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【詩人の読書記録日記】栞の代わりに 百年の孤独をゆっくり読む暮らし 6月19日~6月25日

はじめに

こんにちは。長尾です。ついに自分の本として『百年の孤独』を手に入れましたので、ゆっくり読むことにチャレンジしていきたいと思います。

6月19日 sun

自分の体の痛みに出てきてしまいました。
梅雨だからかな。
それでも、本は読めるから、本当にベッドという小舟で本を読んでいる気持ちです。
お医者さんから言われていたけど、荒波と凪が強くどちらも出ているので、本当にわたし、ゆっくりしないといけないのかも。
父の日のプレゼントに、家族のことを書いたはまぐりの夢vol.4を贈りました。父も喜んでいてくれてよかった。
今日は百年の孤独、休み。とにかく眠って眠りました。


6月20日 mon

朝、少しラジオを聴けるようになったのだけど、節々の痛みはあまり変わりません。小川洋子さんが『推し、燃ゆ』について言及されているラジオが素晴らしくよかった。最終デザインも終わり、体も心も頑張ってきた2ヶ月、ちょっと休みが必要なのかもしれない。
夕方、あまりにもしんどくて診察へ。帰ってからぐっすりと眠りました。

百年の孤独をゆっくり読む暮らし day3

第1章を読む。(章分けがされていないけれど多分次に行くまでの余白が多いところを章と読んでみる)ウルスラという女性にとても惹かれる。彼女は彼女で苦しんでいることも多々あるけれど、ホセと結婚したことで彼女も彼女なりに強みがあって、ホセに攻撃的なことばをぶつけても仕方のないことをホセはやっているわけだし、それを当時のマコンド(架空の都市だが、作者の住むコロンビアの一都市として読んだ)でできることはすごいと思ってしまう。
それは日本との違いなのか、妻というものが彼ら彼女たちにとってどういう価値観で見られているのか、その芯を見せてもらった気がした。


6月21日 tue

今日の朝もだるいなあと思いながら起きたのだけど、ニュースレターに登録していた「週間宮崎智之」が届きました。宮崎さん、前に進む力をありがとうございます。
連句会も半歌仙の裏に入ったところ。もう3日間も寝込んでいて、体調不良だったのか原因がわからず、明日違う病院に診察に行く予定です。
寝込んでいる日ももちろんあっていいのだけど、もっと生きることを楽しんでいたい、とふつふつと湧き上がってくる思いでいました。
少し落ち着きたかったのかもしれません。緊急安全ブレーキをかけていたというか。その日々を、どうにか乗り越えられたのかも。
でも、ニュースレターじゃないけれど、本当にありふれた幸せって日々の中に転がっているんだなと思いました。ありふれた幸せこそが、その積み重ねこそが「生きることを楽しむ」ということにつながっているのかもしれなくて、わたしの体調不良はそれに伴う体と心のストライキだったのかもしれません。
朝、作業を始めてみたら少しずつ回復し、病み上がりでもあるのでゆっくりと作業を進めました。

百年の孤独をゆっくり読む暮らし day4

やっぱりウルスラは強いと思う。第2章を読む。
彼女が19歳だったこと、3世代前からの恨みを引き継いでいること、そしてホセの奇行の理由が少しだけ分かった気がする。
彼女を取り囲む状況や人々もしんどそうなのだけど、彼女は言ってやりたいこと・恨みに思うことを半ば感情的に、半ば正しい方法でホセや他の人々につたえられてすごいと思ってしまう。
わたしはそんなに勇気が出ない。
ホセのような男がいたら大変だと思うし、わたしもこの家と家同士の呪いは早く解けた方がいいと思うのだけど、それを解くために彼女は生き続けるんだろうなと思った。


6月22日 wed

趣味の作り置きをこしらえ、新作を書いて推敲していたら以前より楽になります。今日は他の所へ診察に行ってきました。すべての元凶はストレスみたい。ストレスマネジメントをしてみてくださいと言われ、色々と対策。スマホは必要最低限にするとか、SNSは時間を決めるとか、ネガティブな気分になったらとりあえず明るい所に行くとか。
この一週間はストレスをなるべく解消できるようにしたいと思います。
冊子や詩集を手売りするため、抽選になってしまいましたがあるイベントに申し込みました。これから色々なイベントに行くのではないかと思います。
冊子はまたゆっくりと作っていきます。テキストはたくさんあるので。

百年の孤独をゆっくり読む暮らし day5

第3章を読む。
ついに疫病が流行りだす。初読の時に「おや?」と思ったのだけど、そうか兄弟でも兄弟で比べてしまって自分の体にコンプレックスを持っていたり、「何か」を予知できる能力を親戚が持っていたり。
面白いぞ……。
疫病といっても、これはかなり怖い。今の時代になったとしても怖い。
この病気だけは、はやらないでほしい……。

