初夏は祭りの季節!地域の祭りの魅力と楽しさの食い倒れレポート~私の生きる街 杉並区 阿佐ヶ谷~【東京きっさんぽ】

「いらっしゃい!!!焼き鳥あるよー!」

「から揚げいかがですかー!350円!」

そんな威勢のいい声が響く、5月26日に阿佐谷スターロードで開催されたちょっと早めの夏祭り『阿佐谷スターロードフェスティバル』、通称『スタフェス』。

大人から子供まで老若男女が楽しめるお祭りに参加して見えた昔懐かしいお祭りの魅力と阿佐谷スターロードの良さを綴っていきます。


スタフェスとは

スタフェスの舞台、阿佐谷スターロードはJR阿佐ヶ谷駅北口にある約200mほどの飲食店が軒を連ねる飲み屋街。

お昼は街中華や喫茶店におじいちゃんおばあちゃんや喫茶店が好きな若者が訪れ、夜はお仕事終わりの地元民がなじみの店で夜を楽しく過ごす、昼と夜で雰囲気がガラッと変わる場所です。

そんな住民憩いの飲み屋街で毎年開かれている阿佐谷スターロードフェスティバルは今回で13回目。13回ともなれば第1回目で赤ちゃんだった子も中学生になるほど歴史もあるお祭りです。
コロナ渦で一時見送られていましたが、昨年からまた無事再開されました。

昼のお店も夜のお店もこのお祭りの日だけはこぞって出店、普段は人気で行けないお店や、知らなかったお店にも出会えるチャンスです。

私も普段は行きたくてもなかなか行けないお店の味を求めて参戦しました!

ちなみに阿佐ヶ谷のある杉並区は都内の商店街数ランキングで大田区に次いで第2位、その総数は131個。(令和元年度 東京都商店街実態調査より)
めちゃくちゃ多い!

何となく商店街の数だけお祭りがある、そんな気がしてなりません。

商店街には昔からの個人店が多く、ちょっと休憩できる喫茶店やBAR、居酒屋、地域住民の買い物の場となる鮮魚店や八百屋などが軒を連ねることからもその土地や地域の個性が溢れている場所で、阿佐谷スターロードもその一つ!

近くに越してきてから商店街の多い杉並区にドキドキワクワク、いつも新たな発見があるのでずっと楽しいです!

スタフェスでは『ワンカップカレー』や『阿波踊り』『大道芸』など催しもいっぱいです。子供が楽しめるさいころゲームなんかもあります。

「5時間食い倒しました。」安さ・美味さ・雰囲気の3拍子揃ったお祭り

スタフェスでは出店者が趣向を凝らした200円のワンカップカレーを中心に限定フードやお酒にお菓子などを売っています。

ていうか200円って安すぎる!
子供の頃、地元のお祭りもたこ焼きひと舟400円くらいだったなあと思いだし、これぞお祭り価格!とちょっと懐かしくなりました。

さっそくおいしさと雰囲気もしっかりレポートしていきます!

11時45分、まだ開始時刻前でもわいわい賑わうスターロード。
こうしてぬるっと始まるのも地域のお祭りならではかもしれません。

まずは阿佐ヶ谷の代表的な焼鳥屋『阿佐立ち』さんのチキンカレーをいただきます。

「焼き鳥、カレーあるよー!!」「どうぞ、よってらっしゃい!」
と元気なお兄さん。たぶん売り子の中で一番目立ってた気がします。

焼き鳥屋さんならでは、やわらかい鶏肉に出汁の効いたルーが最高においしい!ワンカップだから重すぎず、いい感じに胃袋にエンジンがかかります。

続いては『シェアカフェイネル』さんのブースへ。
普段はシェアカフェ&ギャラリーとして写真展やイベント、喫茶店を日替わりで開催していますが、この日はワンチームのようです。

ハワイのビールにアイスコーヒー、ミニオムライス、焼き菓子などを販売中で、喫茶店と海の家がまとめてやってきたような感じです。

こちらではミニオムライスとハワイビール、焼き菓子を購入しました。

このオムライス、全然ミニじゃない!
隣に添えられた、ちょうどこれから旬を迎えるアメリカンチェリーも大きくて可愛いです。

オムライスを食べ終わった頃、ドドンと鳴り響く太鼓の音。
スタフェス開幕の炎士による阿波踊りが始まりました!
間近でみると迫力もキレも凄いです。

スターロードのちょうど真ん中メインステージでは、ナカナカノバンドをはじめとするバンド演奏も。ネーミングがとってもチャーミング。

路上ライブに集まってワイワイするあの感じが、なんだかいい感じ。

楽しいメロディーにお酒片手に体を揺らすおじさんも、手拍子で参加するお姉さんも、楽器をかき鳴らす演者もみんな楽しそう!

お次は23年にオープンしたアジア料理店のスキマホールさんで限定バインミーサンドをゲットしました。柔らかいドッグパンに挟まった具材にたっぷりのトロトロたまごが否応にも食欲をそそります。大きく一口かぶりつくとそこはやはりバインミー、不思議と舌に馴染む異国の香りが鼻腔を通り抜けます。これは普段の営業も行きたい!

