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『糖尿病の治し方』11-4 再入院

 
 
 
再びN病院に到着。
 
 
 
病院に向かう車の中、何とか意識を保っているような状態で、
まともに受け答えができなかった。
 
病院の受付で、以前対応してもらった看護師のIsさんに
いろいろ聞かれる…んだけれど、ほとんど全く返事ができない。
 
 
何だか心が『超自閉モード』になっていて、外界との現実認識の
スピード感がかみ合わない。
 
 
自分だけが、超スローな世界にいる感じなのだ。
 
耳の聞こえ方がおかしいのも手伝って、暗い洞窟の中から、
小さな穴ぼっこを通して、皆のいる世界を見ているような感覚
だった。
 
 
 
私が返事をしないので、対応に困るIsさん。
 
とりあえず血糖値を計ってくれたところ、500近くあったので
インスリンを打ってくれた。
 
 
 
母が事情を説明し、私は大事をとってしばらく入院することになった。
 
 
 
 
私としては、肺炎の藥のせいなのか、朝方精神がヤラレそうになる
ので、どうにかして孤立するのを防ぎたかった。 アレは本当にヤバイ。
理屈抜きで、どうしようもないのだ。
 
(後日、呼吸器科の先生に聞いたら、「その藥ではそういう副作用は
ないから、肺炎の藥が原因ではないよ」といわれたんだが。 体が
とても弱っていたんだと思う)
 
 
 
とにかくこれで、しばらくは孤独死するのを避けられそうだ。
 
この病院に再入院している間中に、何とかして肺炎の症状(?)を
もうちょっとマシなところまで持っていきたい。
 
 
 
切実にそう思った。 今のままではヤバイ。


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