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今日の空冷〜2021/01/27〜

・「コロナ禍の成人式、自治体で対応分かれる」プチ鹿島、荻上チキが新聞社説を読み比べ▼2021年1月11日(月)デイリーニュースセッション(荻上チキ・Session)を聴いた話

この番組の恒例行事を忘れていて今さら聴く。成人の日は新聞の社説なんかがこぞって新成人にマウントを取りに来るので、この番組は毎年(だと思われる)それらの新聞にツッコミを入れている。しかし今年はコロナのせいか全体的に若者へのいちゃもんは少なめだったそうな。

・「冒険! 世界ミステリーハンター」Season2 episode 3「吸血鬼伝説の起源」視聴

ジョシュ・ゲイツが世界の未解決事件を探るシリーズ。今回は吸血鬼伝説を巡って東ヨーロッパへ。ドラキュラと言えばヴラド・ツェペシュ(三世)がモデルとされるが、ルーマニアにはもともとそれらしい起源があったという。その名もストリゴイ。死んだ後に復活して人々の精気を吸い取ってしまうゾンビのようなものだとか。その伝説を鵜呑みにしたのか、21世紀にもなってある田舎町で死者の墓を掘り起こし、遺体の心臓を焼いてそれらをみんなで呑んだなんていう常軌を逸した(と我々の常識なら思う)出来事も起こっているとのこと。昔読んだ佐藤亜記の『吸血鬼』という小説があるが、今も似たような伝承が残っていることにゾッとした。

・東西方言のフシギ

東西文化について人に話をしようとして、文化の違いの例として何を挙げるか考えた。そこで思い出したのがこの本の一節だ。

「スコップとシャベル、大きいのはどっち?」
こう聞かれたらあなたはどう答えるだろう? もちろん写真やイラストなどは提示されない。人によって判断は違うだろうが、私なら迷わずシャベルと答える。驚いたのはどうやらこの問いに対する答えには地域差が存在するということ。シャベルと答える人は西日本に多く、スコップと答える人は東日本に多いらしい。


シャベル
土砂・石炭・雪などをすくったり掘り起こしたりするのに用いる、さじ状の道具。ショベル。→スコップ
[補説]東日本では大型のものをスコップ、小型のものをシャベルといい、逆に西日本では大型のものをシャベル、小型のものをスコップということが多い。JIS規格では、上部が平らで、土を掘るとき足をかけられるものをショベル(シャベル)とし、上部がなだらかな曲線状のものをスコップとしている。また、土を掘りやすくするために先が尖っていているものをシャベル、雪かきをするための先がまっすぐなものをスコップと区別する場合もある。(デジタル大辞泉より)

国語辞典にもこう書いてあるのだから驚きである。地域によって方言が違うのは理解できるが、真逆の解釈になるのはなぜなのか。初読時にこの一文を見つけてびっくりした私は、某SNSで関係者たちに問いかけた。東京の知人からいち早く「スコップでしょ?」と返ってきたことは今も忘れられない。

・今日のおすすめ

紀伊國屋じんぶん大賞2018受賞作。「能動態に対するのは受動態」。当たり前だと思っている文法のルールにあなたは疑問をもったことはないだろうか? 能動態の逆は必ず受動態なのだろうか? どう考えても能動的とは思えない行動が文法上では能動的行動とされたり、その逆があったり……。実はかつて能動態に対するもうひとつの態「中動態」が存在していたという。
一般向けとするには少々難しい哲学書だが、人の行動は能動/受動の二元論に収まらないという事実を知れるだけでも充分価値がある。意志や責任という言葉に振り回されて生きづらいというあなたへ。

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