見出し画像

【読書記録・日記】めんどくさがり屋、季節の変わり目を乗り切る。

こんにちは。長尾早苗です。

タイトルで「季節の変わり目を乗り切る」と言っているんですが、寒暖差や気圧差、気温差でのどがやられないように必死でした。

毎朝お年寄りに会っているので、彼女彼らに風邪をひかせたくない。もちろんのこと、家族にも自分にも風邪をひかせたくない。

秋花粉も飛んでいます。どうぞみなさまお気をつけくださいまし!

それでは今週の読書記録、行ってみましょう!

*今週の読書

【テレビシリーズ】初恋の悪魔 第4話

星砂のもう一人の人格は蛇女だった。そんな星砂でも守りたいと思うこと、共に暮らしたいと願うこと。人並みに、ってなんなんだろう。人並みの幸せって、なんなんだろう。今回は小鳥の行動力が抜群に発揮させられた回でした。

【テレビシリーズ】アンナチュラル 第4話

誰のために働くのか。
なんのために働くのか、ミコトは即答できます。なんのために働くのかの意味を理解してこそ、仕事をする目標が立てられる。ミコトはどんな時でも淡々と仕事を進めます。こんなに法医学が事件に実際に立ち入れるのかは疑問ですが、ミコトの姿勢そのものはすごく冷静でいいなと思いました。

【テレビシリーズ】光る君へ 第37週 波紋

こんなにしゃべる人だったっけ?彰子も式部も。
そりゃあ母親が帰ってきた時に仕事の自慢と自分とは違う身分の暮らしのことを酔って話されたらどの娘でも嫌な気持ちになります。賢子は特に思春期。気難しいのもわかる。
母親がどんなに出世しても、賢子は変われない。すごく痛々しい母娘の話だなあと思いました。

【Podcast】文学ラジオ空飛び猫たち 第170回 人生を通過した数々の文学から見えてくるもの「本の栞にぶら下がる」斎藤真理子著

すべての読書を愛する「読書」が仕事になっているみなさんへ。
あの斎藤真理子さんの読書エッセイ!? と半分驚きながら聞きました。編み物の最中に本を読むエピソードがとてもよかったです。
帯文を書くため、あとがきを書くため、感想文を書くため、読書していることがわたしも仕事の一環になっています。読書好きが高じて翻訳家になった斎藤真理子さんの珠玉のエッセイ。本を読んでいる時は、一人じゃない。

【Podcast】真夜中の読書会~おしゃべりな図書室~「困った人」は「困っている人」。完璧を目指さずにラクになれたら

依存症と苦痛の緩和、すごくよくわかる。
わたし自身も苦痛の緩和のために書いているところもあり、どうしてそんなめんどくさいことをと言われてしまうこともあります。
わたし自身が「困っている人」でもあり、「困った人」であると同時に、わたしが思う「困った人」も「困っている人」なんだなあと思いました。
先日まよどくで紹介があった「ケア」と臨床心理学が面白くて勉強を進めていますが、困った人の困りごとをわかることは、理解への第一歩なのだなあと思いました。

【Podcast】好書好日~本好きの昼休み~【ゲスト】大人が読んでも楽しめる児童文学・YAの世界 繊細な世代の気持ちにピタリと寄り添う読み物3冊(本好きの昼休み#96)

先週はジュール・ヴェルヌなどの古典だったけれど、現代の繊細な世代の気持ちに寄り添う物語もいくつも現れています。
斉藤倫さんの作品が大好きなので、この読み物は読んだことがなくびっくりしました。こちらも読んでみようと思います。

【書籍】チヒロ(かもめと街)『その日の、あかり』

エッセイスト、かもめと街のチヒロさんの新たな活動としての自由律俳句。体言止めの難しいテクニックも使われて、日々をシニカルに時にニヒリズムとして、一瞬一瞬を切り取っています。このことはよくあるけど、こういった見方もできるんだ!と新たな発見をもたらしてくれます。