6月23日 thu

今日は以前紛失してしまったマイナンバーカードの再発行(結局見つかりました……よかった)でした。お役所に行ったのだけど、朝いちばんで行って、あっけなく終わってしまったのですぐに帰ってきて昼食。
このところ、2か月分の疲れが一気に出てしまったようです。ゆっくりと眠りました。
作業できるときに、もうそろそろ選挙なので、色々と調べてみたりなど。
なくしてしまったものが見つかると、どうしてこうも安心するのでしょうか。夕食には先日の「ほとぼりメルトサウンズ」(東かほり監督)で気になっていたカレー餃子を作ってみました。我が家にはチキンカレーを常駐させておくため、毎週作り置きを欠かしません。片栗粉をつけるのを忘れて大失敗だったけれど、大笑いして食べました。美味しいのでリベンジしようと思います。小さな最小単位の家族だけれど、家族なのです。

6月24日 fri

10時間寝て、ようやくよくなってきました!
起きている間は色々できるので、詩作のほうは内なる叫びを待ちつつ、読書をしたりラジオを聞いたりしました。
最近、おろそかにしていた「食」への関心が高まってきたように思います。
食べることは生きること。沖縄料理をレトルトで作ってみて、副菜を加えたり、パウンドケーキを焼いたりしました。
2019年から個人的に「今日はなんだかよかった」と思ったら折り紙にそのことを書いて小銭を貼って貯金する「折り鶴貯金」をしていたのだけど、2020年の年末は第一詩集を準備中だったので慌ただしくて集計できず……そのまま2021年に突入してしまい、以来2021年の上半期までの貯金を集計していました。
昼頃から終業にかけてはイベントに向けておまけの冊子づくり作業などもできるようになり、笑って、復活と言えました。

折り紙によかったことを書いて折り、小銭を貼って貯金していました。


百年の孤独をゆっくり読む暮らし day6

第4章を読む。
メルキアデスがとうとう……という所まで来て、この家族の奇怪さや、何かを信じるよすがにしないと彼らは生きていけないんじゃないかと思う。
ここから急に家族が増えるので、相関図とにらめっこ。
代々同じ名前を付ける風習はどこにでもあるけれど、ここまで子どもや親戚が多いと誰が誰なんだか……と少し混乱してしまう。

6月25日 sat

朝起きて一番に日の出の時刻を確認し、今日も晴れて明日も晴れることを確認。空梅雨なのか、梅雨明けのような天気。
わたしは午前中に慌ただしくなかったら日の出と共に夏は散歩していて、帰ってからがっと書くという書き方をしています。
太陽はわたしにとって本当に大事なもの。また出会えてよかった。これ以上暑くさせないでね。
パートナーのオンライン会議が入っていたけれど、今日は家でゆっくりと休み、詩のメモを書き、原稿にしてみることをしました。新作2編。
スケジュールを見直してみたら詩集が7月最終週から8月に出来上がる見込み、(秋はスラムなど出られないかもです、ごめんなさい!)色々物販イベントなどでも売っていこうと、その準備とオンラインイベントの連絡と実家の家族の誕生日ラッシュで気持ちだけがわたわた。もう少し深呼吸しながら、周りにヘルプを求めつつ、歩んでいかないと。
詩集を出す前は詩人はとても、アイデンティティを揺さぶられると同時に、体にもいろいろ出たりします。
自分の生き方を読者の皆様に届ける、というのが詩人の一番の仕事で、それが「形になる」「一冊の本になる」ことで、とても揺らいでしまいます。
出版してから、また次にどうするかというのも詩人の仕事です。
わたし自身はとてもがんばってきました。ちょっとだけ、自分をほめてあげたい。その活動を、見ていてくれていたみんながいたことにも励まされてきました。
わたしに会いに来て。あなたに会いに行くから。
一緒に詩を読もう。

日の出と公園。電線がなくてとても好きな所。

百年の孤独をゆっくり読む暮らし day7

アウレリトの変貌に驚く。この第5章では主に結婚のことが取り上げられており、確かに結婚式の延期などはつらい……と思いつつ、「娘たちが婚姻の用意ができたら」すぐに結婚させるというのは時代でもあるんだろうなと思う。
恋にふさわしいのは衝動、かあ。
確かにという思いもあるし、はじまりは衝動だけど、その後どちらかが穏やかであればあるほどどちらも均衡がとれるんだろうなと思っている。

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