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「執着」から「しゅうちゃく」へ

「執着」
大分凝り固まった感じしますね〜。
なので、平仮名にしてちょっと柔らかく溶かしてみました。

執着心は、誰にでもありますよね。

少し厄介ですが、残念ながらみんなが持っている
一家に一台並みのレベルかもしれない。

でも、そんなにみんなが持っているものなのに、
簡単に捨てられないのが厄介で。
曜日でゴミの日みたいに決まっているわけではないし、
ちょっと大変です。

誰もがこの執着する心を手放そうと思って
今までも、今の今だって努力してきたのではないでしょうか。
頑張って手放す、頑張る頑張る…

そう、ここで「頑張り屋さん」が出てくる。

執着心を捨てようと、
人に何かを与えてみたりしてみる。
しかし、頑張り屋さんはここでもまた頑張る。
あまりに相手に与え過ぎたり自分を犠牲にし過ぎて、
結局ストレスを抱えてしまう。
そしてこの抱えたストレスがまた、
逆に執着心を大きく大きくしてしまう…。

執着心を捨てることは大変だけれども、
捨てることで、
その後の人生が生きやすくなることは間違いないと思っています。
それはみんながわかっていることだと思いますが、
なかなか習得できない技術です。

その理由として、執着というものには
様々な種類があるせいではないでしょうか。

例えばまず一番最初に思い浮かべるのは、
「物」に対する執着でしょうか。
ブランド品に始まり、安価なものだとしても
執着し始めると大量に買うことによって散財してしまいます。
必要なものではなく、無駄なものばかり買ってしまう。

あとは「お金」もそうです。
お金に執着するあまり、
自分をボロボロにしてまで無理に稼ごうと頑張ったり、
他人に快くお金を使えなくなってしまったりする。
これらは「所有」への執着。

このタイプに関しては、
「分けること」に慣れておくのがいいと思います。
分けることが普通になると、執着が減ります。
「与える」よりは「分ける」の方が気が楽で始めやすいと思います。
実際私も自分にその感覚を慣れさせる為に、
意識して「分ける」ことを行なっています。
食べ物だったら、まず手をつける前に相手に確認して
必要ならどうぞと分ける。
食べ物って、結構欲が強いので意外と最初は「うーん」となったりするかもしれない(笑)
けど、これは慣れるとすごく楽になります。
それと連動して、食べたい欲も少しずつ抑えられてくるので便利。

この少しの意識が、慣れることへの訓練になり
いつの間にかそこまで執着しなくなりました。
好きなものは好きと言うけれど、
分けることに慣れておくとストレスがなくなって
いつも気持ちが通常運転でいられます。
縛られるストレスから離れる為にも慣れておく。
結構いい習慣になります。

あと「人」にだって執着したりします。
依存し過ぎるあまり、その相手に合わせ過ぎて無理をしたり
自分を隠したり、心が不安定になったり。
何も自分で決められなくなったりしていきます。

あと、忘れちゃいけないのが「思考」への執着。
これは一見わかりにくいし、気づくのが難しいですよね。
私もまだまだ抜けきれていません。
というか、手放せる日が来るのだろうか…とも思っています。
思考というのはけっこう癖もあるし、
その人が今まで生きてきた中でつくられる根深いもの。
簡単に「変えよう」としてできるものではないかもしれない。
でもそれでも、思考の執着は少し考えるべき問題だと思っています。

というのも、私達は思考の上で成り立っているということ。
思考は人間にとって大切なものであり、恐ろしいものでもある。
考え方一つで行動が変わり、その人自身が変わっていく。
良い方向へ進む場合もあれば、悪い方向へと突き進むこともある。
思考一つで、です。
つまり「思考」に執着し過ぎることは、ふり幅が大きい分
「とても危険な行為」ということになります。

だからこそ、考え方を柔軟にしておくのは
そんな危険を回避する為なんじゃないでしょうか。
もちろん間違ったことをすることだってあります。
完璧な人などいないし、そもそも不完全なわけで。
けれど、そこでそのまま自分が求めていない間違った方へ
行ってしまわないよう、固くなった思考の執着を揉み解して
もう一度始めに戻ってみる。
この戻れるか戻れないかは、
執着を捨てることで
「戻る為のチケット」を手に入れられるはずです。

自分が選択すること・考えることが
間違っているかどうかなんてわからないもの。
合っているかもわからない。
それならまず、もともとの場所に戻ってみよう。
そのためには、戻るチケットをちゃんと手に入れておく。
手に入れる方法を習得しておく。

今からでも遅くない。
戻りのチケットを手に入れておきましょう。
間違えて、
「執着便」には乗らないように。


ではまた。

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