津著 白泉社 2013.6-2018.8(単行本) レトロモダン路地裏探偵活劇。 私の「ウソじゃない」は人が人を信じるのとは違うけれど、信じてもらえることで心が強くなるのは分かります。(第5巻より) 基本的に一定の期間より前に読んだ作品の感想については、ひとつの記事として扱ってこなかった。しかし1度くらい漫画を紹介してみたいと思った時、どうしてもこの作品を選ばずにはいられなかった。これだけ好きな作品なのに、一度もきちんと文章にしたこ

          『嘘解きレトリック(別冊花とゆめコミックス)』全10巻を読んだ感想

          今日の空冷〜2021/08/15〜

          ※今日は真夏のホラー特番についての話がメインのため、怪談の類が苦手という方は閲覧を控えるのをおすすめする。 ・「北野誠のズバリ」の怪談てんこもりを聴き直す 東海エリアで聞くことのできるCBCラジオの人気番組「北野誠のズバリ」。メインMCの北野誠氏といえば数々の怪談番組・イベントに関わっており、この番組でも毎年お盆の時期になると平日5日間をまるまる怪談ウィークにあてている。 実際この企画は大盛況のようで、MBSラジオで特集の組まれる「北野誠の茶屋町怪談」同様YouTubeに

          今日の空冷〜2021/08/15〜

          今日の空冷〜2021/08/12〜

          読書記録を中心に書いていると、いつの間にか読書記録のために本を読んでしまっているもの。それはそれで構わないのだが、読書の話だけというのももったいない。ということで久しぶりに日記も再開しようと思う。 ・「ワッフルとモチ」が面白い 休みの日によく聞いているラジオ番組のアナウンサーが紹介していたのだが、Netflixオリジナル番組に「ワッフルとモチ」という食育番組がある。この番組の制作には元アメリカ大統領のオバマ夫妻が関わっており、食育に関心の強いミシェル・オバ

          今日の空冷〜2021/08/12〜

          『ボーンヤードは語らない(マリア&漣シリーズ)』を読んだ感想

          『ボーンヤードは語らない』 市川憂人著 東京創元社 2021.6 発売からひと月以上経過してしまったらしい。5年前に刊行された著者のデビュー作『ジェリーフィッシュは凍らない』でスタートしたマリア&漣(れん)シリーズ。本作はシリーズ初の短編集であり、書籍としては第4弾にあたる。 独特の世界観とキレモノ刑事のバディがハイレベルな推理を披露する展開は相変わらず。意欲的に読者を騙しに来る著者の手腕は短編ではどう光るのか? 結論から言うと作品の舞台がいいアクセントになった面白い本格

          『ボーンヤードは語らない(マリア&漣シリーズ)』を読んだ感想

          読書感想文課題図書で1番のおすすめ『ぼくのあいぼうはカモノハシ』を読んだ感想

          昔から繰り返し言っているが、私は夏休みの読書感想文の宿題が大嫌いである(だった)。などと太いフォントで書かなくても日本の小学校に通っていた人の過半数には共感してもらえるのではなかろうか(※個人のイメージ)。 ……と、この調子で書いていたらいつの間にか「いかに私は読書感想文が嫌いか」という主旨の長文が出来上がりつつあったので方向転換しよう。 こんな読書感想文嫌いの私だが、ゆえあってここ3年ほど小学生の読書感想文課題図書を追いかけ続けている。毎年すべてではないがほぼ目を通して

          読書感想文課題図書で1番のおすすめ『ぼくのあいぼうはカモノハシ』を読んだ感想

          『人類はふたたび月を目指す(光文社新書)』を読んだ感想

          まさかこんなに調子不良が続くとは思わなかった。立ち直りはじめてようやく気づいたが、原因は「休みに仕事のことを考える」ことだったように思う。ということでしばらくは別のことを考えていたい。 『人類はふたたび月を目指す(光文社新書)』 春山純一著 2020.12 光文社 1か月ほど前から本も読めるようになったので、ここひと月ほどで読んで面白かった本を紹介したい。今回はこの『人類はふたたび月を目指す』である。 月と言えばアポロ計画、アポロ計画と言えばアポロ陰謀論