初夏といえども鋭い日差し、のどが渇いたなあと目に入った涼しげな青い瓶。ここは飲み屋街スターロード、飲まずにはいられません笑

ということで『旅サロン 海っ子 八戸』さんで日本酒を一杯頂戴。

にごり酒は大人のカルピス!と気になりますが、ひとめぼれの直感を優先して選ばれたのは『陸奥 八仙』

甘さ旨さ濃いめなのに口当たりはさっぱり、後味はスッとさわやかな清涼感で一口のグラデーションが最高でとっても飲みやすい!

日本酒をゲットしたら、お供はそう、焼鳥です。
ということで阿佐立ちさんにカムバック。
元気に呼び込みするお兄さんから焼鳥を受け取り、日陰でいただきます!
気になってたんです、阿佐立ちさんの焼鳥。

爽やかな日本酒と甘めのたれが絡まった柔らかな焼鳥の相性は抜群。
こんなに幸せでいいのでしょうか。

途中で残り2個となったもつ煮込みと、風太さんでラム串も逃さずゲットしました。濃いめの味つけ、お酒のベストフレンド!

おなかが満たされたところで、スターロードを巡っていると、なにやら街角に人だかり。近づくと大道芸に子供が集まっています。道にあったカラーコーンを浮かせたり、不安定な板の上に立って行うパフォーマンスに子供たちは拍手喝采!
演舞後おひねりをもって芸人さんに集まる子供たちの姿も、大きなお祭りでは見られなくなった光景です。

高架下沿いでは主に大道芸や、路上で似顔絵かき、おもちゃのくじ引きなど路面を広く使える出店がありました。

16時、再び阿波踊り。

たくさん歩いた最後の〆はイネルさんのお隣たい焼き、まめやさん。
韓国式たい焼きとレモネードやラムネを販売中。普段から季節限定商品などを積極的に売り出したりとご近所でも評判のたい焼き屋さんです。でも実は韓国でオーナーが買ってきたたい焼き機は『たい』ではなく『フナ』というのは秘密です。

「カコン、カコン」と奥ではたい焼きを焼く音と、甘~い香り。
店頭のラムネの入ったショーケースにきらきら木漏れ日が反射してどこか懐かしい気分にさせてくれます。

頭からしっぽまでたっぷりのチョコレートが入ったたい焼きとちょっと珍しいパイン味のラムネをデザートにいただきました。

プシュッとビー玉を落とすとしゅわしゅわとあふれる炭酸は、お祭りを楽しむ子供のはしゃぎ様と同じ。
近くで泡が溢れて笑い合うご家族がとっても微笑ましい限りです。

そんなこんなで飲み食いの結果はこんな感じ

①チキンカレー 200円 
②ミニオムライス 500円 
③クッキー(2種)450円
④ラム串 300円 
⑤焼き鳥 450円 
⑥もつ煮込み 200円 
⑦限定バインミー 350円
⑧日本酒 500円
⑨たい焼き 150円
⑩ラムネ 150円

いろんなお店の味を少しずついただき、まさにお祭りバイキング 笑

スターロードと地域に根付いたお祭りの魅力

5時間も飲んでは食って楽しみましたが
そんな中で見えてきた地域のお祭りの魅力はズバリ

人と祭りの距離が近い!

ということです。

それもそのはず、スターロードは地元民の生活に根付いた商店街、そもそもの距離が近いんです。露店や出店も商店街のお店がほとんど。

カレーや焼鳥を買ったら一言二言、自然と会話がうまれて

「あそこいった?」
「隣で売ってるレモネードが美味しいのよ!」
「いってらっしゃい!楽しんで!」
「ほらこれ、もっていって食べて!お茶請け」

なんて、お会計をするときも、お店の人が別のお店をおすすめしてくれたりしてくれます 笑

ベンチでカレーを食べていると聞こえてきた、カップルの

「こどもがすごい多いね」

という言葉も印象的です。

お小遣いを握りしめて友達と大人の合間を縫ってかき氷を買いに来ていたり、親と一緒に店前で「いらっしゃい」と声を出していたり。
親に肩車されて一段高いところからお祭りを見下ろす子供もいました。

自分も小さいころ、父にされてたなぁ、なんて思いだしました。

もしかしたら皆さんも地元で懐かしい思い出とかありませんか?

親に手を引かれながら露店を回って花火大会を家族で過ごしたり
地域の盆踊りや文化祭で友達と露店をあれこれ物色したり
どてでかき氷を食べながら友達と花火を見たり

お祭りという非日常が生活の延長にあって、親も子も自然と肩ひじ張らずに馴染めちゃう、そんなンノスタルジックで懐かしい温かさが地域のお祭りの魅力。

露店は商店街にお店を構える人が出しているので、タイミングが合わないと出会えなかったり、人気すぎて入れなかったりと、縁遠かったお店の味を知れたり、知らなかったお店にも出会えたり

「今度、このお店にご飯食べに行ってみようかな」

って思えたり、お店に行ったら

「あ、この前来てくれた人だよね」

って会話が生まれたりして、お祭りからお店の魅力を知ったり、人と人のコミュニケーションが生まれるも商店街のお祭りの良さです。

今回飲んだ日本酒、美味しすぎたので、今度知り合いを誘って行ってみようと思います。

これから、夏祭りから文化祭、クリスマスまで、お祭りシーズンが始まります。皆さんも地域のお祭りに目を向けてみると、毎日が今より楽しくなるかもしれません。

では!








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