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『<いのち>とがん~患者になって考えたこと~』の感想

『<いのち>とがん~患者になって考えたこと~』/坂井 律子
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テレビ業界で活躍していた著者の坂井さんが、突然すい臓がんになって
闘病する話。
 
 
 
すい臓がんは、『がんの王様』といわれるほどに難治性のがんなんだそうで。 十二指腸を全摘出したり、抗がん剤治療をエンドレスにしたりと
不条理感がハンパない内容になっています。(ーωー;;;
 
 
 
10年生存率が5%ぐらいだったか、とにかくすい臓にできたがんは
転移しまくるし、取っても再発するしで不条理なものです。
 
 
 
この本で坂井さんが、「もっと気軽に病気について医療にかかわる人や
同じ病気を持った患者達と関われる、サロン的なものがあればいいんじゃ
ないか」というようなことをいってましたが、私もこの点にものすごーー
ーーく同意します。(ーωー
 
 
 
病院って、何かペースが速すぎるんですね。;
(無理もないことなんですが…)
 
 
 
もっとこう、『診療してもらう』という文脈ではなくて、ふらっと立ち寄れるような、ラフで自由な、開かれた空間があったらいいんですけどね…。
(お金の問題とか、どうするの…?)
 
 
 
私はN病院にふらっと立ち寄って体重計ったりしてますが、看護師さんと
ゆっくり話したりとかは出来てません。(看護師さんは忙しいのだ!)
 
 
 
もっとこう、病院内に『話を聞くだけのふわっとした人』がいたらいいん
でしょうか…? よく分かりませんが。(ーωー
 
 
 
この本読んでて、「コミュニケーションギャップというものはどこにでも
あるんだなぁ」と、当たり前のように思わされました。
 
 
 
患者自身が弱ってると、そのことになおさら拍車がかかります。
 
 
 
会話が成立する世の中であってほしいものですが。
 
 
 
コミュニケーションは成立しなくて当たり前なので、『このもやもや
した状態』こそが常態なんでしょうね。(そう思う)
 
 
 
著者の坂井さんはもうお亡くなりになって、この本が絶筆の書となった
わけですが、私も付き合ってるすい臓さんがコワレると怖いことになる
という、得難い教訓を与えてくれた一冊でした。
 
 
 
がんって何か、怖いですね。(ーωー;
 
 
 
不条理感がハンパないというか…。
 
 
 
1日5食は食べすぎだったんじゃないのって…。
 
 
 
そのせいですい臓がアレしてしまったんでしょうか…???
 
 
 
『人体は、オンにするばかりでなくて、ちゃんと休んでオフにしろ』という
ようなことを思いました。
 
 
 
稼働させすぎれば、エラーが発生するというか……。(ーωー

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