          『人類はふたたび月を目指す(光文社新書)』を読んだ感想

          『聖なるズー(集英社学芸単行本)』を読んだ感想

          『聖なるズー(集英社学芸単行本)』 濱野ちひろ著 2019.11 集英社 性やセックスについて語ることができるようになるため「動物性愛(ズーフィリア Zoophilia)」の研究を始めた著者が、主にドイツで出会ったズーファイル(動物性愛者(Zoophile)以下、ズー)当事者たちに取材して回ったノンフィクション。著者が自身の体験を交えつつ、ズーの人々と関わって考えたことが中心となっているため、研究書然とした読みづらさはない。しかしセックスにまつわる数多の考察が、私が今までに

          『聖なるズー(集英社学芸単行本)』を読んだ感想

          今日の空冷〜2021/01/29〜

          ダメダメな2日間だった。 あまり明かさないのだが、私は幼少から冬季うつに悩まされており、今月の半ばぐらいからとにかく調子が上がってこない。 今年は11月ぐらいに調子が悪くなり、「早いな」と思っていたが、今が一番ひどいかもしれない。 自殺を考えたことは一度もないし今後もないだろうが、集中力とやる気の低下、過眠状態は正直かなり困る。 読書がまるきり進まないし、予防や対策をする気力が起こらないのが悩みの種。なによりこんなことを話してもただの怠けと言われるのが世の常

          今日の空冷〜2021/01/29〜

          今日の空冷〜2021/01/27〜

          ・「コロナ禍の成人式、自治体で対応分かれる」プチ鹿島、荻上チキが新聞社説を読み比べ▼2021年1月11日(月)デイリーニュースセッション(荻上チキ・Session)を聴いた話 この番組の恒例行事を忘れていて今さら聴く。成人の日は新聞の社説なんかがこぞって新成人にマウントを取りに来るので、この番組は毎年(だと思われる)それらの新聞にツッコミを入れている。しかし今年はコロナのせいか全体的に若者へのいちゃもんは少なめだったそうな。 ・「冒険! 世界ミステリーハン

          今日の空冷〜2021/01/27〜

          今日の空冷〜2021/01/26〜

          ゆえあってしばらくは好きな本を読んだり感想をまとめたりする時間が取れそうにない。そのため来月半ばあたりまでその日あった出来事や知ったことを書く日記を始めようと思う。一応各日の日記の最後では好きな本を簡単に紹介する予定だが、どれだけ更新できるやら。 ・「“携帯電話料金の値下げ”に“5G” モバイル業界の今を知る」石川温×荻上チキ▼2021年1月19日(火)放送分(TBSラジオ『荻上チキ・Session』)を聴いた話 TBSポッドキャストがなくてもSpotifyがあれば番組の

          今日の空冷〜2021/01/26〜

          『性風俗シングルマザー 地方都市における女性と子どもの貧困』を読んだ感想(再掲)

          ※この記事は空冷がnote内の別アカウント(すでに削除)にて2020.2.25に公開した記事を再びアップしたものである。 『性風俗シングルマザー 地方都市における女性と子どもの貧困』 2019.12 坂爪真吾 集英社 坂爪さんの著作を読むのはこれでおそらく5冊目。最初のうちは発売するたび追いかけていたが、『はじめての不倫学』(光文社新書)あたりから執筆スピードが早くなって完全に置いていかれてしまった。 本書は貧困や就労といった現代社会の問題の集積地といえる「地方都市の風俗

          『性風俗シングルマザー 地方都市における女性と子どもの貧困』を読んだ感想(再掲)

          (第1回)空冷の本の調べ方を最初からていねいに「ブックマークアプリを使ってみる」

          いつだったか「読む本はどこで見つけてきているんですか?」と同業者に尋ねられたことがある。そこでふと考えた。私はどのように本を探しているのだろうかと。 ということで、である。 「本の紹介だけしていてもつまらないよなぁ」と、今回から本の調べ方や情報の収集の仕方も紹介してみることにした。これには各々の方法があると思うが、あくまで私のやり方ということにご留意いただきたい。また基礎の基礎から紹介したいため「そんなこと知ってるよ!」という方も多いかもしれない。その点もご了承いただけると

          (第1回)空冷の本の調べ方を最初からていねいに「ブックマークアプリを使ってみる」