【書籍】沢村貞子『わたしの献立日記』中公文庫

どんなに忙しくても、台所に立つということ。暮らしは試行錯誤の連続で、ここでわたしは家事をしているという意志の強さに姿勢を正してしまいます。妥協を許さないというよりは、昨日よりも今日、今日よりも明日、気分よく機嫌良く、美味しいものを食べたいという唯一の望みが描かれているように思いました。

【書籍】寺井暁子『10年後、ともに会いに』クルミド出版

世界を変えることは、つながりつづけようとすることをあきらめないこと。
あきこさんはずっと、アラブの春と震災の中でつながりつづけることをあきらめないでいた。革命の中も悲しみの淵も、あきこさんは人とかかわり続け、つながりつづけていた。ひとが旅をする理由は、そのひとそれぞれの中にしかほんとうはないこと。

【書籍】寺井暁子『草原からの手紙』クルミド出版

アフリカという地帯で、人も国境を超えて皆生きている。手紙のように書かれたエッセイは、時にわたしたちを勇気づけてくれます。

【書籍】東畑開人『日本のありふれた心理療法』誠信書房

転移と逆転移の中で、日常臨床は何ができるのか。極めてローカルな臨床の現場で、物事に向き合い、どうしていけばいいのかを話し合い、クライアントに向き合うこと。
それはとてもつらい試みだけど、誰かを変える力になり続けること。

【書籍】菅啓次郎『Agenda'Ars』左右社

16行という定型の中で行われている自由。詩学は文字に書かれたもの以上のことを問います。指していることばがことばとして意味があるのかどうか、可能性を問い続けることについて。エネルギーがいる作業だなと思います。

【テレビシリーズ】推しの子 第1話

嘘つきが嘘つきであり続けるために、きれいな嘘をつきつづけること。
いまさらながら見始めました。こういう切り口で「芸能界」を描くのはなかなかに斬新だなと思います。
1番になりたい、誰かの特別でありたい。
その望みは形を変えて、アイであり転生したルビーとアクアに運命づけられます。
自分の人生がみじめだったとしても、その人生に納得がいかなかったとしても、冷静に淡々と受け止められなかったから、新たな地獄を進んでしまうのか。
誰かの特別であることは、自分の嘘をまるごと愛していくことだと思っています。

*近況のようなもの

いろいろと緊張状態が続いておりまして、先週から今週にかけて近況のようなものをうまく書けませんでした。

詩の活動や文筆活動をする知り合いの女性たちに会いに行っていました。

草間小鳥子さん、寺井暁子さん、櫻井朝子さん、かもめと街のチヒロさん。

彼女たちとはいろいろな話をし、詩のこと、本のこと、いろいろお話しできたのが印象的でした。

草間さんとは彼女の新刊の『ハルシネーション』(七月堂)の話や勉強の話で盛り上がりました。

櫻井朝子さんとは5年ぶりの再会で、タバタバーからわたしのことを覚えていてくれてうれしかったなあ。

はじまりの本市という即売会に訪れました

かもめと街のチヒロさんの新刊は自由律俳句集。
せきしろさんについて興味が深まりました。

寺井暁子さんはご縁があって「あさぎ色の時間」という個展を知り、会期中に行っていました。

寺井さんのご著書のことは知っていたのだけど、彼女ご自身のことばで語られるストーリーに非常に刺激を受けました。

クルミド出版さんの関係で知り合った寺井暁子さんの個展。

人はどこでどうご縁がつながっていくのかわかりませんね……

9月は東急フリーパスが半額だったため、東急沿線の乗り換えがとても便利でした。

振り返ってみるととても活動量が多かった9月。少し10月は抑えたいところではあります。

10月は10月で、草間小鳥子さんの新刊『ハルシネーション』を祝う他、詩誌LaVague vol.3の発売もあります!

わたしは事務局担当と校正として携わっております。
ゲストに東直子さんと水沢なおさんをお招きしました。メンバーに梁川梨里さんも一緒に活動しています。

楽しみにしていてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?