台詞集
『フリー朗読やシナリオで、よかったらご利用ください』
という作品を書いてはいるのですが、長過ぎたり、込み入った設定過ぎて、気軽に使いにくい内容であることも自覚しております……
それで、印象に残りやすかったり、拙作のオチがある台詞だけ、抜き書きしてみました。
時代劇や歴史がかった台詞が多いですが、シチュエーションボイスとして配信などで使って頂いて構いません。
ただし、
・台本名
・作者名 ねこつう
・サイトURL
をクレジット表記の上で、お願いいたします。
ダッシュボードを見ていると、需要がかなり少ない内容を書いている自覚はあるのですが、そんな中でも、月ごとに800くらいのアクセスしていただいていて、本当に心から感謝しております。
◆メッセージ
矛盾を抱えていることを素朴に認めている者こそ、主と我々を繋ぐメッセージを伝えられるのではないか。
『1818年12月23日』 より
◆なんで?
男「千歩譲って、俺の生き方への天罰だと言うのなら、なぜ俺にではなく、ノリコにその妖怪は、取りついたんだ?
俺よりも、もっと酷い事をしている奴は、世界にゴマンといるぞ!」
女「(舌打ち)だから、そんなんあたしが知るかよ! 難しい事故や病気に遭った人間は、みんなそう言うんだよ! 『なんで自分が? なんで自分の家族が?』って。恵まれてる人はさ、みんな自分は例外だって思っているみたいだけどさ。体質とか条件とか、そういうのが、たまたま合っちゃったんじゃないの?」
『ニジイロノイト』 より
◆紅茶野郎
そうねえ。もっともらしい理屈を言う人いるわよね。この間来てくれた年配のお客さんが『そういうのを紅茶野郎って言うんだ』って、教えてくれたわ。
『トキオサノタマ』 より
◆トースト
A「ああ、間違いないな……見たことがある……軍事パレードで転がされてたやつと酷似してる。念のために送られてきた仕様書とも照らし合わせてみよう。十中八九、中距離弾道ミサイルだ。配備されている数は、20機くらいか……多いな……
B「 ……主任……核弾頭も用意していると思いますか?」
A 「 ……トーストが出来てるのにバターを塗ってないと思うか?」
『トキオサノタマ』 より
◆不都合
モジクイは人間には危害を加えないし、抵抗する力もない。
ただ、彼らなりに、生きている事が、彼らの営みが……人間にとっては、不都合なだけだ……
『モジクイ』 より
◆状況
状況わかってますかぁ? あんた、呪われた空間に閉じ込められてんだよ? あたしも、ここに入ってくるの大変だったんだからね! 正直に言ってくれないと、出られないんだけど!
『道閉じの儀式』 より
◆酔っ払い
襲う奴をちったあ選べよ! タコ!
あたし、ばあちゃんみたいにタフじゃないから、こういう稼業やりたくないんだよもう! また、しばらくお洒落できないじゃん……うっ!……えろえろ、えー…
『クルマオニ』 より
◆疑問
なんで、偉い人って、戦争ばっかりするんだろう?
戦争で、たくさんの人が死んだり、奴隷として売り飛ばされたり。ちっともいいことなんかないじゃないか。
偉い人は、頭の悪いおいらよりも、大馬鹿なんじゃないだろうか、とときどき、思うことがある。
『出番 ~燕の場合』 より
◆奥義と才能
あ奴は才能はあるが、賢者ではない。この兵法の奥義(おうぎ)が悪用されれば、世に及ぶ災い、この上なく、伝えるのには、人を選ぶ必要がある
◆地獄草
スギナ: おう! 深く根を張れるフィールドがあれば、大概の事は大丈夫だあ!
取っても、取っても、出てくるから、おいらたちのことを地獄草(じごくそう)とかいう奴もいるぞ! 地面を、耕せば耕すほど、地下に潜る性質があるから、おいらは農家にも嫌がられてるな! でも、それが、どうした!
俺は最強だあ!
『植物に聞いてみた~スギナ』 より
◆理由
これだけ犠牲者が出ているのに、はっきりと言えない理由とはなんだ!
『牛鬼』 より
◆兵法の者
まことに口惜しいが…………戦わずして勝つ者が最強じゃ。わしは、武骨な乱暴者ゆえ、上品なことはわからぬ。しかし、兵法の者としての心得はある。こたびは、わしの負けじゃ。気が向かれたら、これを茶室にでも飾られよ。無粋(ぶすい)な仕業(しわざ)、お許しくだされ、利休殿。
『達人達』 より
◆アジサイ
A「なんで、お寺にアジサイが多いの?」
B「昔、梅雨時は、疫病で死ぬ人が、多かったから、その時期に、花を手向ける(たむける)代わりに、アジサイを植えたらしいね」
『人食い地蔵』 より
◆運命
女: かの御方に付かれるかどうかはともかく、『これは運命だ』と諦めたくなるような事にでも、挑んでいくことは生きる上で価値あることではないでしょうか? お気持ちがあるのなら、どこまでも、ついていきますよ。その方が面白そうですし(くすくす)。
男 :(笑い声)お前には、敵わぬ。着替えねばならぬ。もう少し、お待ちいただくよう、客人に伝えてくれ。
『運命 ~短いバージョン』
◆男というものは
しかし、男というものは、なんと単純なのだろうか。なぜ父は女心がわからず、あまりに愚かな約束破りをしたのか。それが、わからなかった。しかし、夫と一緒になって、少しだけわかったような気がした。
『雪融け』 より
◆天下三分の計
★
董卓(とうたく)が謀反してから
雲のごとく、諸侯、豪傑が並び立ちました。
その中でも強大だったのが袁紹(えんしょう)でしたが、
弱小だった曹操(そうそう)に滅ぼされました。
曹操が、袁紹を破ったのは、
天の時もあるとはいえ、
人の謀(はかりごと)によるものです。
今、曹操は北方を押さえ、強大な兵力のもと
天子(てんし)を盾にとって諸侯に号令していますので、
これを打ち破ることは困難です。
★
また、江東(こうとう)の孫権(そんけん)は、
長江の要害(ようがい)があり、
孫家は、かの地を治めて既に三代目。
人民もなつき、
多くの優秀な家臣たちが孫権を補佐していますので、
これと安易に戦うこともできません。
この二つの勢力に属していないのは、
荊州(けいしゅう)、益州(えきしゅう)ですが、
荊州は交通の要所で、
様々な物品(ぶっぴん)が行き交う(ゆきかう)豊かな地域です。
この地域こそ武を用いるべき所で、よほどの者でなくては
守り通せません。
また、益州は、高い山に隔てられ守りやすく
肥沃な土地が広がり、ここを手中に収めれば、
容易に力を蓄えることができましょう。
荊州の主(あるじ)劉表は、優柔不断で長くここを守れるとは思えません。
また、益州の主の劉章(りゅうしょう)も、愚か者で、政治が滞っています。
劉備さまにおかれましては、
このような状況に、
お心は動きませんか。
★
曹操には、天の時を譲り、
孫権には、地の利を占めさせ
劉備さまにおかれましては、
まず、人の和を得んがため
荊州を取って基盤とし、
次に、益州を攻略して力を蓄え、
鼎(かなえ)の足のように、
天下を三分する形勢ができあがれば
やがて、中央に進出する機会も訪れ、
覇業(はぎょう)を成すこともできましょう。
(羅漢中作 三国志演義より 諸葛孔明の台詞を整理したもの)
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