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お母さん、あれ、私なんだってば。

むかし、むかし。

あるところに、ねじりさんという小学生がいました。

ねじりさんは土曜日の午前中はいつも部活動に行っていました。

そんなある土曜日のこと。

ねじりさんはいつも通り部活動で学校へ行っていました。

ねじりさん、せっせせっせとバスケットボールをしています。

汗をかきながらせっせせっせ。

部活動は午前中で終わり、その後は習字教室があります。

ねじりさん、学校からすぐのところにある習字教室へ

このまま直行です。

ねじりさん、せっせせっせと習字をしています。

汗をかきながらせっせせっせ……は、違いますね。

真剣な眼差しで、せっせせっせと書いています。

朝から頑張っていた部活動と習字教室が終わったねじりさん。

ぜーんぶ終わったので家へと帰ろうとしました。

ねじりさんが子供の頃

まだ携帯電話なんて持っていなかった時代です。

ねじりさんは、親に言われていました。

帰る時は迎えに行くから、公衆電話から家に電話するようにと。

ねじりさん、お友達も一緒に乗せてもらおうと考えました。

ねじりさんとそのお友達は、習字教室の近くの公衆電話から

ねじりさんの家に電話をしました。

そこでねじりさんは、少し面白いことをしたくなりました。

お友達にもその企みを説明して、そのお友達もクスクス笑っています。

ねじりさん、一体何をするのでしょうか。

プルルルル。プルルルル。
ガチャ。
ねじり母「はい。〇〇です。」
ねじり「もしもし。私ねじりさんのお友達の〇〇といいますが、ねじりさんいますか?」
ねじり母「今外出してていないんですよ~。帰ったら伝えておきますね。」
ねじり「あぁ、そ、そうですか…わかりました…」
ねじり母「はいじゃあ失礼します〜。」
ガチャ。
ツーツーツー……。

え?切っちゃったんですか?ねじりさん。

お友達もチラチラ見ていますよ。

どうやらねじりさんの面白いことというのは

「お母さんが自分の声に気づいてくれるのかを試してみる」

これだったんですね。

そしてあえなく撃沈したみたいですね。

ねじり母、自分の子供の声、分からず(笑)

その後ねじりさん、もう一度電話をかけなおして

無事迎えに来てもらいました。

そして帰宅後、ねじりさんはお母さんにさっきのことを話してみました。

母「あらら~全然わかんなかったよ~。ほんと全然(笑)」

でしたとさ~。

顔が引きつるねじりさん。恐らく少しショックだったのでしょう。

あららねじりさん。お母さんに急に抱きついちゃいました。

お母さんには自分のことを

すぐにわかってほしかったねじりさん。

まだまだ甘えん坊の子供なんですね。

あ。因みにそれ以降、そのイタズラはやめたらしいです。

ねじりさん、やっぱり少し傷ついたのでしょうか(笑)

まぁそもそもイタズラはよくないですしね。

それになかなか難しいと思いますよ?

電話の声って結構分かりづらいですからね。

特にねじりさんのお母さんって、そういうキャラですし(笑)

それでもそのことを今でも覚えているねじりさん。

まぁ今となってはもはやネタなのでしょう。

よかったですね。ショックを笑いに変えられて。

これは、ねじりさんの小さい頃のお話でしたとさ。

おしまい( ´ ▽ ` )♪


ではまた。




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