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(第1回)空冷の本の調べ方を最初からていねいに「ブックマークアプリを使ってみる」

いつだったか「読む本はどこで見つけてきているんですか?」と同業者に尋ねられたことがある。そこでふと考えた。私はどのように本を探しているのだろうかと。

ということで、である。
「本の紹介だけしていてもつまらないよなぁ」と、今回から本の調べ方や情報の収集の仕方も紹介してみることにした。これには各々の方法があると思うが、あくまで私のやり方ということにご留意いただきたい。また基礎の基礎から紹介したいため「そんなこと知ってるよ!」という方も多いかもしれない。その点もご了承いただけると嬉しい。

第1回は図書の探し方に限定し、ブックマークアプリについて話をしたい。

どこで本の情報を得るか?

「情報収集に使えるからTwitterをやるといい」

昔むかし、超のつくような凄腕の上司が酒席で口にしていた言葉の一部である。右に倣って始めたTwitterだが、まさか出版社アカウントを片っ端からフォローして本を探すツールにしているとは思わなかった。
昨今では王様のブランチや(久しく取り上げられていないが)アメトーークの読書芸人など、本の紹介に定評や影響力のあるテレビ番組が多い。他にもブックチューバーを名乗るYouTuberたちの台頭もあり本の情報を得る機会はますます増えつつある。

そんななかでも出版情報・推薦図書情報の氾濫するTwitterは強い。お気に入りの出版社のアカウントをフォローすれば新刊情報からすでに読んだ人の感想のリツイートが流れてくるし、人気書評家をフォローすれば自身が書いたウェブ書評のリンク、個人noteや各種ブログ記事のリンクも流れてくる。なによりありがたいのはそれらをワンクリック(お気に入り)しておくだけで後で見返せるようになることだ。

Twitterは情報発信のツールとしても強力で、かつてはFeedlyなどのRSSリーダーとIFTTTを組み合わせて新刊情報が勝手にツイートされる仕組みを使用している強者もいた。

そこまでしなくてもいいが、情報を入手するツールとしてやはりTwitterは有益である。くだらないいざこざもそこここで起こっているが、情報を得るだけなら無縁でいられるはずだ。またnoteユーザーなら公式アカウントをフォローしておくと便利であるし、自身や他者の記事をおすすめとしてシェアできる。

ブックマークアプリの推奨

どんなアカウントをフォローするかは個人個人の好みであるし、記事が冗長になるため今回は触れない。ここで注目するのはブックマークアプリだ。
ソーシャルブックマークサービスと言えばその嚆矢は「はてなブックマーク」だろうか。

通称「はてブ」。お気に入りのウェブ記事をブックマークしておき、後で自分で読むこともできるし、それをシェアすることもできる。またユーザーの多くがブックマークする記事はサイトにてピックアップされるため、注目度の高い記事を読みに行くことも可能である。

ツイート140文字に簡単に本の紹介がされているだけならばふぁぼ(お気に入り登録)で事足りるし、amazonの商品リンクが貼られているだけの場合も(スマホなら)リンク先のスクショで充分だろう。しかし骨太な書評記事のリンク、「○○さんが今おすすめする5冊」などの複数冊紹介記事のそれとなるとブックマークが便利である。これもふぁぼで済むと言えばその通りだが、本以外のウェブ記事もふぁぼすることは多いし、Twitterをコミュニケーションツールとして使用している人は身内のくだらないネタツイばかりお気に入りしている人もいるはずだ。それらが溜まってくると整理がきかないふぁぼによるツイート収集は少し不便だろう。

そこで紹介したいのがブックマークアプリである。私は(久しく遠出していないが)電車に乗りながらスマホで情報収集することが多かったため、ブックマークアプリはよく利用していた。

これらブックマークアプリはアプリストアで検索すればいくつも発見できるはずだ。

私もかつてはPocketというアプリを利用していた(Pocketはブックマークアプリではないと言う人もいるが、用途は同じなのでここにまとめる)。

今見ているウェブ記事を保存したいなら、画面右上の共有ボタンから当該アプリを選択すれば後で読むことができる。ひとつぐらいならともかく大量に保存するとなると便利だ。
しかしこれらのブックマークアプリは外国生まれのサービスが多く、登録の手続きが全部英語ということもしばしばある。またiPhoneとAndroidのどちらかしか利用できないなどということもざらなので使用するサービスの選択幅はあまり広くないかもしれない。

ここでおすすめなのがLINE Keepである。

コミュニケーションアプリとして圧倒的シェアを誇るため、若い世代を中心に使用している人も多いだろう。LINEにもブックマーク機能が内蔵されているため、LINEを使用している人は特別な設定をしなくても利用できる。
最近は保存された記事一覧にサムネイル画像も表示されるようになったため、通覧性にも優れている。
使用方法はやはり記事閲覧中に右上のボタンを押し、共有からLINE Keepを選ぶだけ。注意したいのはLINEではなくLINE Keepを選ぶこと。LINEを選ぶと友達登録している他の人たちに無差別に記事のリンクを送りつけかねないため注意が必要だ。

※写真はTwitterのアイコンだがクリックすれば他の該当アプリも表示される。

LINE KeepでなくLINEを選んでもいきなり周囲に一斉送信されたりはしないので安心してほしい。

ブックマークアプリの真骨頂は料理レシピの管理

今さら趣旨をへし曲げるようなことを言うが、ブックマークアプリの一番の利用価値はレシピ記事の管理だと考えている(今回は本に限定しているがこのシリーズでは様々な情報の管理を扱う予定である)。

noteでも人気の高い料理のレシピ記事だが、お手軽料理の作り方はTwitterやYouTubeでも最注目のテーマである。YouTubeはともかく、お手軽料理レシピのキュレーションメディアないし料理ブロガーの記事はブックマークアプリとはとても相性がいい。これらの記事はサムネイル画像としてレシピの完成品写真が載せられていることがほとんどなので、ブックマーク一覧から視覚的に読みたいレシピを選別できる。
例えば『Syunkonカフェごはん』シリーズで知られる山本ゆり氏などはTwitterでも記事のリンクを載せているのでおすすめである。

数年前に図書館でレシピ本を見つけてからのファンである(今関係ない)。

ただ料理レシピの紹介アカウントはInstagramなどにも多く、Instagram主体で活動しているアカウントの場合は素直にアプリ備えつけの保存ボタンを押すのが無難である。リュウジのバズレシピなどは主体はYouTubeながらInstagramをレシピ紹介に割り切って使っているので情報を追いかけている場合はInstagramもおすすめである。

アフィリエイトを意識すること

余談だが最後にひとつだけ付け加えておきたい。本をウェブ記事で見つけた際、そこからリンク先のオンライン書店へ飛んで購入した場合、紹介した記事の書き手に一定の報酬が払われる機能があることはご存じだろう。いわゆるアフィリエイトである。「アフィリエイトを利用するやつは守銭奴」といった具合に毛嫌いする人が多いのも事実だが、それらをあえて使用することで各種書き手やメディアを支えることができることは忘れないでほしい。
なんでもかんでもアフィリエイトを踏めというわけではない。ただコロナ禍で収益が落ち込んでいるサービスも多い。雀の涙かもしれないが、好きなブロガーや番組が今後も存続してコンテンツを生み出していけるよう、支援も意識してみてほしい。

ということで今回はこの辺りで。

※2021/01/24追記
noteの記事もブックマーク可能です。

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